環境移送ベンチャーイノカ、アクアリウム発のイノベーション創出をめざす「第1回 INNOVATE AQUARIUM AWARD」を開催、小学生や希少種の育成に成功している初代受賞者6名が決定
AWARD」を開催、小学生や希少種の育成に成功している初代受賞者6名が決定 ~
小学生から、アクアリウム歴30年を超えるベテラン、新種の発見者といったファイナリストが集結。2023年秋頃に、第2回開催とジュニア部門開設も決定・パートナー企業募集開始
~ 株式会社イノカ(本社 : 東京都港区、 代表取締役CEO : 高倉葉太、 以下「イノカ」)は、
水棲生物飼育者(アクアリスト)の技術をシチズンサイエンスとして結集するべく、 2023年2月25日(土)に「第1回 INNOVATE AQUARIUM
AWARD 」(プラチナパートナー:ジェックス株式会社)を開催。 総勢50名を超えるアクアリストの皆様にご応募いただき、 厳正な審査を経て、
6名のファイナリストを選出し、 最終審査を実施いたしました。
併せて、 2024年に「第2回 INNOVATE AQUARIUM AWARD」の開催および、 新たに「ジュニア部門」を創設することを決定いたしました。
これに伴い、 各種パートナーの募集を開始いたしましたので、 お知らせいたします。 * INNOVATE AQUARIUM AWARD 開催の背景について
イノカでは、研究職としてではなく、個人の趣味として強いこだわりを持ってアクアリウム(水生生物の飼育等)に向き合っている人々のことを、「一つの水槽の中に、生き物も含めた環境維持システム(=生態圏)の設計・構築を行う」という意味を込めて、
”生態圏エンジニア(Biosphere Engineer)”と呼称しています。
INNOVATE AQUARIUM
AWARDは、水環境・生物多様性といったテーマでの課題解決や新規事業を模索するパートナー企業に対して、生き物を愛する生態圏エンジニアが自身のこだわりや事業アイデアをプレゼン形式で発表することにより、アクアリウム発のイノベーションを起こすことを目的として立ち上げられました。
* 2022年2月25日(土)第1回 アワード当日について
第1回 INNOVATE AQUARIUM
AWARDでは、昨年12月から募集を開始し、50名超のアクアリストの皆様にご応募いただいた中から、厳正な審査を経て、6名のファイナリストを選出いたしました。ファイナリストと、今回受賞した賞は下記の通りです。
<最優秀賞> 五十嵐 琢人 様
自宅を改造し、マングローブやアマモ場の生態系環境を構築。ブルーカーボンへの応用に期待
受賞した企業賞:デロイトトーマツ賞
AS 様
タツノオトシゴを中心に様々な生体のブリードに成功
受賞した賞:JFEスチール賞
K-ki 様
ニホンイシガメの飼育のため、自作の水槽管理IoTデバイス「RIUM」を開発
受賞した賞:GEX賞
岩田 咲絵 様
2 ~ 3年の寿命といわれるヤマトヌマエビを、11年間飼育中。
受賞した賞:アオキシンテック賞・長谷虎紡績賞
工藤 貴久 様
アピストグラマのブリーディングを行う。流通している個体から新種を発見
受賞した賞:神畑養魚賞
山端 葵子様
小学5年生ながら、アカハライモリに関して卓越した飼育理論を有する。飼育のみならず、アカハライモリからの医療技術探索研究を行っている。
受賞した賞:ロート製薬賞・リバネス賞
ファイナリストと審査員
ファイナリストと審査員
最優秀賞を受賞された五十嵐 琢人 様
最優秀賞を受賞された五十嵐 琢人 様
* 第2回アワード開催決定 / 「ジュニア部門」の新設について
今回のアワード開催で、想定以上に多くのご応募があり、またアクアリストが持つ生体飼育・繁殖方法にまつわる知見や生物多様性研究に資するデータなど、社会的な役割の発見があったことを踏まえ、企画・運営主体である株式会社イノカは、2023年秋頃に「第2回
INNOVATE AQUARIUM AWARD」を開催することを決定しました。
なお第2回では、新たに「ジュニア部門」を設ける構想が決定しております。
ジュニア部門とは、「鑑賞目的のみならず、地球貢献を目的としてアクアリウムを始める小学生以上高校生以下のアクアリスト」の熱意を募り、ポスター形式で発表いただき、表彰することを想定しております。
アクアリウム業界として、地球貢献を志す「生態圏エンジニア」の発掘と育成を進めるべく、学校やアクアリウムショップとの連携体制を開始し、飼育技術に関する普及活動を実施する計画です。
これに伴い、全国のアクアリウムショップおよび、小中学校・高等学校に対し、活動方針にご賛同いただき、枠組みの構築にご協力いただける下記のパートナーの募集を開始します。
1. 「INNOVATE AQUARIUM AWARD アンバサダーショップ(仮)」加盟店の募集(対象:全国のアクアリウムショップ様)
本プログラムの協力店舗として、近隣学校の学生に対して飼育技術の講義・ワークショップ等にご協力いただく
※ 事務局からショップ様への助成金等の枠組みも検討しております。
2. 「ジュニア部門参加校」の募集(対象:全国の小中学校・高等学校様)
学校単位で、本プログラムへの参加表明をいただく
校内にて、参加希望の生徒さまを募集いただく
参加校の方にはアワード当日にお越し頂き、ポスター掲示を実施いただく
第1回に続き、企業パートナーも広く募集を開始いたしますので、ご関心のある団体や学校・企業のご担当者様は、下記メールアドレスまでお問い合わせいただけますと幸いです。
宛先:INNOVATE AQUARIUM AWARD 運営事務局( [email protected])
* 関係者コメント(第1回の感想および第2回に向けて)
◆ 株式会社イノカ取締役CAO 増田直記 (本アワード 審査委員長)
受賞者の皆様、おめでとうございます。いちアクアリストとして、大興奮の1日でした。
私自身はサンゴ礁生態系の再現を中心とするリーフアクアリストですが、ファイナリストのみなさんには、それぞれ違う分野で圧倒的な熱量を見せていただきました。
すごいアクアリストがまだまだ世の中にいることが感じられ、大変刺激になるとともに、趣味としてやってきたアクアリウムが社会的使命を帯びるような社会に変化しつつあるのだということにも感銘を受けております。
アクアリストが持つ可能性を世の中にお伝えできる祭典を企画・主催できたことを、大変光栄に思っております。これからもアクアリストのみなさんとともに、世界を変えていけるよう私も尽力してまいります。
◆ ジェックス株式会社 代表取締役 五味宏樹 様 (本アワード プラチナパートナー / 審査員)
今回イノベートアクアリウムアワードのプラチナパートナーをさせていただきました、GEXの五味宏樹です。ファイナリストの皆様には、素晴らしい情熱を見せていただきました。受賞者の皆様、おめでとうございます。
CEO高倉さん、CAO増田さんをはじめイノカの皆さんのご尽力と、多くのアクアリストのご参加のおかげで、初めての企画にもかかわらず期待を超える大会になったと思います。
高倉さんから「アクアリウムで世界を変える」「一人でも多くのアクアリストを増やしたい」という思いに共感し賛同させていただいたものの、はじめての大会ということもあり一抹の不安もありました。
ふたを開けると想像を超えるアクアリウム愛にあふれた、そして個性あふれる皆さんに参加していただき、自分自身も「こんなアクアリストいるんだ?」「こんなこと知らなかったよ?」という驚きと感動を経験させていただきました。
また弊社のような直接アクアリウムを生業にしている企業様以外からも多くのサポートを受けたことからも、自然・生物や地球環境に多くの企業が関心を持たれているなか、アクアリストの持つノウハウがSDGsにもつながっていくということを、今回の受賞者の皆さんが示していただいたと感じています。
当社もこうした人たちを一人でも増やしていくために、『生きものとの暮らしで人と地球を豊かに』というビジョンのもと、これからもアクアリウムや生きものとの暮らしを提供してまいります。
次の大会の開催も決まり、今年同様多くのアクアリストや生きものを愛する人たちが参加していただくことを期待しております。
出典・解説
1: World Wildlife Fund (2020) Living Planet Report 2020.
https://livingplanet.panda.org/
2:環境移送技術
天然海水を使わず、水質(30以上の微量元素の溶存濃度)をはじめ、水温・水流・照明環境・微生物を含んだ様々な生物の関係性など、多岐に渡るパラメーターのバランスを取りながら、自社で開発したIoTデバイスを用いて、任意の生態系を水槽内に再現するイノカ独自の技術のこと。2022年、時期をずらしたサンゴの人工産卵に世界で初めて成功。
◆ 株式会社イノカ
イノカは「人と自然が共生する世界をつくる」ことをビジョンに掲げ、国内有数のサンゴ飼育技術を持つアクアリスト(水棲生物の飼育者)と、東京大学でAI研究を行っていたエンジニアがタッグを組み、2019年に創業したベンチャー企業です。
「海の見える化」をミッションに掲げ、自然を愛し、好奇心に基づいて飼育研究を行う人々の力と、IoT・AI技術を組み合わせることで、任意の生態系を水槽内に再現する『環境移送技術』の研究開発を推進しています。2022年2月には世界初となるサンゴの人工産卵実験に成功しました。
当社は、遺伝資源を含む海洋生物多様性の価値を持続可能にすることを目的として、2022年7月には国内ベンチャー企業としては初の事例となる、「自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce
on Nature-related Financial Disclosures:以下「TNFD」)」のフォーラムメンバーへの参画を公表しております。
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