“寝装具のあり方を正し、再構築する” ライフスタイルブランド sinso がサービス開始
ライフスタイルブランド sinso がサービス開始 昭和初期から布団を見つめるヨネバヤシリースの新事業 | SANU 2nd Home
など宿泊施設向けの販売、サブスクリプションを正式にスタート ヨネバヤシリース株式会社(山梨県富士吉田市、 代表取締役:米林琢磨)は、
2022年12月12日(月)に、 「寝装具のあり方を正し、 再構築する」をコンセプトとした新ブランド「sinso(シンソー)」を発表し、
ファーストフェーズとして宿泊施設向けの販売およびサブスクリプションサービスを正式に開始します。 2023年には布団やリネン、
枕などの寝装具を中心とした一般消費者向け販売を予定し、 そして同時にルームウェアやタオルへの展開を視野に入れています。
ヨネバヤシリースは、富士山麗の地にて昭和初期に創業した「寝装の米林」という名の老舗寝装具店を原点に持ちます。時代の波にもまれ、寝装具店は一度廃業となりましたが、その後に河口湖周辺を拠点とした宿泊施設事業へと転換、バックパッカー向けホステル「kagelow
Mt.fuji HOSTEL KAWAGUCHIKO」や、かつて撮影スタジオだった建物をリノベーションしたホテル「yl&Co Hotel in Mt. Fuji
」を展開してきました。今回、ヨネバヤシリースの原点とも言える寝装具に特化したブランド「sinso」を立ち上げ、人と地球に優しい寝装具のあり方を模索していく新事業を開始しました。
布団の価値を再構築する
日本独特の寝具である布団は、かつては家族代々受け継がれることもあるほど長く使えるものとされてきました。手入れをして使い続けるために、かつては町ごとに地元の布団屋がありましたが、時代の流れとともに効率化を重視する大量生産の社会へ移行した結果、寝具は大量生産のラインに乗った規格化が進み、徐々に消耗品へと変わっていきました。
その結果、地元の布団屋の数は減り、いつの間にか布団本来の価値が忘れられてしまったのかもしれません。そこで、100年ほどもつと言われている羽毛そのものの耐久性や、布団屋ならではの”打ち直しの技術”など日本の布団文化が従来から持っているメリットを活かせば、地球そして人にやさしい寝具として自然定着するのではないかと考え、新事業の立ち上げを決めました。
現代における寝装具のあり方を見つめ直し、形骸化されてしまったその価値を再構築していくことが、sinso の存在意義だと考えています。
sinso プロダクトの3つのこだわり
* 1. 地域ごとにベストな羽毛量をカスタマイズ
南北に伸びる日本列島には地域ごとの表情があり、それだけ異なった気候が存在しています。市販の布団は羽毛量が統一されていることが多いですが、sinso
は、ロケーションのもつ特性、標高や温湿度の環境に合わせてオーダーごとに最適な羽毛量を調整します。
実際に、sinso の寝具を導入いただいている「SANU 2nd
Home(株式会社Sanu)」では、長野県や山梨県などに計50棟展開する滞在施設向けに、地域ごとに質量を調整した羽毛布団を提供しています。その土地に合った寝装具で快適に過ごしていただけるよう、地域ごとに対応した最適な布団を届けるのが
sinso のベーシックです。
* 2. 綿100% の洗いざらし = sinso の定番
sinso は、布団の気持ちよさを最大限引き出すためにシーツとカバーは綿100%のみを扱い、かつ寝具業界としては非常識な “洗いざらし”
でお届けすることをデフォルトとしています。肌に気持ちよく馴染むように、そして環境にもやさしい商品を提供するべく、糊付けしてアイロンをかけることをやめました。静電気が発生しにくいだけでなく、高品質な綿の質感が生まれることで擦れた音さえ心地良く、綿本来の良さが引き出されると考えています。
* 3. サブスクリプション形式による再利用促進と、打ち直しの技術
当ブランドは現時点では宿泊施設向けのみ対応可能としていますが、その際に販売という方法以外にもサブスクリプションサービス(※1)も提供しています。サブスクリプション契約期間後は当社が責任を持って回収し、自社工場で丁寧にクリーニングを施した後に再び布団として活用するか、枕やクッションとして再商品化するなどのオプションを見据えています。
また布団屋ならではの打ち直し技術(※2)を使うことで、使用済み布団の再生加工を施し、再び宿泊施設で継続利用いただける仕組みも提供予定。元々「田舎の布団屋」をルーツに持ち昔からの技術を持つヨネバヤシリースだからこそ可能になる、再利用オプションとなります。
※1 同サブスクリプションサービスにはシーツなどのリネン類は含みません。
※2
江戸時代から始まったとされる職人技で、布団の再生加工のこと。使用された布団から綿や羽毛を取り出し、ほぐしたり洗浄したりして、ふわふわと柔らかな状態に戻す技術で、昭和30年~50年くらいまでは多くの家庭で毎年打ち直しをしてきたとも言われています。
・sinso 自社クリーニング工場を設立した理由
当ブランドの立ち上げに先駆け、2022年9月にオフィスを併設した自社クリーニング工場「sinso office &
factory」を設立し、稼働を開始しました。かつて精密機器の製造工場として使われていた物件をインダストリアルな空間にリノベーションし、sinso
ブランドの拡張性とポテンシャルを秘めた拠点と位置付けています。
全ては、理想のクリーニング環境を実現するために。寝装具ブランドが自社クリーニング工場を保有するのは珍しいことだと思います。シンプルに、気持ちいい布団で暮らすことの価値を見出してほしいという一心で、クリーニングがもたらす影響についても考え抜きました。
同工場ではクリーニングの全ての工程を、工場内で精製したオゾン水を使って行っています。オゾン水は環境残渣の無い機能水とされ、抗菌作用に優れるため使用しなくてはならない洗濯洗剤の量を減らすほか、低温洗浄でも十分な洗浄効果が期待できます。このようなクリーニングの観点においても、地球と人に優しいブランドとしてアップデートしていきたいと考えています。
ヨネバヤシリース株式会社 代表 米林琢磨より
私たちのミッションは、「田舎の布団屋」というルーツを大切にしながら、近年崩れてきてしまっている布団の価値を再構築すること。より自由に、より自分らしく、私たちの生活に欠くことのできない「寝る」という行為を原動力に、衣・食・住からその先にある文化をつくるところまで追求していきたいと思っています。
高品質な羽毛や綿で作られた本当に気持ち良い布団を社会に提供し、同時に昔から存在している布団の文化を現代の人々が再認識することで、新しい価値を見出せると信じています。そのために、sinso
を立ち上げました。
自分たちで運営する2つの宿泊施設を持ち、日々考えながら試行錯誤を繰り返しているからこそ、ブランドやプロダクトの説得力が持てると思っています。またサブスクリプションはリースと極めて似ていますが、環境意識が高まっている現代だからこそ社会に認められるように思います。形骸化しつつある寝装具業界、そしてクリーニング業界の常識を覆しながら、”地球”と”人”にやさしい布団が再び注目を集めるような社会を実現していきます。
寝装の米林から、sinsoへ。
布団を取り巻く新しい時代を切り開いていきたいと考えています。
* ヨネバヤシリース株式会社について
ヨネバヤシリースは、ひとつの貸布団屋から始まりました。その生業から生まれた視点と感覚が、私たちのベースとなる価値軸です。廃業した民宿をHOSTEL&RESTAURANTに。野生の森の中のフォトスタジオをHOTEL&WEDDING会場に。類型化してしまうリネンサプライを革新し、付加価値を添えて。
あるものを残しながら、削ぎ落とし、磨き上げ、新しいものをつくってきました。私たちはこれからの時代とカルチャーを見据え、これからの衣・食・住のあり方を示していきたいと考えています。
kagelow Mt.fuji HOSTEL KAWAGUCHIKO
yl & Co. HOTEL in Mt. Fuji
https://www.ylandco-hotel.com
ヨネバヤシリース株式会社 会社概要
設立日:2012年2月10日
従業員数:約30名
本社住所:山梨県富士吉田市大明見2-37-14
sinso office & factory
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町小立2198-2
延床面積:クリーニング工場 約200平方メートル 、オフィススペース 約50平方メートル
建築設計:窪田建築都市研究所
Instagram:
https://www.instagram.com/_sinso__/
Website:
——————————————–
広報写真素材はこちらのリンクよりダウンロードしてご使用ください。
Photography: Shuhei Tonami
https://www.dropbox.com/sh/yf90fp7sduuk1ym/AABGixhQvXUJrztvTLp-eiLNa?dl=0
● お問い合わせ先
sinso 広報PR担当:[email protected]
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません