藤森工業、セルジェンテック株式会社へ追加出資
細胞培養受託事業の拡大を加速
藤森工業株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:下田拓)は、中長期の育成事業である細胞培養受託事業の拡大を加速する為、5月9日付でバイオベンチャーである「セルジェンテック株式会社」と新たな投資契約を締結、5月10日付で3億円を追加出資いたします。2023年10月に続いて今回が2回目の出資となります。
* 出資の経緯及び目的
セルジェンテック株式会社は、2003年に設立された千葉大学発のバイオベンチャーであり、脂肪細胞を用いた遺伝子治療用脂肪細胞(細胞医薬製品)を作製する独自技術を有する会社です。脂肪細胞は容易に採取でき、寿命が長く、また癌化などに対する抵抗性が高い細胞です。この特性を活かして、これまでに、希少疾病である家族性
LCAT (エルキャット) 欠損症を対象とした臨床研究を実施し、移植後5年間の安全性および有効性の維持が期待できる結果を得ています。
現在、本遺伝子治療用脂肪細胞(LCAT-GMAC)については、製造承認申請に向けて、ダイドーファーマ株式会社と共同で千葉大学における医師主導型治験を実施しています。さらには、本技術を利用して、新規血友病A治療薬(FVIII-GMAC)をはじめとする遺伝子治療用脂肪細胞の研究開発を進めています。
当社は、バイオ医薬品等製造用シングルユースバッグ及びその関連製品のオーダーメイドサービスであるBioPhaS(R)、また槽振とう培養装置を独自に開発し、再生医療用ヒト細胞の大量培養の実績(ヒト間葉系幹細胞の
100リットル 培養やヒト iPS 細胞の 10リットル
培養など)を積んできました。細胞医薬製品の開発・製造受託(CDMO)事業を積極展開するため、セルジェンテック株式会社へ追加出資を行うとともに、同社が研究開発中の遺伝子治療用脂肪細胞の日本国内における細胞医薬製品製造を当社が受託する予定であります。当社技術とのシナジーにより本事業領域での協業を進めながら、CDMO事業の早期実績化を進めてまいります。
* 出資先の会社概要
(1)会社名 セルジェンテック株式会社
(2)所在地 千葉県千葉市中央区亥鼻 1-8-15 千葉大亥鼻イノベーションプラザ 207
(3)設立年 2003 年 10 月 20 日
(4)代表者 代表取締役社長 麻生 雅是
(5)事業内容 新規遺伝子治療・再生医療の医薬品開発
(6)URL
https://www.cellgentech.com/index.html
* 今後の見通し
本件による今後の業績に与える影響は軽微と想定しております。今後、業績への影響が判明した場合には、速やかに開示いたします。
* 関連ニュースリリース
・バイオベンチャー「マイキャン・テクノロジーズ株式会社」への出資について
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7917/tdnet/2305919/00.pdf
・セルジェンテック株式会社への出資について
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7917/tdnet/2346405/00.pdf
■本件に関するお問い合わせ先
藤森工業株式会社
社長室 ブランディング推進グループ
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