“地毛申請”、”女の子らしさ”、”跡取り息子”… 身近にあふれる「時代錯誤」に立ち向かう、子どもたちの物語『わたしの気になるあの子』 2月刊行!

身近にあふれる「時代錯誤」に立ち向かう、子どもたちの物語『わたしの気になるあの子』 2月刊行!

累計発行部数3万部突破の『わたしの苦手なあの子』著者が贈る!現代を生きるすべての子どもたち、 そして彼らに寄り添う大人たちへ届けたい “勇気" と “希望"

の物語『わたしの気になるあの子』が、 2021年2月10日に発売となりました。 * 子どもたちが感じている「ジェンダー・ギャップ」

2019年12月、 世界経済フォーラム(WEF)が、 各国のジェンダー不平等状況を分析した「ジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap

Index:GGI)」を公表しました。 世界153ヵ国を対象に行なったこの調査で、 日本は121位と前年の110位から11順位を下げ、

過去最低の順位を記録しました。 これは、 G7の中で圧倒的に最下位です。

このように、 依然として「ジェンダー・ギャップ」の根強い日本。 本作『わたしの気になるあの子』の物語のなかで、 小学生、 高校生の登場人物たちが感じる違和感は、

読者の子どもたちの日常生活においても限りなく身近で、 ありふれたものなのです。 そんな違和感について考え、 勇気を出して自分なりの方法でぶつかっていく彼女たち。

その姿に私たち読者は胸を動かされ、 背中を押されます。

―みんなと同じって、 そんなに大事なことだろうか。 「そのまま。 自分らしく。 」そうだ。 それが一番大事なことだ。

本作では「ジェンダー」や「多様性」について、 理不尽な校則や先生からの言葉、 家族や友人との交流いった、 子どもたちにとって非常に身近な切り口で描き、

「自分事」として考えてもらえるような内容となっています。 メインの読者である子どもたちにはもちろんのこと、 そのご両親や祖父母のみなさんにも、

ぜひお届けしたい作品です。 ともすれば重苦しくなってしまいがちなセンシティブなテーマを扱いながら、

等身大の言葉・表現でさわやかに描かれていることも本作の特徴です。

* 『わたしの気になるあの子』あらすじ

助けてあげたいのに「ほっといてほしいの」だって。 だけど、 ほっといていいのかな…。

どうしたらいい? 気になるあの子に近づくために。

「女の子らしくしろ」と口うるさい祖父にモヤモヤと反感を覚える瑠美奈は、 ある日、クラスメイトの詩音が坊主頭で登校してきたことに衝撃を受ける。 詩音は転校生で、

最初からあまりクラスに溶け込もうとせず孤立していたのに、 ますます浮いてしまう。 実は、 詩音が坊主にしたのにはわけがあった。 彼女の高校生の姉が、

転校先の「時代錯誤な校則」に抗議するために坊主にし、 周囲から理解されないでいるのを助けたかったのだ。 それを知った瑠美奈は、

そんな詩音をなんとかして助けたいと思うようになり…。

「ねえ、 人ってさ、 どうして自分とちがうものを、 受け入れられないんだろ」

「女の子らしく」「男の子らしく」「高校生らしく」そうは言うけど、「らしさ」っていつ誰が決めたこと?ふつうじゃないって、 いけないこと?と考え始めた瑠美奈たち。

「多様性」について、 人を想い、 助けあい、 認めあうことについて、 自分自身に問いかけるきっかけをくれる物語。 登場人物それぞれの視点から描きます。

* 『わたしの気になるあの子』書誌情報

前作『わたしの苦手なあの子』(参考:

https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/4056035.html)でも、

素直になれない二人の少女の繊細な心情を描き、 多くの読者の共感を得た著者による文章は、 今回も深い共感をもって読まれるものとなっています。 ぜひ、

一人でも多くの方々の元へ届けたい作品です。

『わたしの気になるあの子』

朝比奈蓉子 作 /水元さきの 絵

定価:本体1,400円(税別) ポプラ社刊

(参考:

https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/4056049.html)

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◇作者:朝比奈蓉子(あさひな・ようこ)

福岡県生まれ。 作品に、 『へそまがりパパに花束を』『「リベンジする」とあいつは言った』『ゆいはぼくのおねえちゃん』『わたしの苦手なあの子』(以上、

ポプラ社)、 『たたみの部屋の写真展』『竜の座卓』(以上、 偕成社)、 『もう逃げない!』(PHP研究所)などがある。 福岡県在住。

◇イラストレーター:水元さきの(みずもと・さきの)

1995年東京都生まれ。 柔らかな線と彩色で書籍や雑誌、 広告などのイラストを手掛ける。 主な挿絵作品に『12歳の少女が見つけたお金のしくみ』(宝島社)、

『大切なのに誰も教えてくれなかった 女子の心と体のトリセツ』(大和書房)などがある。 [twitter:@ramunechoco]