コロナ禍で旗揚げしたフルリモート劇団「劇団ノーミーツ」“演劇界の芥川賞”と称される「岸田國士戯曲賞」に「それでも笑えれば」がオンライン演劇として史上初となるノミネート

コロナ禍に夢追うお笑い芸人の葛藤を描いた”観客選択式演劇“脚本・演出は主宰の小御門優一郎

劇団ノーミーツ(主宰:広屋佑規・林健太郎・小御門優一郎)で小御門優一郎が脚本・演出を務めた作品「それでも笑えれば」が2021年2月5日、

新人作家の登竜門とされ「演劇界の芥川賞」と称される「岸田國士戯曲賞」にノミネートされました。

コロナ禍に生まれた「オンライン演劇」がノミネートされるのは史上初となります。

劇団ノーミーツは「NO密で濃密なひとときを」をテーマに、 稽古から上演まで一度も会わずに活動するフルリモート劇団です。

発足から2ヶ月足らずで長編リモート演劇『門外不出モラトリアム』を上演し、 第二弾『むこうのくに』第三弾『それでも笑えれば』と合わせた3公演で、

有料チケット制にもかかわらず累計14,000人以上を動員しました。

今回「岸田國士戯曲賞」にノミネートされた第3回公演『それでも笑えれば』は、 人生の"選択"をテーマにした演劇です。 ”選択”という作品のテーマに合わせて、

観客の選択が物語の行末を左右する”観客選択式演劇”という新しい形式での上演に挑戦しました。 ストーリーは、

若手お笑い芸人がコロナ禍で下積みをしながら夢を追う苦しさを描いた作品となっており、

途中で挟む観客による“選択”によりその後の展開が変わる仕組みとなっております。

アンケートでは「チャットで参加する選択式に、 ますますストーリーにのめり込んでしまっている自分がいた。 最後にはボロ泣きしていて、

今年一素晴らしい作品に出会えた」「今の時代に合った内容で、 共感できる人がたくさんいたのでは。 その中でも希望を感じられるストーリーで、

自分も頑張ろうと思った」「これまでにない観劇体験。

Zoomでもここまで没入できることに驚き」といったストーリーに共感する声や新しい演劇手法に驚く声をいただきました。

コロナ禍に生まれた「オンライン演劇」のジャンルとして「岸田國士戯曲賞」を受賞するのは史上初となります。

■小御門優一郎コメント

「それでも笑えれば」を最終候補作品としてノミネートしていただけたと聞き、 驚いております。 劇場が閉鎖されてしまった昨年の春、

ビデオ会議を“舞台“に見立てることはできないかと劇団ノーミーツを旗揚げし、 オンラインという仮想空間に向けて戯曲を書いてきました。

現実世界に存在する劇場では上演されることのない私の戯曲を、 他の優れた戯曲と一緒に並べて審査していただけること、 これ以上嬉しいことはございません。

■岸田國士戯曲賞とは

岸田國士戯曲賞は、 劇作家・岸田國士の遺志を顕彰すべく、 株式会社白水社が主催する戯曲賞。

本賞は、 演劇界に新たなる新風を吹き込む新人劇作家の奨励と育成を目的に、 1955年に新劇戯曲賞として設置され、 1961年には「新劇」岸田戯曲賞、

1979年に岸田國士戯曲賞と改称され今日に至る。

新人劇作家の登竜門とされることから、 「演劇界の芥川賞」とも称される。

選考対象は、 原則として1年間に雑誌発表または単行本にて活字化された作品とする。 ただし、 画期的な上演成果を示したものに限って、 選考委員等の推薦を受ければ、

生原稿・台本の形であっても、 例外的に選考の対象とすることがある。

■「それでも笑えれば」あらすじ

人生は選択の連続だ。

朝起きて、 何を着て、 どこへ行って、 誰と会って、

毎日たくさんのことを選びながら生きている。

人を笑わせたい。

同じ夢を追う道すがら出会った2人は、

その夢を叶えるため、 コンビになった。

それもきっと、 ひとつの選択だ。

憧れの舞台にようやく手が届くと思った2020年。

舞台そのものがなくなってしまうなんて、

笑っちゃうような笑えない話だ。

ここは、 行き止まりなんだろうか。

この道を選択し続けた先には、 何があるんだろう――

■小御門優一郎プロフィール

1993年埼玉県生まれ。 慶應義塾大学法学部政治学科卒。

大学在学中に演劇製作を始め、 2015年に劇団「21g座」を旗揚げ。 大学卒業後、 2017年松竹株式会社に入社。 歌舞伎座の劇場運営、

公演宣伝業務に従事する。 緊急事態宣言下の2020年4月に「劇団ノーミーツ」を主宰の一人として旗揚げしオンライン演劇の製作を開始。 SNS上に投稿した短編作品、

長編公演『門外不出モラトリアム』、 『むこうのくに』、 『それでも笑えれば』で脚本・演出を担当。 2020年11月株式会社Meetsに入社。

■劇団ノーミーツとは

「NO密で濃密なひとときを」をテーマに、 オンライン演劇を主軸に活動するオンライン劇団。 昨今の状況下で新たなエンタメの形を模索すべく、

一度目の緊急事態宣言直後の2020年4月9日に結成。 演劇、 映画、 広告、 イベント業界の若手クリエイターが結集し、

これまでTwitterをはじめとするSNSに20作品以上の「140秒Zoom演劇」作品を投稿、 累計再生数は3000万回を突破。

長編リモート演劇として『門外不出モラトリアム』『むこうのくに』『それでも笑えれば』の3公演を上演し、 有料チケット制ながら14,000人以上を動員。 60th

ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSクリエイティブイノベーション部門ACCゴールドを受賞。

・公式サイト:

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