「真の国語」を広め、日本の良さをつらぬきたい!
Dreamプロジェクトに共感し、4月1日を夢があふれる日にしようとする事業者が、やがて叶えるために発信した夢です。
「真の国語」を広め、日本の良さをつらぬきたい! 『国語のアクティブラーニング
音読で育てる読解力』シリーズを完結させ、新シリーズへ。あわせて目標も大きく掲げ、ステップアップをはかります。 #AprilDream
一昨年、昨年と語った夢については、ひとつずつ実現させました。より大きな未来を志し、長いスパンの夢であらしめんため、新たな夢を掲げます。もとより創業当初から、「真の国語」を教えることが、言問学舎の社是であり、日々の活動の根幹でありましたが、このほどその「真の国語」を身につけることのできる第一のシリーズ『国語のアクティブラーニング
音読で育てる読解力』の完結篇「小学2年~4年対応3」を出版し、ひと区切りとなるためでもあります。
大きな節目ですから、ずっと語り続けている「真の国語」についても、その定義をまとめました。動画を含めてご案内させていただきます。
言問学舎は今年、2024年11月4日に会社設立満20年を迎えます。また2019年からスタートした出版事業が、5年の歩みを終えたところです。昨年このApril
Dreamで夢として語った『スーパー読解「舞姫」』と『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力
小学5年生以上3』をプラン通りに出版し、今年は『国語のアクティブラーニング
音読で育てる読解力』のシリーズ完結編となる「小学2年生~4年生対応3」をまもなく刊行しようとしております。
これによって、『国語のアクティブラーニング
音読で育てる読解力』が高学年用(小学5年生以上対象)、中・低学年用(小学2年生~4年生対応)各3巻の発行となり、シリーズとして完結致します。弊社の志す「真の国語」教育を具現化する根幹のシリーズが、本としては一応の完成をみるのです。
これは、ずっと「真の国語」を教えることを教育の柱としてきた言問学舎にとって、大きな節目となることです。従って、長く掲げて来た「真の国語」について、その定義をまとめ、今年3月30日にYouTubeで発表しました。その動画をご紹介させていただきます。
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動画で語っていることの一部を、文章としてお伝えさせていただきます。
「真の国語」とはいかなるものか。それは端的に言えば、「正解の見つけ方を学ばせるのでなく、文章の本質を読みとる力を育み、さらに学習者自身の人間性をその本質と向き合わさせ、その上で自分の考えをまとめて表現できる力を育てること」であります。
このことと、入試で高い得点を取ることは別のことと考える人が多いかも知れません。しかし言問学舎では創業当初からそれを両立させ、多くの卒業生が感謝の言葉を寄せてくれています。その中の一人の言葉を紹介します。
<言問学舎の真価はひと言でいうと、大学受験の勉強をしていながら、「受験勉強オンリー」ではなく、真の学力、教養が自分の身についたと感じることです。大学受験の評論文の勉強をする時でも、先生は、大学進学後の勉強を見すえて、いろいろな考え方や基礎知識も、教えてくれました。もちろん受験勉強としても、ここで国語の勉強をすれば、国語は平均して点が取れるようになるので、志望校合格を強力に後押ししてくれるようになりますよ。>
またこの「真の国語」を身につけるためには、「音韻を正しくつかむ音読」が重要です。この「音韻を正しくつかむ音読」は言問学舎が長く提唱、実践している国語指導の要ですが、音読そのものは、当然のことながら私の独創ではありません。私自身がかつて国語を学んだ過程でお導きをいただいた、ある恩師の教えが、私の国語の力を大きくのばす原動力だったことを、今自分が子どもたちに音読をしていて強く感じますし、また私が最初に塾で国語を教えはじめた時の子どもたちが、「先生に読んでもらうと文章の内容がよくわかる」と言ってくれたこと、その二つの原体験のようなものが、この「音韻を正しくつかむ音読」の土台になっています。
「音韻」につきましても、動画で詳しくご紹介していますので、ぜひお目通し下さい。
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メイン画像でご紹介している『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力
小学2年~4年対応3』は、この「音韻を正しくつかむ音読」のあと、正解探しではなく、自分の感じたことを書き出し、「人間性を文章の本質と向き合わさせる」読解シートで考えをまとめて、最後は短い感想文を書くという、「真の国語」を実践している教材です。
小学2年~4年対応、小学5年生以上対象各3巻の全6巻すべてに、古典(古文または漢文)作品を物語化した文章をおさめてありますが、今回の「小学2年~4年対応3」では、『徒然草』の「仁和寺にある法師」を小学2年~4年用に物語として書き改めたものを掲載しています。
ご存じの方も多いと思いますが、京都の仁和寺にいたあるお坊さんが、年をとるまで石清水八幡宮にお参りしたことがなかったので、元気のあるうちにと思い立って、ある時一人でお参りし、ふもとにある付属の高良神社と極楽寺だけを拝んで、これだけだと思いこんで帰ってきてしまったというお話です。
この文章の読みどころは、お坊さんの勘違い、それもお坊さんは大まじめで、「自分は神様にお参りするのが本来の目的だから」と考えて、みんなが上っていく山の上を調べずに帰って来てしまい、仲間のお坊さん(かたへの人)に、「いやあ、長年気にかかっていた石清水参りをとうとうやりとげましたよ」と嬉しそうに語る(けれども、「山の上にはいったいなにがあったのだろう」と首をひねる)ところにあるのですが、小学4年生の子どもたちが、その妙味を読みとってくれるかどうかは、大いに気にかかるところです。
この巻の作品は、そのほとんどを2023年度小学4年生の授業で用い、その子たちが感想文も書いてくれています(主としてそれが、文例として収載されます)。「仁和寺にある法師」についても、先日の授業で生徒たちに取り組んでもらいました。
結果はどうだったか、とお伝えする前に、「仕掛け」をお話ししますと、お坊さんが「念願を果たしました」と仲間のお坊さんに語る場面は、廊下で会った仲間のお坊さんにそう話したところ、それを聞いた仲間のお坊さんは、ちょっと気の毒そうな顔をして、そのまま奥へ行った、というように書いてあります。そのことから、話を聞いた仲間のお坊さんがどう思ったか、それを想像して書いて下さい、という問いかけを、「読解シート」のもっとも興味深い問いとして入れてあるのです。
そして結果ですが、この1年間『国語のアクティブラーニング
音読で育てる読解力』小学2年生~4年生対応1、2巻で学んできた3人の子たちのうちの2人は、みごとに「仲間のお坊さんは気まずかったと思います。なぜなら石清水を拝むことができていないのがわかったから。」という意味のことを、しっかり答えてくれました。もちろん、この話をまったく知らない子たちが、です。彼らは、「石清水八幡宮が本当はどこにあるか、わかりましたか」という問いかけにも、文章を読んだだけで(図解なしで)、「山の上」と正解を出してくれました。
この「仁和寺にある法師」の中・低学年用物語化においては、単なる謎解き・種明かしに陥らず、文章の妙味を味わってもらう点に心を砕きましたが、『国語のアクティブラーニング
音読で育てる読解力』で「真の国語」を身につけている生徒たちは、しっかりとこちらのねらっているところを読み解いてくれました。
『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力
小学2年~4年対応3』は、今年5月中旬に刊行予定です。潤沢に供給できる部数を作り、(それが売れて)できれば増刷につなげる原資をつくるために、近々クラウドファンディングも立ち上げる予定です。よろしくお願い申し上げます。
その後の出版計画
あとにつづくシリーズの第一弾として、昨年のApril
Dreamでもお知らせした『スーパー読解「舞姫」』を、昨年5月に出版しました。しかし、今年はシリーズ再構築の年に充て、タイムリーな刊行物として、先述の『国語のアクティブラーニング
音読で育てる読解力 小学2年~4年対応3』のあとに『さらば北陸本線』を出版する計画です(2024年7月刊行予定)。
そして次なる出版物のシリーズとして、日本文学の名作をおもに高校生、中学生に深く読み込んでもらい、もって「真の国語」を身につけて国語力を高めてもらう、『スーパー読解〇〇』シリーズを計画しています。『スーパー読解「舞姫」』に続け、シリーズ化します。まずは来年、『スーパー読解〇〇』シリーズの第二段として、『スーパー読解「山月記」』を出版する考えです。
新しい段階の「夢」
こうしてこのあとの出版計画を策定し終え、言問学舎の二十五年、三十年への歩みを思う時、おのずと「夢」も次の段階へ進んで行くこととなりました。それが今年からの、言問学舎の新しい、大きな夢です。
「真の国語」を広め、日本の良さをつらぬきたい!
真の国語の力を身につけ、正しい読解力ときちんとした言葉を持つ子どもたちは、AI全盛、グローバル化の時代にあっても、自分を見失うことなく、日本ならではの日本の良さを体現して行ってくれることでしょう。
よろしくお願い申し上げます。
★「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。
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