NECのリモート機能訓練支援サービスが、神奈川県の公募型実証実験で9割の利用者から運動継続意欲を確認
NECがデイサービス(通所介護)事業者向けに提供している「リモート機能訓練支援サービス」について、 神奈川県の公募型「ロボット実証実験支援事業」に採択され、
昨年10~12月まで、 県内のデイサービス施設で要介護者の個別機能訓練提供を支援する実証実験を行いました(注)。
本実証実験では、 ソーシャルディスタンスを確保した上で個別機能訓練を提供出来ることを確認しました。 また、 利用者においても運動機能の改善を確認するとともに、
9割の利用者からリモート機能訓練支援サービスを継続して利用したいという回答を得られました。
この度、 今回の実証実験に関する詳細を、
2021年2月15日(月)~26日(金)に開催される「テクニカルショウヨコハマ2021」(オンライン開催)にてご紹介します。 (
https://www.tech-yokohama.jp/)
【昨年の実証実験の概要】
施設の機能訓練指導員が利用者22名に、 リモート機能訓練支援サービスを使用して個別機能訓練を実施してもらい、 運用上の課題等を検証しました。
・日程:2020年10月15日(木)~12月31日(木)
・場所:社会福祉法人ハマノ愛生会 横浜市宮崎地域ケアプラザ
(所在地:横浜市西区宮崎町2番地)
【実証実験結果】
1.現場の機能訓練指導員の評価
実証実験では3名の看護師の機能訓練指導員が本サービスを利用しました。 利用開始直後は使い方に戸惑いがありましたが、
操作に慣れた後はソーシャルディスタンスを確保した上で、 個別機能訓練を提供出来ることを確認できました。
【写真提供:株式会社タウンニュース社】
また、 本サービスで遠隔の専門家が提供する評価レポートは、 「ご利用者のモチベーション向上につながる」、 「ご家族の方も評価レポートの内容に満足」、
「看護師がこの内容を作成するのはなかなか難しい」など好評をいただきました。
2.ご利用者の評価
訓練期間は2ヶ月間でしたが、 体力テストの数値、 撮影した歩行動画を利用した遠隔の専門家による評価では一定の改善を見ることができました。
また、 訓練終了後のアンケートでは約9割の利用者からは本サービスを利用した機能訓練を継続したいと回答をいただき、 高い運動継続意欲も確認できました。
NECは、 今回の実証で得たフィードバックをもとに、 サービスをさらに強化し、 デイサービスにおける個別機能訓練提供を支援してまいります。
【「リモート機能訓練支援サービス」について】
高齢者が増加する中、 日本政府は「自立支援介護」に軸足を置いた介護保険の整備を進めており、 2021年4月に予定されている介護報酬改定においても、
より質の高い運動提供と成果が求められております。 一方で、 増え続ける介護サービス需要に対し、
デイサービス事業者では自立支援の専門知識を有する理学療法士や作業療法士などの人材不足が課題となっています。
これに対しNECは、 遠隔地にいる理学療法士や作業療法士が要介護者毎の評価レポートを作成するとともに、
要介護者が運動プログラム動画をタブレット端末などで確認できる「リモート機能訓練支援サービス」を提供しています。 これによりデイサービスのスタッフは、
要介護者一人ひとりに最適な機能訓練を提供できるようになり、 生活機能の維持・向上と家族の満足度向上に貢献します。 また、
評価レポートに基づいた個別機能訓練計画書案の作成機能や、 運動内容の自動記録機能なども提供することで、
デイサービス事業者が行う個別機能訓練加算算定業務を支援し、 業務効率化にも貢献します。
製品サイト:
https://jpn.nec.com/rtrepo/index.html
(注)NECのリモート機能訓練支援サービスが、 神奈川県の公募型「ロボット実証実験支援事業」に採択
https://jpn.nec.com/press/202010/20201014_01.html
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NEC AIプラットフォーム事業部
E-Mail:[email protected]
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