データにあふれた時代,うわべの数字に騙されないために!『エピソードで学ぶ統計リテラシー:高校から大学,社会へとつながるデータサイエンス入門』11月14日全国書店発売。

統計の実践に必要なのは数学知識や分析手法だけじゃない。他者に情報を的確に伝える力,データを適切に選ぶ力,そしてリアルとの差を感じる「現場感」がデータであふれる時代を生き抜く統計リテラシーを育てる!

心理学書を中心に教育学や社会科学の専門図書を発行する株式会社北大路書房(所在地:京都市北区)は、

統計教育の最新書『エピソードで学ぶ統計リテラシー:高校から大学,社会へとつながるデータサイエンス入門』を発行,2022年11月14日(月)に書店発売致しました。 書影

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* データの時代に必要な統計リテラシーとは?

データの時代は今に始まったことではないですが,ここ最近はさらにその動きが加速してきたのではないでしょうか。

大学での相次ぐ「データ・サイエンス学部」の新設,新学習指導要領で新科目とされた「情報I」,そして総務省によるデータサイエンス講座など。

デジタル化や情報化に伴いデータサイエンス,統計教育の重要性が大きくなり高校や大学,そして国までもが時代に追われています。

しかし,実際にデータや統計が実践とどうつながっているのか,どのように役に立つのかということがわからない人も少なくはないと思われます。

本書は高校生や大学生,そして社会人

など様々な立場の方が主役となる身近なエピソードや問いから,統計に関する基本的な知識やスキルを学ぶことができるようになっています。 そして

他者に情報を的確に伝える力や,適切なデータを選ぶ力,そして統計と私たちの生活との関連がわかる「現場感」などの統計リテラシー,クリティカル・シンキング

も身につく一冊となっています。

* 第1部 INPUT編で基礎知識を身につけながら,思考力も向上!

第1部はINPUT編となっていて,基礎的な統計知識や用語を学びつつ考えを深めるための第一歩となる「問い」を投げかける練習ができるようになっています。

統計的知識や考えることが苦手な人でもスムーズに話を読み進めていけるように,日常的な出来事が題材となっています。

「ガチャでレアキャラが当たる確率は?」

「朝食を食べないと学力は低下するのか?」

「自己肯定感が低いと成績にも満足しない?」

「日本の子どもは他の国の子どもより自信がない?」

そうした身近な現象をキッカケに「問い」を立て,問題に取り組むなかで統計と統計リテラシーのエッセンスを知ることができます。

* 第2部 OUTPUT編で統計を「使う」ことがどういうことかがわかる!

第2部はOUTPUT編となっていて,インプットした基礎知識をもとに今度は日常のなかで統計を利用する場合に何を気をつけなければならないのか,統計を使う

ということが他者にどのような影響をもたらすのか,そして分析の結果をどのように解釈すればよいのかといった統計を実践的に「使う」

ことを通して,統計リテラシーの力が身につくような構成となっています。

* 統計リテラシーは数学的な知識や統計の手法を覚えることだけじゃない!

データや統計を扱える人々が様々な分野で有利であるとされる時代のように思いがちですが,統計は万能ではありません。 データや統計を目的に応じて適切に解釈,検討し選択

する必要があり,それが現実と乖離していることが往々にしてあります。

だからこそ「現場の声や感覚=現場感」を大切にするということは統計リテラシーを身につけるだけではなく,日々の生活の中で

自ら問いを立て,仮説を考え分析し,考察・結論づける

といったあらゆる活動の背後にあるプロセスのなかでとても重要となります(p.111第7章コラム:1.高校の課題研究 より)。

本書はそうした統計リテラシーのエッセンスを身近なエピソードで学ぶことができる一冊となっています。

* 目次

第1部 INPUT

01 日本の子どもは他の国の子どもより自信がない?

――「代表値」と「散布度」で平均の嘘を見抜こう

02 朝食を食べないと学力は低下するのか?

――相関と因果の違いを理解しよう

●CASE 統計リテラシーを身につける意義 1.高校生の場合

03 5人の高校生の身長から、 日本の高校生の平均身長がわかる?

――データにおける2種類のバラツキ

●CASE 統計リテラシーを身につける意義 2.大学受験生の場合

04 ガチャでレアキャラが当たる確率は?

――確率分布と統計的仮説検定

●CASE 統計リテラシーを身につける意義 3.大学生の場合

05 自己肯定感が低いと成績にも満足しない?

――対照群を設定する必要性、 測定の適切さ

06 日常の数字に隠れている法則とは?

――データから隠れた法則を発見する

●CASE 統計リテラシーを身につける意義 4.社会人の場合

第2部 OUTPUT

07 パートナーに出会うためにより適切な進路選択方法はあるか?

――1つの統計を根拠に考える

●CASE 統計が活用される場 1.高校の課題研究

08 有終の美を飾るには?

――複数の統計を取捨選択し、 予想の根拠として利用する

●CASE 統計が活用される場 2.大規模試験における項目反応理論の活用

09 あなたは会社の危機を救えるか?

――仮説を検証するために適切な統計を入手する

●CASE 統計が活用される場 3.大学での心理学研究

10 どちらの塾を選択するのが適切か?

――統計を可視化してわかりやすく伝える

●CASE 統計が活用される場 4.社会人の仕事の評価

11 交通事故の要因を探る

――統計分析の結果を解釈する * 著者

【編著者】

山田 剛史(やまだ つよし)

横浜市立大学国際教養学部教授。 専門は,心理統計学,教育評価・測定。

東京大学大学院教育学研究科,岡山大学大学院教育学研究科を経て現職。

岡山大学では,主に小学校教員を目指す学生を対象として,心理統計や教育評価に関わる講義を担当。

横浜市立大学では,中高の英語・理科・数学の教員を目指す学生を対象として,教育心理学など教職課程に関わる講義を担当。

主な著作は『Progress & Application 心理統計法』(共著;サイエンス社),『公認心理師の基礎と実践 心理学統計法』(共編著;遠見書房),『

Rによる心理学研究法入門』(編著;北大路書房)など

金森 保智(かなもり やすとも)

ビジネス・アナリシス・コンサルタント

オフィスK代表(国立大学法人岡山大学非常勤講師,(株)帝国データバンク委託コンサルタント,(株)創研Biz顧問など)

早稲田大学卒業後,(株)ベネッセコーポレーションでの20年以上の勤務を経て現職。

経営分析,業務分析,業務構築・リエンジニアリング,従業員教育など,企業向け支援を中心に活動する傍ら,岡山大学などで教育測定・評価論,データサイエンスの基礎講座などを担当。

【著者】

石井 裕基(いしい ひろき)

東北大学高度教養教育・学生支援機構特任教授,元高校教諭(神奈川)

泉 毅(いずみ つよし)

桜美林大学キャリア開発センター * 【イベント情報】11/22「 仮説で課題を発見し、 意思決定の質を上げる「分析の技術」」セミナー開催!

著者の金森保智先生によるビジネスパーソンを対象としたセミナーが11月22日に開催されます!

詳細は下記URLより御覧ください。

https://www.chusanren.or.jp/sc/sdata/4814.html

● 仮説で課題を発見し、 意思決定の質を上げる「分析の技術」

【オンライン】~テクノロジーの進化で益々重要さを増す「質の高い分析力」と解決に直結する「仮説構築力」。

ステークホルダーを“共感・納得・腹落ち”に導く分析術を身につけます~

・講師:中産連パートナー講師(金森保智先生)

・日時:2022年11月22日(火)10:00~17:00

・会場:Zoom(オンライン)

* 書誌情報

『エピソードで学ぶ統計リテラシー』書影

『エピソードで学ぶ統計リテラシー』書影

【書名】エピソードで学ぶ統計リテラシー:高校から大学,社会へとつながるデータサイエンス入門

【定 価】2,310円(本体2,100円+税10%)

【判 型】A5判 216頁

【出版社】株式会社北大路書房

【発売日】2022年11月14日

【コード】ISBN:978-4-7628-3209-3 ,C1041

【概要】朝食を食べないと学力は下がるって本当? 身近なエピソードや問いから統計に関する基本的な知識・スキルを学ぶ。 「問題」を解くことから始まり、

「読み解くポイント」「まとめ」「もっと深める」「重要ワード」を一連のユニットとして各章を展開。

数学的なセンスを養い,クリティカル・シンキングができるように導く。

【リンク】

https://www.kitaohji.com/book/b614417.html

【Amazonでのご購入はこちらから】

https://www.amazon.co.jp/dp/476283209X/

文責:尾澤

株式会社北大路書房

https://www.kitaohji.com/

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