災害時の避難所で1泊2日を過ごす「乳幼児・妊産婦 避難所お泊り体験会」を実施 「あかちゃんの防災」に関する講座、災害時に役立つグッズや体験ブースを提供
災害時の避難所で1泊2日を過ごす「乳幼児・妊産婦 避難所お泊り体験会」を実施 「あかちゃんの防災」に関する講座、災害時に役立つグッズや体験ブースを提供
阪神・淡路大震災から29年、大阪府泉大津市とピジョンが共創パートナーとなり初開催
この度の令和6年能登半島地震において、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地域の皆様のご安全と、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
ピジョン株式会社(本社:東京、社長:北澤 憲政)は、自治体と企業が協働し赤ちゃんにやさしいまちづくりを進める取り組み「あかちゃんとそなえの輪
推進プロジェクト」を推進しております。この度、大阪府泉大津市が本プロジェクトに賛同されたことをきっかけに、同市と協働し、乳幼児や妊産婦がいるご家族13組が災害時に指定福祉避難所となるホテルへ実際に宿泊しながら防災について学ぶ「乳幼児・妊産婦
避難所お泊り体験会」を2024年1月13日(土)~14日(日)に実施したことをご報告いたします。
防災への備えの重要性は認識しつつも、備えが十分でない乳幼児世帯は多い
当社が2021年に妊娠中から1才6ヵ月までのお子さまがいる全国のママ・パパを対象に実施した調査※では、約7割のママとパパが、妊娠・出産をきっかけに「防災意識に関心が高まった」と回答。一方で、「お子さまのために防災を意識して準備したり、購入したものはありますか」という質問では、7割以上が「特に意識していなかった」「気にはなっているが、まだ何もしていない」と回答し、理由として「何を準備していいか分からないから(69%)」「時間がないから(28%)」を挙げました。
※ピジョン調べ(2021年5月実施、防災に関するアンケート調査、妊娠中から1才6ヵ月までのお子さまがいる方 1,270名)
「もしもの災害」を想像・体験。いつもの生活に戻ってからも実践できるプログラムを実施
上記のような実態を受け、今回の「乳幼児・妊産婦
避難所お泊り体験会」では、「分からない」「時間がない」ママ・パパに寄り添い、日常生活の中に「もしもの備え」を取り入れる方法などを、実際の避難所と同じ環境で過ごしながら学べるプログラムを実施いたしました。
「あかちゃんとそなえの輪 推進プロジェクト」リーダーであり、防災士の資格を有する当社社員が登壇し「子育て講座
あかちゃんの防災を学ぼう」を開催。赤ちゃんと一緒に避難する際の持ち物や、平時から備えることの大切さを解説いたしました。「もしもの育児体験ブース」では、
赤ちゃんのための3日分の備蓄品を展示し、赤ちゃんの月齢やご家族に合わせてどんな備えが必要になるか、日常生活に「もしものための備え」を取り入れる方法を提供いたしました。
子育て講座「あかちゃんの防災を学ぼう」での発表内容
ピジョン株式会社 ベビーケア事業本部 マーケティング部 商品戦略グループ/「あかちゃんとそなえの輪 推進プロジェクト」リーダー/防災士 田島 誠也
災害への備えは、どんな災害が、どの時間帯に、どこにいる時に発生したかを具体的に想像して、ご家庭それぞれに必要な備えを考えておくことが大切です。
まずは「どんな災害が起きるのか」。今回は災害のうち、「地震」「津波」「水害」を想定し取り上げます。地震発生時にはほとんど動けないことを前提とし、「まずは最初の揺れから命を守ること」が重要となります。例えば、自宅で料理や掃除、トイレ中に大きな地震があった時に、赤ちゃんがいる場所の安全は確保できているでしょうか。災害のその瞬間に命を守れるか、もう一度家具の配置などを見直すことが大切です。津波において重要になるのは「津波が来るかもではなくて、来ると思って行動すること」です。水害は他のさまざまな災害と比べて、事前に災害発生の可能性が分かりますので、天気予報で対策ができるという特徴があります。避難情報を確認し、早めに警戒を始める方が良いでしょう。
「どんな時間帯に、どこにいるときに発生するか」を想像してみることも、災害への備えとなります。家の中での被災であれば、上述した「赤ちゃんがいる場所の安全確保」が最優先です。災害発生後最初の5分間は、できる限り危険が少ない場所で命を守ってください。外出時に被災した場合は、公共交通機関が止まり帰宅困難者として近くの施設で一夜を過ごすことや、その時必要な物資が入手できないことも考えられます。そのような状況に備えるためには
「1日程度は生活できるように、普段のマザーズバッグを準備しておくこと」が重要です。また、オフィスでの仕事中に災害が発生し帰宅ができなくなることも想定し、
事前に家族の集合場所を決めたり、保育機関の対応を確認したりすることを推奨します。
備蓄品を用意する際のコツは「普段から使うものを活かして備えること」。
備蓄品は「持ち出すためのもの」と、「家に置いておくもの」に分ける方法が普及しています。「持ち出すもの」はマザーズバッグの延⾧で、「置いておくもの」は買いだめをして古いものを使いながら備える「ローリングストック」がおすすめ。赤ちゃんは月齢ごとにおむつのサイズや離乳食が変わっていき、歩き始めれば靴の用意も必要になりますので、
成⾧に合わせて、少なくとも半年に1回の頻度で備蓄品を見直してください。
「もしもの育児体験ブース」
あきとくん(11ヵ月)を抱っこした状態で避難用リュックを背負うママ
実際に「赤ちゃんのための3日分の備蓄品」を展示したブースにて、もしこれらが何もない避難所で過ごすとしたら何を普段から備えておきたいか、
アレルギー対策や常備薬など我が子向けに用意するものがないかを確認いただきました。
また、赤ちゃんを抱っこした状態で避難用リュックを背負い、重さを感じていただく体験も用意。実際に避難用リュックを背負ったママからは
「上の子も連れながら自宅から避難想定場所までの距離を歩くのは難しいかもしれない」「持ち歩ける重さに収めつつ大人の物も必要だから中身をよく選別したい」といった声が挙がりました。
体験会に参加されたご家族の声
ゆきちゃん(10ヵ月)のパパ(ママと参加)
避難時にばかり注目してしまい、地震発生後最初の5分間の“命を守るための安全確保”という視点が欠けていました。家具の配置を見直したいと思います。また
子どもは普段から食べているものでないといざという時に受け付けてくれないことがあるので、平時から離乳食を多めにストックして帰省時や普段用にも使いつつ、
もしもの災害時でも食べてもらえるようにしたいです。
かいちくん(1ヵ月)・たいらくん(1才)・けいとくん(4才)のママ(パパと参加)
次男の時に用意した避難グッズのままだったので、三男に合わせて中身を見直したいと思いました。
ベッドで川の字で寝ると上の子たちの寝相で赤ちゃんが危ないこともあるので、赤ちゃん用の簡易ベッド(抗菌・抗ウイルス 機能付き
コンパクトベッド)があって安全な場所を確保できるのは、安心できてすごくいいなと思いました。
大阪府
泉大津市長のコメント
南出 賢一氏
仕事と家事。子育て中の皆様は、忙しい日々に追われがちです。
泉大津市では、そんなママとパパの負担を減らしたい。安心して子育てできるまちにしたい。そんな願いから、”いつも”と”もしも”も、様々なカタチの暮らしのサポートを進めています。その一環として、このたび、「赤ちゃんにやさしい場所づくり」を進めるピジョンさんの「あかちゃんとそなえの輪
推進プロジェクト」に賛同させていただくことになりました。
熊本地震では地震発生時ではなく、その後の避難所生活で病気が悪化したり体調を崩して亡くなる「災害関連死」が約80%だったと言われています。生活の質が下がることで命を落とすことがないよう、どれだけ避難所生活の質を高めるかが重要だと考えて、当市では2021年から妊産婦ご家族専用の避難所「妊産婦ホテル避難制度」を始めました。赤ちゃんや妊産婦の視点を持って、いざという時に市民を守れるよう、これまでの教訓を最大限生かし、先手を打って日々進化してまいります。
「“いつもの便利”を、“もしもの備え”に。」いつもの生活をしながら、いざという時の備えに繋げられるよう、ぜひ備えのレベルを上げて、いざという時に助け合いたいと思っています。
子育てに取り組む皆様が、多忙な生活の中で見落としがちな防災に取り組めるよう、普段の暮らしにも、災害時にも、役立つモノやコトをピジョンさんとともに探求します。
体験会の様子
自宅からホテルまで避難する「子連れ避難」
ガレキ道のベビーカー体験
子育て講座「あかちゃんの防災を学ぼう」
「赤ちゃんのための3日分の備蓄品」展示
赤ちゃんを抱え避難用リュックを体験
災害食の試食コーナー
避難所で1泊2日の宿泊体験
あかちゃんの防災グッズを協賛品として提供
参考資料
ピジョンのあかちゃんとそなえの輪 推進プロジェクト宣言
私たちピジョンは、これまで培ってきた赤ちゃんに関する知見やデータを活用し、どんなときも赤ちゃんをまもり、赤ちゃんにやさしい場所をつくり続けるために、『あかちゃんの防災』をはじめとした、もしもへのそなえを広めていくことを宣言いたします。また、同じ想いで『あかちゃんの防災』に取り組む自治体や企業、団体と協力し、赤ちゃんにやさしいまちづくりを進めていくことを宣言いたします。
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赤ちゃん向け防災用品シリーズ「sonaetta(ソナエッタ)」
<ブランドコンセプト>どんなときでも、赤ちゃんの笑顔を守りたい。ソナエッタは、そんなママやパパの思いをカタチにしました。
大切なのは、日常の子育てのなかで自然にソナエができていること。でも、なにから? どうしたらいいの?その答えを、私たちピジョンも真剣に考えています。
さあ、いっしょに、はじめましょう。笑顔を守るためのソナエを、できることから、少しずつ。<シリーズ商品ラインアップ>
販売先:全国のベビー用品専門店・ドラッグストア、オンラインストア
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ピジョン株式会社
ピジョンは、育児用品をはじめ、マタニティ用品・介護用品・保育サービスなどを手掛けるブランドです。
設立以来60年以上に渡る研究に基づき、製品やサービスを提供することによって、この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にしたいと考えています。
ピジョンは、赤ちゃんが生まれながらに持つ素晴らしい力を育み、すべての赤ちゃんがありのままに輝ける世界の創造を目指していきます。
当リリースの詳細について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000146.000048454.html
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