イオンペット(株)の全動物病院で、「RFIDタグ」による在庫管理システムの導入を開始。 薬剤の棚卸と入荷検品の作業を効率化し、診察・治療の時間を拡大します
～ペット業界のDX推進を目指します～ イオンペット株式会社（代表取締役社長：米津一郎、 以下イオンペット）は、 運営する全国52の動物病院にて、
DX推進による作業効率化と顧客満足向上を目的に、 検品や棚卸、
発注の作業対象となる薬剤在庫への「RFIDタグ」による在庫管理システムの導入を行いましたことをお知らせいたします。
「RFIDタグ」とは、タグに書き込まれた情報をRFIDリーダーで読み取ることで、複数のアイテムを同時に識別できるタグを指し、商品の在庫管理や棚卸などの効率化に使われる技術です。
※「RFIDタグ」を貼り付けた薬剤（左）と、検品の様子（右）
■導入の背景
労働集約型の事業において、作業効率化は長きにわたる課題です。動物病院、ペット用品販売店、グルーミング
サロンとペットホテルを展開するイオンペットも現場スタッフの労働力に依存する部分が多いため、DX推進による作業効率化と、それによる提供価値向上を目指し、取り組んでいます。
これまで、イオンペットの動物病院で取扱う薬剤は、入荷検品時と棚卸作業時に1点1点を手作業で数えており、獣医師や動物看護助手が診察・治療といった獣医療にかかわる本業以外に多くの時間を要してしまう現状がありました。
この度、薬剤に「RFIDタグ」を貼り付けた上で各動物病院へ薬剤を納品するラベリングセンターを新たにかまえ、動物病院内のすべての薬剤に「RFIDタグ」を装着したことで、検品や棚卸にかかる作業時間の大幅削減を実現することができました。これにより、今まで検品や棚卸に要していた時間を、診察・治療に活用することができ、より多くのペットへ獣医療の提供が可能となりました。また、作業時間短縮のみならず、より正確な薬剤管理にも役立っています。
■導入の効果
「RFIDタグ」を先行導入した3動物病院で検証した結果、以下の作業時間の削減を実現しました。
棚卸作業削減時間・・・100時間/月（3動物病院の合計）
検品作業削減時間・・・765時間/月（3動物病院の合計）
イオンペットは今後もDXを推進し、作業効率化とともに提供サービスにおける高い付加価値を創出することで、ペット業界のDX推進をけん引し、動物と人間の幸せな共生社会の実現を目指します。