累計16万部超のベストセラー『東京百景』(2013年)以来となる又吉直樹のエッセイ集『月と散文』

芸人・又吉直樹が、最新著書『月と散文』を2023年3月24日(金)に発売することが決定いたしました。本作は2013年に発表された『東京百景』以来、

10年ぶりとなるエッセイ集。又吉が、2021年から執筆活動を行っているオフィシャルコミュニティ「月と散文」から生みだされる最初の作品となります。

1999年、高校を卒業し、芸人になるために上京してきた又吉が過ごした「ドブの底を這うような日々」と、ささやかな幸せを描いた『東京百景』は、青春の物語として、10万部を超えるベストセラーとなりました。それから10年が経ち、又吉直樹の状況は一変。芸人として世に出て、作家として芥川賞を受賞した今、かつての痛みや孤独は拭われたのか、日々の暮らしの中で何を感じているのか…。大人になった又吉直樹が描く本作は、日常に潜むネガティブなことを笑いに変換する余裕と、センチメンタルに押し流される激情との間を行き来する、青春の続きが表現された傑作になっております。作家として成熟し、一層繊細かつ多彩な表現で語られる感情は、「これ、私のこと?」という共感を感じていただける作品です。

『月と散文』を楽しむための3つのキーワード

1、10年ぶり

又吉直樹がエッセイ集を発表するのは、『東京百景』以来10年ぶり。この10年の間に、小説『火花』で芥川賞を受賞し、相方、綾部祐二が渡米しコンビとしての活動が休止となるなど、又吉を取り巻く環境は激変しました。

あの頃から、何が変わり何が変わらなかったのか、青春期を通り過ぎた又吉が描く「いま」に注目してください。

2、松本大洋

カバーと表紙を手掛けるのは、漫画家・松本大洋氏。「松本大洋作品の持つ、懐かしさと哀愁、温もりと刺激は『人間』そのもの。そのような作品を書くのが目指すところの一つ」と語る又吉のラブコールにより実現しました。天才・松本大洋氏が『月と散文』の文章に触れ表現する装画も今作の大きな魅力です。

3、紙の本

四六判上製という、エッセイ集としてはかなり重厚な造りです。「この作品は、1人称で語る私小説に近く、エッセイ集というより、エッセイも小説も内包する『散文集』である」という思いから又吉自身が決めた仕様です。

同様に、素材、フォント、色……1冊丸ごと「紙の本を愛する者」として、又吉がこだわり選び抜いています。

手に持った時の重みや感触、紙の匂いまで楽しんでいただけたらと思います。また、古書ファンでもある又吉が、紙の本にまつわる特別な試みも準備しております。お楽しみに。

松本大洋氏によるカバーのラフ画

オフィシャルコミュニティ「月と散文」

【更新内容】

週三回書き下ろしの作品を限定で公開中

1.書き物:2000文字程度の文章を更新

2.自由律:自由律俳句5句とまつわる随筆を更新

3.実験:1週間で考えたことや気付いたことを自由な形式で更新

そのほか、”投書”ではコミュニティ内の皆様から創作のヒントを頂くこともあります。

また、「月と散文」という名前にちなんで、満月の日には特別な試みも行っています。

【月会費】1,000円(税込)

【オフィシャルサイト】

https://www.tsukitosanbun.com/

【更新通知コンテンツ】

・オフィシャルLINE

https://lin.ee/ZQkzgO9

・又吉スタッフInstagram

https://www.instagram.com/matayoshi_staff/

又吉直樹・プロフィール

1980年大阪府寝屋川市生まれ。吉本興業所属。2003年にお笑いコンビ「ピース」を結成。

2015年に本格的な小説デビュー作『火花』で第153回芥川賞を受賞。同作は累計発行部数300万部以上のベストセラー。2017年には初の恋愛小説となる『劇場』を発表。2022年4月には初めての新聞連載作『人間』に1万字を超える加筆を加え、文庫化。

他の著書に『東京百景』『第2図書係補佐』、共著に『蕎麦湯が来ない』(自由律俳句集)、『その本は』など。

又吉の頭の中が覗けるYouTubeチャンネル【渦】も話題。