インスタリム、世界初の3Dプリント義足の日本向け製品を発表
インスタリム、世界初の3Dプリント義足の日本向け製品を発表
原価が10分の1でカスタマイズできる3Dプリント義足で、日本の義足ユーザーの生活やスポーツをサポートし、QOLを向上
3Dプリンティングおよび機械学習（AI）技術を活用して低価格な3Dプリント義肢装具を開発するインスタリム株式会社（本社:東京都千代田区、 代表取締役
CEO:徳島 泰、 以下「当社」）は、 2019年よりフィリピンにて好評発売中の世界初（※１）の3Dプリント義足の、 日本向け製品を発表いたしました。 当社の日本向け製品、
Instalimb Type-L（写真左：下腿用・大腿用）及びInstalimb Type-E（写真右：下腿用・大腿用）
当社の日本向け製品、 Instalimb Type-L（写真左：下腿用・大腿用）及びInstalimb Type-E（写真右：下腿用・大腿用）
詳細は、 こちらの日本向け製品URLをご覧ください。
■ 当社が取り組む社会課題
日本における従来の義足は、 多大な製造過程・設備コストや、 患者個人に合わせて製作する義肢装具士の技術力が必要となるため、
一般的に1本あたり30～100万円と高価であり、 また納期に通常2～3週間程度かかります。
そのため殆どの場合義足ユーザーは、 医療保険や補助金を利用して生活に最低限必要な1本の義足しか購入できず、
また煩雑な手続きや何度にもわたる行政施設や義肢装具製作所などに訪問し、 長期間かけて義足を作成する必要がありました。
そのため、 義足ユーザーにとって以下のような不便がありました。
（生活面での不便）
* 購入した義足によりカカトの角度が固定されてしまうため、 家の中など靴を脱いだ状態では1～2cm背伸びするような体勢となり、 長時間立ち続けることが難しい
* 同じ理由で、 １種類の靴しか選べない。 例えば、 ビジネスシューズを履く必要がある義足ユーザーは、 スニーカーや下駄を履けない。
女性がハイヒールなどを履くことができず、 十分にオシャレを楽しめない。 など
（スポーツ面での不便）
* スポーツ用義足は高価（50万円～100万円以上）かつ保険適用外で購入することができず、 簡単な運動を始めることが難しい
* 購入した義足に防水機能がないため、 プールや海に行き運動することが難しい
■ 当社のソリューション
当社は、 義肢装具製作専用の3Dプリンタや形状レコメンド機能などを備える3Dモデリングソフトなどからなる義足のカスタム量産ソリューション（※2）を独自開発し、
従来の約10分の１となる義足価格のコストダウン・納期短縮を達成しました。
同ソリューションに基づき、 2019年よりフィリピンにて下腿義足の販売を開始しており、 新型コロナウイルス問題により経済状態・購買余力が悪化する中でも、
200名以上のユーザー様に好評を頂いています。
上記の実績を元に、 日本の義足ユーザーのニーズに合わせた、 以下の新しい日本向け製品２種の義足を開発いたしました。
1. Instalimb Type-L（Life）：生活用の義足
Instalimb Type-L（下腿用）
Instalimb Type-L（下腿用）
Instalimb Type-L（大腿用）
Instalimb Type-L（大腿用）
Instalimb Type-L（使用シーン）
Instalimb Type-L（使用シーン）
（特徴）
* 靴を脱いで使っても、 立っていることに疲れない
* 数万円代と安価なので、 靴・サンダル毎にいくつも製作可能
* 防水性能があり、 海・プール・温泉などのシーンで利用できる
２. Instalimb Type-E（Exercise）：軽運動用の義足
Instalimb Type-E（下腿用）
Instalimb Type-E（下腿用）
Instalimb Type-E（大腿用）
Instalimb Type-E（大腿用）
Instalimb Type-E（使用シーン）
Instalimb Type-E（使用シーン）
（特徴）
* 十数万円と安価な価格でスポーツ用途に適切な「板バネ」がついた義足を入手可能
* 気軽にスポーツが始められる
* 鬼ごっこなどの子供との触れ合いなどで、 走る・ジャンプするなどが容易になる
これら２タイプ、 ４種の義足は、 数万円～十数万円と安価に、保険・補助金に頼らずに購入できる義足であり、
義足ユーザー様が普段使いされておられる義足にプラスして、 2本目として購入いただくことが可能です。 2本目の義足を使い分けることで、
義足ユーザーが持つ上述の不便を解消することができます。
実際のユーザーの声については、 以下の動画をご覧ください。
[]
[]
また、 詳細は、 こちらの日本向け製品URLをご覧ください。
https://www.instalimb.com/tether4japan
https://www.instalimb.com/tether4japan
このような日本向け製品の投入により、 当社のビジョンである
「必要とするすべての人が、 義肢装具を手に入れられる世界を作る」
の本格的な実現を目指し、 新しいものづくりの在り方を提案してまいります。
■ インスタリム株式会社について
会社名： インスタリム株式会社
代表者： CEO 徳島 泰
事業内容： 3Dプリント義肢装具装置の開発・製造・販売
URL： https://www.instalimb.com/
所在地：
＜マニラオフィス＞
Unit 2512, Centuria Medical Makati, Kalayaan Avenue, Brgy. Poblacion, Makati
City, Metro Manila, 1210, Philippines.
＜東京オフィス＞
東京都千代田区神田小川町3丁目28番地5 (axle御茶ノ水 内)
（※１）「世界初」
当社調べ。 試供品提供ではなく、 事業化を前提としたカスタム量産体制が構築された3Dプリンタ・CAD義足事業として。
（※２）「カスタム量産ソリューション」
いわゆるマス・カスタマイゼーションを指し、 ユーザー個人のニーズに応じたカスタマイズと、 大量生産並みの低コストな供給を両立する生産システム。
義足の提供には患者一人一人の断端（切断部）の形状に合わせた製造が不可欠であるため、 世界的な普及には、
低コストな大量生産とパーソナライズされた受注生産を兼ね備えた提供が不可欠となります。