FromプラネットVol.220 <湿気に関する意識調査>
湿気対策で何をする? ~菌やウイルスにも関心は高まる?~
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国内1,500社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:坂田政一)
は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』
の第220号として、湿気に関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータ提供や当社担当者が解説を差し上げることもできますので、お気軽にお問い合わせください。
※回答率(%)は小数点第2位以下を四捨五入し同第1位までを表示しています。そのため、内訳の合計と表示値が異なる場合があります。
* 湿気が一番気になるのはやはり梅雨時
まず、季節ごとに湿気がどれくらい気になるかを聞いたところ(図表1)、「とても気になる」と回答した割合が最も高かったのは「梅雨時(6月~7月中旬)」(50.6%)で、僅差で「夏(7月下旬~9月上旬)」(48.8%)が続きます。
それらと比べれば「とても気になる」という人が少ない「春(3月~5月)」や「秋(9月中旬~11月中旬)」でも、「とても気になる」「少し気になる」人を合計すると、5割前後になります。
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ただし、地域差はあるようです。梅雨時(6月~7月中旬)において、梅雨がないとされる北海道では、「とても気になる」と回答した人は22.3%です。これは全体平均の50.6%と比べると30ポイント近く低い割合です(図表2)。逆に九州・沖縄の人は56.7%が「とても気になる」と回答しています。さらに「南関東」も55.2%と高くなっていますが、都市部で熱がこもりやすいことも関係しているのかもしれません。
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* 湿気が多くて気になるのは「カビ」「洗濯物」
湿気が多いとき、住居・生活面でどんなことが気になるかを聞くと(図表3)、最も割合が高かったのが「カビ」(60.4%)、あまり差がなく「洗濯物が乾かない」(58.1%)が続きます。すべての項目で女性のほうが「気になる」と回答しており、特に「洗濯物が乾かない」については女性のほうが20ポイント近く高いです。
季節ごとに湿気がどれくらい気になるかを聞いたときも、年間を通じて、「とても気になる」と回答した人の割合は女性のほうが高くなっています(図表1)。湿度については、女性のほうが敏感に反応していると言えそうです。
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続いて家の中での湿気対策を聞くと(図表4)、ダントツで割合が高いのが「窓を開けての換気」(64.3%)でした。
「換気扇を回す」(44.6%)、「エアコンの除湿・ドライモード」(38.5%)、「扇風機、サーキュレーター」(35.0%)と比べて、電気を使うこともないのがいいのかもしれません。
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* 外出時の湿気対策は?
屋内ではなく、屋外での湿気対策はどうでしょうか。外出時の湿気対策を聞くと(図表5)、「ハンカチ・タオルで汗をぬぐう」が55.6%で最も高い割合でした。2位以下は「冷たい飲み物を飲む」(38.5%)、「うちわ・扇子を使う」(31.2%)と続きます。
また、どの項目でも、女性のほうが「使っている」「行っている」と回答している割合が高いです。特に男女で差が大きいのが「制汗スプレーを使う」(全体:27.4%、男性:22.0%、女性:32.5%)、「冷感素材や吸汗性などのインナー・洋服を着る」(全体:24.7%、男性:18.8%、女性:30.3%)です。
「対策はしていない」と回答した人も男性(25.2%)より女性(17.4%)のほうが少ないです。屋内だけでなく、屋外でも、男性に比べて女性のほうが、積極的に湿気対策を行っているようです。
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* 室内干し用洗剤の利用率は?
湿気が多いときに「洗濯物が乾かない」ことが悩みとしてあげられていましたが(図表3)、室内干し用の洗剤や柔軟剤を使ってるかを聞くと(図表6)、「常に使っている」という人が32.8%、「室内干しするときだけ使う」という人が16.4%でした。合計すると49.2%で、約半数の人が室内干し用の洗剤や柔軟剤を利用していることがわかりました。
「常に使っている」という人の割合は男性(27.5%)よりも女性(38.1%)のほうが10ポイント以上高くなっています。また、男女ともに30~60代が、20代や70代以上と比べると高い割合です。
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* 菌やウイルスが気になる場所は?
「今、あなたが自宅で、菌やウイルスが特に気になる場所や物はどれですか」と聞くと(図表7)、最も割合が高かったのが「まな板」(54.9%)で、あまり差がなく「トイレ内」(54.0%)が2位でした。
2020年6月にも同様の質問をしている(ただし、今回よりも選択肢が多い)ので、その結果と見比べてみると、上位の項目は「気になる」と答えている割合が全体的に高くなっています。ただ、「玄関のドアノブ」(2020年:30.1%→今回:16.2%)、「トイレのドアノブ」(29.4%→18.8%)のように割合が下がった項目もあります。新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっていた時期から比べると、「ほかの人の手が触れる場所や物」への注意が下がっているようですが、菌やウイルスへの関心自体は高止まりしていると言えそうです。
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* 住居、洗濯物、髪の毛や肌、湿気にまつわるさまざまな悩み
湿気の多い時期に困っていることやその対策などを自由回答で聞きました。
カビや結露といった住居に関すること、乾くのに時間がかかる、どうしても生乾きになるなど洗濯物に関すること、髪の毛や肌のトラブルにまつわることなど、たくさんの悩みが寄せられました。これから湿気が高くなる時期ですが、皆さんはどう対策しますか?
《 湿気が多い時期に困っていることや対策 》
【湿気がたまりやすいと……】
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古い公営住宅のため湿気が溜まりやすく、天井や押し入れ等カビだらけ。冬でもダニがいて、防ダニスプレー等使用しているが、根本的な解決にはなっていない。窓を開けての換気だけでは足りないようだ。(女性・50代)
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我家の押し入れはもともと湿気が貯まりやすい。除湿機はもちろんフル稼働していますが、押し入れの中にまでは届かないので、湿気の多い時期は除湿剤を沢山入れてやり過ごしている。(女性・40代)
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冬に結露をこまめに拭くことが負担なので、食器用洗剤を使って窓拭きをして予防している。梅雨時期は常にサーキュレーターを回しているし、外出時にも部屋のドアを全て開けて窓を少し開け、空気が抜けるようにしている。(女性・40代)
【洗濯物を外で干せないから】
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冬に雪が積もると屋根からの雪解け水でバルコニーが水浸しになるため、外に洗濯物が干せず部屋干しすることになる。洗濯物の湿気で部屋の湿度が上がり畳にカビが生えたことがあるので、洗濯干し用乾燥機と扇風機と換気扇を併用して部屋の湿度を管理している。(女性・30代)
● マンションの規約でベランダに洗濯物が干せないので年中部屋干し。特に湿気が多い季節はなかなか乾かず、乾く前に臭くなってしまい困っている。(男性・50代)
【エアコンの電気代が悩みのタネ】
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湿気対策というより熱中症対策でエアコンを使う時期が長くなり電気代が高くついて困る。雨の日は締め切りがちだが、雨粒が吹き込みそうにないときを見計らって窓を細く開け換気を心掛けている。(女性・50代)
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日本の蒸し暑さは異常です。私が子どもの頃と比べて確実に暑いです。暑さ対策で機能性インナーを着ています。あとはエアコンを上手に使って過ごします。ただ、電気代が高くなってしまうのがつらいです。(男性・60代)
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エアコンで除湿をかけると室温が異常に低くなってしまいますし、除湿器はすごく湿気をとってくれますがコンプレッサー型なのでうるさくて、睡眠時には切ってしまいます。どちらも困ったものです。(男性・70代以上)
【クセ毛だと大変】
● 天然パーマなので、湿気で髪のクセが出てうまくスタイリングできなくなる。そこで梅雨入り前に必ず縮毛矯正をかけている。(女性・40代)
● かなりのクセ毛なので、湿気が多いと髪がまとまらなくて困ります。湿気が多い時期は普段より高めのクセ毛用シャンプーとトリートメントを使います。
エアコンのドライ機能を使いたいのですが電気代がかかるので我慢しています。(女性・50代)
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雨の日や湿気が多いと髪の毛の縮毛がひどくなり、髪がウネウネで困る。いくらヘアアイロンで髪を伸ばしてもストレートになるのはその場だけなので意味がない。縮毛矯正やアイロンで髪も余計に痛むし、解決策がなくて困っている。(女性・30代)
【乾燥肌だから湿気は助かるけど……】
● 乾燥肌なので、湿気が多いときの方が快適。 汗をかいて扇風機の風にあたる方が涼しいので、あえて汗は拭きとらない。(女性・50代)
● 窓の結露などはカビの原因にもなるが、乾燥肌であるため乾燥しすぎても困る。調整が難しい。(女性・20代)
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汗アレルギーがあり、暑い時期の湿気はあせもがかゆみの原因になることがある。こまめにシャワーを浴びて、かといって皮脂を取りすぎないようにして、通気性のいい服を着るようにしています。(女性・60代)
調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「湿気」に関する意識調査を実施。
期間:2024年4月1日~4日、インターネットで4,000人から回答を得ています。
株式会社プラネットとは
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
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