出口治明さんがリーダー論の名著を現代に紐解く！『NHK「100分de名著」ブックス　貞観政要　世を革めるのはリーダーのみにあらず』2月26日発売

2024年2月26日

『NHK「100分de名著」ブックス貞観政要世を革めるのはリーダーのみにあらず』2月26日発売

リーダー論の最高峰とされる中国の古典が、「どんな人にも役立つ」名著として見えてくる！ NHK出版から『NHK「100分de名著」ブックス貞観政要

世を革めるのはリーダーのみにあらず』が2月26日に発売されます。著者は、ライフネット生命創業者でAPU（立命館アジア太平洋大学）学長特命補佐の出口治明さん。好評を博した「NHK100分de名著」の解説に、著者の新境地ともいえる特別章を収載し書籍化！

本書は2020年1月のNHK「100分de名著」のテーマとなり、大好評を博した出口治明さんによる『貞観政要』を語りつくしたテキストに、「特別章」を付した待望の解説書です。

大唐帝国の最盛期をつくりあげた皇帝・太宗（李世民）と、そのもとに集った優れた臣下たちの問答をまとめ、リーダー論の最高峰とされる『貞観政要』。その『貞観政要』を生涯の座右とする出口さんは、この本を「どんな人にも役立つリーダー論」であると説いています。

「どんな人にも」というのは、実際のリーダーを担う人だけでなく、「リーダーについていく人たち（著者の言葉では「フォロワー」）にとっても役に立つ」ということです。例えば豊富なエピソードの数々から例を挙げ、以下のように解釈し読み進めています。

「君主（リーダー）は実際に生産活動を行う人民（フォロワー）によってはじめて支えられる寄生階級に過ぎない」

「リーダーとは機能にしかすぎず人として偉いわけではなく、組織・チームを回すために割り当てられた役割であり、リーダーとフォロワーは、チーム（組織）においてたまたま違う役割を担っているに過ぎない」

ほかにも、リーダーにとって優秀かつ勇敢な「諫言（意見具申）」ができるフォロワーがいかに重要なものであるか、組織にとって「記録」は、権力による干渉なく遺し続けることがいかに大切なものであるか、なども語られます。加えてフォロワーがだらしなかったり覇気がなかったりするのはリーダーの行いや決定が悪いせいであること、リーダーとフォロワーには「共通テクスト（教養）」が必要であること、さらに、法を人によって例外を設けてまげてはならないこと、組織の「創業」と「守成」は異なるといった、現代にも通じる事例を、次々と魅力的に語ります。

長年「100分de名著」テキストも含め、『貞観政要』について発言を続けてきた出口さんが、「大学学長」という大きな任務を終えるなど、環境の激変で得た視点も交えつつ、普遍的な視野から、組織と人間の在り方、そしてどう充実した人生を送るべきかを説く一冊となっています。

本書「はじめに」を特別公開！

https://mag.nhk-book.co.jp/article/45225

* 『NHK「100分de名著」ブックス貞観政要世を革めるのはリーダーのみにあらず』内容

【目次】

はじめにどんな人にも役立つリーダー論の古典

第1章優れたリーダーの条件

第2章判断の座標軸を持て

第3章チームの力を鍛える

第4章組織をどう持続させるか

ブックス特別章たくましいフォロワーとして生き抜くために

おわりに

* 著者情報

出口治明（でぐち・はるあき）

1948年三重県生まれ。ライフネット生命創業者。APU（立命館アジア太平洋大学）学長特命補佐。京都大学法学部卒業後、日本生命に入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画（株）を設立し、代表取締役社長に就任。08年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命に社名変更。12年上場。社長・会長を10年務めたのちに退社し、2018年1月から2023年12月まで立命館アジア太平洋大学（APU）学長を務めた。

自身の経験と豊富な読書にもとづき、旺盛な執筆活動を続ける。おもな著書に『生命保険入門新版』（岩波書店）、『仕事に効く

教養としての「世界史」I・II』（祥伝社）、『全世界史（上）（下）』（新潮文庫）、『人類5000年史』シリーズ（ちくま新書）、『0から学ぶ「日本史」』シリーズ（文藝春秋）、『哲学と宗教全史』（ダイヤモンド社）、『一気読みの世界史』（日経BP）、『ぼくは古典を読み続ける

珠玉の5冊を堪能する』（光文社）など多数。

* 商品情報