室町ブームの火付け役」による痛快・歴史エンタメ!清水克行『室町は今日もハードボイルド』待望の文庫化!
僧侶はデスノートで武士を呪い殺し、ゲス不倫には襲撃で報復。私たちが思い描く「日本人像」を根底から覆す、荒々しく図太く、自由に生きる室町人たち――現代人の常識や思い込みを覆す「痛快歴史エッセイ」!
僧侶が武士を呪い殺す「室町版デスノート」、びわ湖の海賊が罪のない山伏を襲った「びわ湖無差別殺傷事件」、浮気された妻による浮気相手への復讐劇「うわなり打ち」など、現代人には想像もつかない中世日本の慣習や事件を、これでもかと紹介する歴史エッセイ『室町は今日もハードボイルド』。2021年の単行本発売時は、著者インタビューや書評で内容が紹介されると、「やたらと人が死ぬ凶暴な時代!」「室町時代の日本人、めちゃくちゃ荒っぽい!」「もはや理解できなすぎて痛快!」など大反響、たちまち重版決定、大ヒットとなりました。
文庫化にあたり、新章「余話 室町ピカレスク」を加筆増補。さらには漫画家・ヤマザキマリ氏との対談「歴史は民衆によって作られる」も特別収録します。
著者の清水克行氏は、『喧嘩両成敗の誕生』『耳鼻削ぎの日本史』などで、日本中世の変わった慣習をユーモアあふれる筆致で紹介してきた中世史研究者。辺境ノンフィクション作家高野秀行さんとの共著『世界の辺境とハードボイルド室町時代』では、現代のソマリランドにそっくりな室町社会を活写し、洗練された日本文化の裏に潜む「日本人の本当のメンタリティ」に迫りました。「週刊文春」でも「室町ワンダーランド」を大好評連載中です。
本書でもその筆致は健在で、過激な話から、ユーモアあふれる話まで、室町・中世の人々を自在に語りつくします。中世人の破天荒な生き様に、ときに驚き、ときに笑わされ、気づけば自分の価値観が解きほぐされていること間違いなし。窮屈な現代社会を生きる多くの人に読んでいただきたい一冊です。
後藤正文さん(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
「日本の伝統」というステレオタイプを破壊する、痛快な読書体験でした。
赤江珠緒さん(フリーアナウンサー)
ご先祖様たちは、想像以上に、生命力剝き出しに、抜け抜けと逞しく生きていた!
楠木建さん(一橋ビジネススクール教授)
過剰に多元的な中世日本に多様性の本質を見る。浅薄な「ダイバーシティ論」に飽きたらない人々に本書を薦める。
■著者紹介
清水克行(しみず・かつゆき)
1971(昭和46)年、東京生れ。明治大学商学部教授。専門は日本中世史。歴史番組の解説や時代考証なども務める。著書に『室町は今日もハードボイルド―日本中世のアナーキーな世界―』『喧嘩両成敗の誕生』『日本神判史』『戦国大名と分国法』『耳鼻削ぎの日本史』や、高野秀行との対談本『世界の辺境とハードボイルド室町時代』などがある。
■書誌情報
【書名】 室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界(新潮文庫刊)
【著者】 清水克行
【発売日】 2023年12月25日、電子書籍も同日配信開始
【定価・電子書籍の希望小売価格】 781円(税込)
【ISBN】 978-4-10-104831-4
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