田辺三菱製薬株式会社との抗体医薬に関する独占的ライセンス契約締結のお知らせ

自己免疫疾患に対する開発候補抗体について独占的ライセンス契約(以下「本契約」)を締結しましたので、 お知らせいたします。 1.本契約の概要

当社は、 独自の抗体作製技術「ALAgene(R) technology(アラジン テクノロジー)※」を用いて、

従来技術では抗体作製が困難であった自己免疫疾患の創薬標的分子に対する抗体の作製に成功しております。

2018年10月、 当社と田辺三菱製薬は、 自己免疫疾患に対する抗体医薬品の創製をめざし、 共同研究契約を締結し、 共同研究を推進してまいりました。

本共同研究において、 田辺三菱製薬独自の抗体親和性技術を用いることで上記抗体を改良いたしました。 改良抗体を、 各種動物モデルで評価することで、

開発候補抗体を取得いたしました。 本結果をもとに、 当社と田辺三菱製薬は、 独占的ライセンス契約を締結し、

抗体医薬品としての開発段階に進めることを決定いたしました。

本契約の締結により、 当社は、 開発候補抗体の製造、 開発及び販売を、 全世界で独占的に実施する権利を田辺三菱製薬に付与いたします。

本契約の締結に伴い、 当社は、 田辺三菱製薬から契約一時金として3.2億円の支払いを受けます。 また、 開発段階に応じた開発マイルストンの支払いを受けます。

さらに、 上市後も全世界における販売額に応じたロイヤルティと販売マイルストンの支払いを受けます。

2.本契約の締結理由

自己免疫疾患領域は、 抗体医薬品の主たる市場であり、 自己免疫疾患に対する抗体医薬の世界市場は5兆円(2019年度)にも及びます。 田辺三菱製薬は、

免疫炎症領域を重点疾患領域の一つとして位置付けており、 同領域における抗体医薬品売上の国内No.1企業として、

長年にわたり自己免疫性の難病と闘う患者様の治療に貢献しております。

今回得られた開発候補抗体は、 新規作用機序に基づく新たな治療環境を提供する可能性を有するとの認識を両社で共有し、 田辺三菱製薬との契約締結にいたりました。

経営者コメント

田辺三菱製薬株式会社 代表取締役社長 上野 裕明

「これまで両社で取り組んできた本抗体の研究成果に、 強い自信を持っております。 当社の重点疾患領域である免疫炎症領域において、

本抗体を重点プロジェクトのひとつとして位置付けており、 一刻でも早く本抗体を使った医薬品を開発し、 患者様にお届けいたします。」

株式会社ファーマフーズ 代表取締役社長 金 武祚

「田辺三菱製薬は免疫炎症領域のリーディングカンパニーであり、 最善のパートナーと契約締結いたしました。 当社は、 アラジンテクノロジーを活用し、

抗体医薬分野への参入を本格化いたします。 今後も更に、 当社のDrug Discovery Center(創薬研究所)において、

新たな研究を推進してまいります。」

独占的ライセンス契約の概要

独占的ライセンス契約の概要

3.本契約の日程

本契約締結日 2021年1月26日(火)

4.今後の見通し

本契約に基づき契約一時金3.2億円を2021年7月期に計上いたします。 当社の2021年7月期以降の連結業績に与える影響は他の要因も含め精査中であり、

マイルストン収入等による連結業績の見通しに大きく影響を与える場合は、 速やかに開示いたします。

※ ALAgene(R) technology(アラジン テクノロジー)について

当社が構築したニワトリ由来ヒト化抗体作製技術。 従来技術では抗体作製が困難な創薬ターゲットに対して、

臨床応用可能な特性を有したニワトリ由来ヒト化抗体が作製可能です。 当社は、 公立大学法人横浜市立大学 佐藤衛 教授、 山田道之 客員教授、

公立大学法人名古屋市立大学 金澤智 学内講師と共同で研究を行ってまいりました。

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