住人ゼロ、上陸禁止、馬だけが暮らす現代のロスト・ワールド木村伊兵衛賞写真家・岡田 敦氏による“ユルリ島をめぐる冒険”の記録『エピタフ 幻の島、ユルリの光跡』発売
インプレスグループでIT関連メディア事業を展開する株式会社インプレス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小川
亨)は、北海道の根室半島沖に浮かぶユルリ島を10年以上にわたって取材を続ける岡田 敦氏による書籍『エピタフ
幻の島、ユルリの光跡』を2023年6月7日(水)に発売します。 []
■北海道・根室半島沖に浮かぶ馬たちの島
北海道本島の東端、オホーツク海と太平洋に面した根室半島。 昆布盛から距離にして約2.6km、海面上に円盤の形をした横に平べったい島影がユルリ島です。
かつては昆布を採集する漁師の住居や番屋が建っていましたが、家畜の馬を残して最後の島民がユルリを離れたのが半世紀前。
その後、近親交配の乱れをなくすために、5年程度ごとに種馬が島に運ばれ、最盛期には30頭もの馬が暮らしていましたが、その数は減り続け、今では数頭だけが暮らすだけになっています。
この土地の固有の自然を守るために上陸することが厳しく制限された島の情景はまるで小説『ロスト・ワールド』の世界を彷彿させるようでもあります。
その島を2011年から撮り続けてきたのが写真家の岡田敦氏。 消えてゆくものたちを見つめ、何を守り、後世に伝えてゆくのか。
岡田の美しい写真と文章で幻の島と呼ばれる、ユルリの歴史と今を紹介します。
■エピタフ 幻の島、ユルリの光の内容
●ユルリ島の歴史と馬を巡る物語
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かつてユルリ島には漁師が暮らしていましたが、今は馬だけが暮らす無人島になっています。なぜ、島民は去り、馬だけが残されたのか。元島民の方やその関係者へのインタビューを元にユルリ島の歴史と馬を巡る物語を紐解きます。また、現在のユルリ島は上陸が厳しく制限されています。その中で岡田は地元行政の協力も得ながら10年以上にわたって写真を撮り続けてきました。ユルリ島で生きる馬たちの姿を中心に貴重な写真が多数収録されています。
●豊かなユルリ島の自然
ユルリ島は海鳥繁殖地として北海道の天然記念物に指定されるなど、固有の自然が残されています。ユルリ島を取り巻く環境を交えながら島の風景を伝えます。
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●こだわりの装丁装丁は若手デザイナーの泉 美菜子が担当。布張りや箔押しなど、ユルリ島の世界が感じられる細部までこだわった装丁になっています。
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■書誌情報
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書名:エピタフ 幻の島、ユルリの光跡
著者:岡田 敦 著/星野智之 他著
発売日:2023年6月7日(水)
ページ数:240ページ
サイズ:四六判
定価:2,970円(本体2,700円+税10%)
ISBN:978-4-295-01654-0
◇Amazonの書籍情報ページ:
https://www.amazon.co.jp/dp/4295016543
◇インプレスの書籍情報ページ:
https://book.impress.co.jp/books/1122101150
■著者プロフィール
<写真・文>
岡田 敦(おかだ・あつし)
1979年、北海道生まれ。2003年、大阪芸術大学芸術学部写真学科卒。2008年、東京工芸大学大学院芸術学研究科博士後期課程にて博士号(芸術学)を取得。同年、“写真界の芥川賞”とも称される木村伊兵衛写真賞を受賞。その他、北海道文化奨励賞、東川賞特別作家賞、富士フォトサロン新人賞などを受賞。主な写真集に『I
am』(赤々舎/2007年)、『ataraxia』(青幻舎/2010年)、『世界』(赤々舎/2012年)、『MOTHER』(柏艪舎/2014年)、
『安田章大写真集 LIFE
IS』(マガジンハウス/2020年)などがある。作品は北海道立近代美術館、川崎市市民ミュージアム、東川町文化ギャラリーなどにパブリックコレクションされている。
<構成>
星野智之(ほしの ともゆき)
編集者・ライター。1963年、神奈川県生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。月刊誌「東京カレンダー」創刊に携わり、2009年~10年に編集長。2009年~14年にはJR東日本の月刊会員誌「大人の休日倶楽部[ミドル]」のクリエイティブ・ディレクターを務める。2019年、北海道の美深町にホテル「TOURIST
HOME & LIBRARY 青い星通信社」をオープン。主な著作に短編集『月光川の魚研究会』(ぴあ/2011年)、
ノンフィクション『空間演出家
池貝知子の仕事と意見』(アクセス・パブリッシング/2012年)、評論「『羊をめぐる冒険』をめぐるゴールドラッシュの点と線」(彩流社『我々の星のハルキ・ムラカミ文学』所収/2022年)など。
以上
【株式会社インプレス】
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