からあげが多様性の教科書 !? からあげの聖地・大分県中津市にて、絵本『からあげビーチ』を活用した、食の多様性の講演会と授業が行われました。
からあげの聖地・大分県中津市にて、絵本『からあげビーチ』を活用した、食の多様性の講演会と授業が行われました。
株式会社文響社(東京都港区)の絵本『からあげビーチ』は、 世界中からたくさんのからあげたちが集まるビーチに、 鶏のからあげ家族が訪れるお話です。 ビーチで、
この一家は衣を脱ぎ、 タコ、 里芋、 大豆ミート、 グルテンフリー、 ハラール……見た目ではわからなかった多様な中身のからあげたちに出会う構成になっています。
自身がペスカタリアン(牛や豚などの肉類は食べないものの、 魚介類は食べる菜食主義者)であるキリーロバ・ナージャ氏が、 食の多様性を伝えるために執筆しました。
2021年5月13日に発売後、 様々な教育のシーンでも活用されてきましたが、 今回は、 からあげで有名な大分県中津市と杵築市にて、
2022年11月17日~19日の3日間連続で、 この絵本を題材にした講演会や授業が、 著者であるナージャ氏によって行われました。 * 2022年11月17日
場所:中津市文化会館大ホール
唐揚げの聖地・中津市特別企画「からあげが多様性の教科書!? 前代未聞の勉強会」
この講演は、 第42回「人権を守る市民の集い」にて、 人権啓発優良団体、 人権標語優秀作品、
中学生人権作文コンテストの表彰式の後の記念講演会として行われました。 200人以上の中津市民の方が参加する中、 ナージャ氏は、
幼少期に6カ国の学校を転校した経験から各国の教育の違いを話したのち、 からあげビーチの内容を引用、
市民の方々に身近なからあげという食べ物を通じてアレルギー・宗教・主義による食習慣の多様性についてプレゼンテーションを行い、 多様性は可能性である、
とメッセージを送りました。
* 2022年11月18日 場所:中津市立如水小学校
この日は、 前日の講演会の内容を、 小学5年生向けにアレンジし、 授業として行われました。 約60人の生徒が参加。 世界の学校の違い、
そして食習慣の違いについて、 知らなかった知識をナージャ氏に教わり、 生徒たちは驚きを隠せない様子でした。 活発な質問ののち、 感謝の言葉で締めくくられました。
* 2022年11月19日 場所:るるパーク(大分農業文化公園)
からあげの名店6店が集合して行われたイベント「アゲアゲパーク!! in るるパーク からあげ大集合」の中にて、 講演会とワークショップが行われました。
11:00~「からあげから多様性を学ぶ」講演会
大研修室にて行われた大人向けの講演会。 前々日の講演会同様、 自身が6カ国で受けた教育の違いについて、 そして『からあげビーチ』を引用しつつ、
からあげを通じた食習慣の多様性についてのプレゼンテーションののち、 イベント会場で販売されている鶏のからあげ、
そして鶏以外の多様なからあげを購入し食べ比べができるという趣向が凝らされたものでした。 参加者からは「世界の文化や食習慣の違いの裏の理由が知れておもしろかった。
」など様々な感想の声が上がっていました。
13:00~「オリジナルのからあげ弁当を作ろう!」ワークショップ
研修室にて行われた子供向けワークショップ。 子供向けにアレンジされた講演ののちに、
「ペスカタリアンのナージャが食べられるからあげ弁当を考えて!」というミッションが与えられ、 ナージャ氏が食べられるお肉以外の食材を使ったからあげ弁当を、
用意されたシートに絵や文章で、 子供たちが表現。 お互いに発表しました。 参加されたお子さんのお母さんは「栄養士なので興味があり参加した。
ベジタリアンをはじめとした様々な食習慣の方に触れる機会がまだまだ少ないので、 このような知識を広めていきたい。 」と話していました。
* 今回の講演会のチラシやポスター
* 『からあげビーチ』をはじめとする、 レアキッズ応援本シリーズ
『からあげビーチ』は、 2021年に「レアキッズ応援本シリーズ」の第1弾として刊行されました。
レアキッズ応援本とは、 アレルギー持ち、 海外にルーツがある、 左利き、 などユニークな部分を持つ子どもたち(レアキッズ)を応援する絵本シリーズ。
子ども時代を6カ国で過ごし、 何事にも絶対的な「ふつう」は存在せず、 みんなどこか人と違う部分をもっていることに気付いたナージャ氏が、 自身の体験に基づいて、
個性あるすべての子どもたちを応援するために創刊しました。
第1弾『からあげビーチ』
第1弾『からあげビーチ』
第2弾『ヒミツのひだりききクラブ』
第2弾『ヒミツのひだりききクラブ』
第3弾『じゃがいもへんなの』
第3弾『じゃがいもへんなの』
第1弾の『からあげビーチ』では食の多様性を、 第2弾の『ヒミツのひだりききクラブ』では左利きの人から見た世界を通じて、 身近な多様性が楽しく学べる内容です。
第3弾となる『じゃがいもへんなの』は、 南米からヨーロッパにわたった”じゃがいも”の実際の歴史を通じて、
違う国からやってきた人や文化を尊重することのむずかしさと素晴らしさを教えてくれる1冊となっています。
『じゃがいもへんなの』は2022年12月8日に発売予定。
商品詳細
・『からあげビーチ 』 本体価格:1680円、 ISBN: 9784866513652、 発売日:2021/5/13
・『ヒミツのひだりききクラブ』 本体価格:1680円、 ISBN:9784866514086、 発売日:2021/10/7
・『じゃがいもへんなの』 本体価格:1680円、 ISBN: 9784866515496、 発売日:2022/12/8
すべて 作:キリーロバ・ナージャ 絵:古谷萌と五十嵐淳子、 文響社刊
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません