戦国を終わらせた徳川家康と江戸の秘密。 歴史紀行『日本はこうしてつくられた3 徳川家康 戦国争乱と王道政治』
歴史紀行『日本はこうしてつくられた3 徳川家康 戦国争乱と王道政治』 直木賞作家による人気シリーズ第3弾!
家康が始めた江戸再開発を深掘り!
NHK大河ドラマ『どうする家康』で注目を集める徳川家康。
その家康を主人公にすえた歴史大河小説『家康』に取り組んでいる著者が、長い戦国時代を終わらせた英雄が築いた「江戸」という最先端都市を一望する。
«(残りの人生を賭けて、徳川家康に挑戦してみよう)
そう決意したのは七年前、めでたく還暦を迎えた時だった。
おそらく現役の作家として働けるのはあと十五年くらいだろう。その間に家康を主人公にして戦国時代小説の集大成となる作品を仕上げたいと思った。と言うのは、長年織田信長を中心とした歴史小説を書いているうちに、従来語られてきた戦国史観は大きく間違っていることに気付いたからだ。»
(本書「まえがき」より)
関東に入封した家康は、どのように領国を創建していったのか。著者が実際に現地に足を運んで丹念に歴史を掘り起こす。
こちらは本書の内容の一部です。 * 家康、信長、秀吉、光秀が集結した金ヶ崎城
* 死活的に重要だった朝鮮半島との交易
* 三成の佐和山城と吉継の敦賀城
* ポルトガル人が十字架を立てた八ノ子島
* 日本史上初のキリシタン大名は誰だ?
* 外国人に寄進された長崎の土地と統治権
* 「江戸」を体感できる「江戸東京クルージング」
* 家康が整備した道三堀と小名木川という大運河
金ヶ崎城(敦賀市)などゆかりの地をめぐったほか、欧米の植民地化の危機にあった九州・長崎も徹底取材。家康の時代から続いたキリシタンとの攻防が「戦国最後の戦い」=島原の乱で終結するまでの歴史を追う。
さらに、平和の礎を築いた家康の江戸での街づくりにも照射。東京駅至近の八重洲で発見されたキリシタン墓など最新の発掘成果を駆使して、世界有数の都市を築き上げた家康の功績を振り返る。
そのほかにも、「鯖街道」「ヤン・ヨーステン」「江戸クルージング」「羽賀寺の十一面観音像」「気温37度の炎天下に登った後瀬山城」「横瀬浦」など、さまざまな史跡が登場する。
歴史の旅の醍醐味を感じることができる一冊!
〈目次〉
まえがき
第一章 徳川家康 戦国を終焉させた天下人の仕事編(江戸前島)
家康コラム1. 江戸城以前の家康の城
第二章 家康が築いた全長五km、江戸大運河編(江戸)
家康コラム2. 家康を支えた家臣団「徳川四天王」「徳川十六将」
第三章 大陸と京都を繋いだ越前と家康飛躍編(敦賀半島ほか)
家康コラム3. 「金ヶ崎の戦い」。家康が秀吉の窮地を救ったという地元の伝承
第四章 キリシタン大名誕生と植民地化の危機編(西彼杵半島)
家康コラム4. 「三河一向一揆」から家康が学んだキリスト教対策
第五章 戦国終焉・島原の乱。家康がもたらした平和編(島原半島)
旅の終わりに
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『日本はこうしてつくられた3
徳川家康 戦国争乱と王道政治』
著/安部龍太郎
定価:1320円(税込)
判型/頁:新書判/256頁
ISBN978-4-09-343447-8
小学館より発売中(1/6発売)
本書の紹介ページはこちらです↓↓↓
https://www.shogakukan.co.jp/books/09343447
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【著者プロフィール】
安部龍太郎(あべ・りゅうたろう)
1955年福岡県生まれ。久留米高専卒業後、東京都大田区で区立図書館司書を務めながら執筆を続け、平成2年、作家デビュー。『信長燃ゆ』、『関ヶ原連判状』、『下天を謀る』など戦国時代を舞台にした小説を精力的に発表。平成17年『天馬、翔ける』で第11回中山義秀文学賞を受賞。平成25年『等伯』で直木賞受賞。月刊誌『サライ』で連載していた「半島をゆく」をまとめた『日本はこうしてつくられた
大和を都に選んだ古代王権の謎』『日本はこうしてつくられた2 鎌倉殿と北条一族 歴史は辺境から始まる』が好評発売中。
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