イケア、2030年までのさまざまな目標に対する進捗を伝える「サステナビリティレポートFY23(日本語版)」と「クライメートレポートFY23(日本語版)」を公開

6月の環境月間には「地球によいことを続けましょう」をテーマにしたキャンペーンやイベントを開催

「より快適な毎日を、より多くの方々に」をビジョンとするスウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー

イケアの日本法人イケア・ジャパン株式会社(本社:千葉県船橋市、代表取締役社長兼Chief Sustainability

Officer:ペトラ・ファーレ)は、「ピープル・アンド・プラネット・ポジティブ」と称した、2030年までの戦略に対する進捗状況をまとめた「サステナビリティレポートFY23(日本語版)」と、気候変動への戦略と取り組みをまとめた「クライメートレポートFY23(日本語版)」を、

本日2024年5月27日(月)に公開しました。また、政府が掲げた6

月の環境月間に合わせ、イケア・ジャパンでも「サステナブル月間」として、「地球によいことを続けましょう」をテーマに

家具買取りサービスキャンペーンやサステナブルストアツアー などを実施します。

イケアが掲げる2030年までの大きな目標は、人だけでなく社会、地球という「家」に対してポジティブな影響をもたらす、「ピープル・アンド・プラネット・ポジティブ」な状態になること、そして、多くの人々が限りある資源のなかでより快適な暮らしを実現できるよう、インスピレーションを提供し、その力となることです。イケアでは、「ピープル・アンド・プラネット・ポジティブ」をサステナビリティ戦略とし、2030年に向けた共通の課題に対する目標とコミットメントをまとめています。

イケアは、この戦略において「健康的でサステナブルな暮らし」「サーキュラー&クライメートポジティブ」「公平性と平等性」という3つの注力分野を設け、積極的に課題解決に取り組んでいます。その取り組みの結果として、昨年に引き続き「サステナビリティレポートFY23(日本語版)」と「クライメートレポートFY23(日本語版)」の2つのレポートが公開されました。

イケアの「サステナビリティレポート FY23(日本語版)」ハイライト

イケアのバリューチェーンおよびフランチャイズシステム全体のサステナビリティに関する主な取り組みの進捗状況は以下の通りです。*

温室効果ガスの削減と気候変動対策の促進

* イケアのクライメートフットプリント総量をベースラインであるFY16と比較して絶対値**で22%削減:FY23のイケアのクライメートフットプリントは、CO2換算で2,410万トンと推定されます。これは、前年度と比較して12%、ベースラインであるFY16と比較して22%減少しています。FY23の減少要因は、リテール部門と生産部門の両方で再生可能電力の使用量が増加し続けたこと、照明製品のエネルギー効率が向上したこと、さらに、前年からの在庫量の影響で生産量が減少したことにあります。

* 製品使用によるクライメートフットプリントが、ベースラインであるFY16と比較して半分以下に減少:リテールおよび生産の現場で再生可能電力の使用が増加し続けていること、バイオ接着剤の使用を開始したこと、家庭での製品使用によるクライメートフットプリントが減少原因に挙げられます。

* 気候目標を強化:気候変動対策の促進として、1.5°C目標と科学に基づく目標設定イニシアチブ(SBTi:Science Based Targets

initiative)のネットゼロ基準に沿って気候目標を強化しており、新たな目標として「イケアのバリューチェーンにおける温室効果ガス排出量を、FY30までに絶対値でFY16より少なくとも半減させ、FY50末までにネットゼロにすること」を設定しています。

その他にも以下の通り取り組みの進捗が確認できています。

* イケア店舗が、再生可能電力使用率100%に向けて前進。現在、前年度から1市場増え、IKEA

Retailの25の市場で再生可能電力使用率100%を達成。日本のイケア店舗では、2018年以来、再生可能電力100%を達成しています。

* 142の工場やサプライヤーが再生可能電力100%を達成。これで合計408カ所に。

* 家庭での製品使用によるクライメートフットプリントがFY22と比較して13%、ベースラインのFY16と比較して52%減少。

* Inter IKEA Groupが直接運営している拠点のクライメートフットプリントが、ベースラインのFY16と比較して80%減少。***

* ベースラインのFY21と比較して、消費者の手に渡るプラスチック製パッケージの量を約47%削減し、すべてのプラスチック製パッケージ全体(個包装、マルチパック、ユニットロード、運搬資材含む)では約44%削減。

* お客さまにより長くイケアの家具をご愛用いただけるよう、2,320万個の組立て用パーツを提供。

* 家の空気の質を監視するVINDSTYRKA/ヴィンドスティルカ センサーを発売し、室内の空気の質に対する意識を喚起。

* イケア製品に使用されている木材の97.8%は、森林管理協議会(FSC)認証材またはリサイクル材。

* 責任ある賃金慣行の枠組みをイケアのビジネス全体で共有し、ビジネスパートナーの中にある潜在的な格差を特定する調査を開始することで、生活賃金を提供し支援するというFY30のコミットメント実現に向けて重要な一歩を踏み出す。

* 社会的企業7社とともにつくり出した新たなコレクションを世界で発売し、アジアの社会的に立場が弱い人々や取り残された人々の仕事を確保。

Inter IKEA GroupのチーフサステナビリティオフィサーであるPar Stenmarkは次のように述べています。

「地球温暖化に関して、社会が軌道からそれている兆候や証拠は多数ありますが、危機感を持って行動し、パリ協定に従い、行き過ぎた温暖化を可能な限り抑制することがかつてないほど重要になっています。温暖化抑制を促進するため、イケアのビジネスは化石燃料の完全な廃止とその助成金を支持し、森林破壊を止め、大気汚染の根本原因に対処します」

すべての製品をサーキュラーデザインにすることを目指して

イケアはデザインの段階で、イケアのデモクラティックデザインの原則(優れたデザイン、機能性、品質、サステナビリティ、低価格)に基づき、サーキュラーデザインの原則を適用して製品をつくっています。たとえば、最適な素材を選択する、常により少ない素材でより多くの商品をつくることを目指す、生産現場でデザインしながら製造方法を最適化するなどです。リサイクル素材の使用量を増やすことも、クライメートフットプリントの削減において、極めて重要です。

また、サーキュラリティを念頭に置いてデザインし、より簡単に再利用・修復・再製造・リサイクルできる商品やサービスを提供することで、製品寿命を延ばしたいとも考えています。これらの取り組みによって生まれた商品やリニューアルしたアイテムの一部をご紹介します。

【一部商品のご紹介(価格は税込み)】

SILVERSIDA/スィルヴェルシダ

サイドプレート

¥999/2ピース

廃棄素材を使って陶磁器をつくることは、長い間、陶磁器業界の大きな課題でした。イケアがサプライヤーと協力して生産しているSILVERSIDA/スィルヴェルシダ

食器シリーズは、陶磁器の生産工程で発生する廃棄物を使って新しい食器をつくるのに初めて成功した例であり、イケアの工場で発生する廃棄物(欠陥品)を65~70%使用して生産しています。お客さまが使い古した陶磁器素材は埋め立て処分やダウンサイクルが一般的ですが、このイノベーションによって、将来的には家庭から排出される陶磁器素材のリサイクルフローができる可能性が開かれるでしょう。

SKADIS/スコーディス

有孔ボード、木製、56x56cm

¥2,999

2030

年までにイケアの木質製品の3分の1以上が、リサイクル木材を使って生産されるようになります。繊維板はイケアの家具の主要素材ですが、最大の課題のひとつがリサイクルすることです。FY23にパーティクルボードに使用したリサイクル材の割合は30%であったのに対して、繊維板では0.3%でした。FY23にイケアは繊維板をリサイクル可能にする新技術を開発し、このプロセスが

SKADIS/スコーディス

有孔ボードの生産に使われています。そして現在、初めてリサイクル木材を50%以上使った繊維板で、ハイグロスホワイトのVOXTORP/ヴォックストルプ

キッチン扉・引き出し前部が生産されています。イケアはパートナーと共にこの技術を拡大し、リサイクル木材繊維で製造業を新しい方向へ動かしていこうと働きかけています。

SANDMOTT/サンドモット

クッション

¥699

イケアはリサイクルポリエステルの使用率100%を目指しています。FY23

は、ポリエステルベースの素材全体(テキスタイルや繊維わた)で使用率90%に達しました。目標に近づいたため、ペットボトルではなく、二次原材料としてポリエステルのテキスタイルからテキスタイルへのリサイクル(textile-to-textile

recycling)を検討しています。この取組みはすでに始まっており、現在、サプライヤーの生産工程で出たテキスタイル廃棄物を活用し、SANDMOTT/サンドモット

クッションを製造しています。長期的には、このような素材に消費者が使い古したテキスタイルも取り入れたいと考えています。

UPPDATERA/ウップダテラ

ボックス

¥399

UPPDATERA/ウップダテラ

ボックスシリーズに使用する素材を、リサイクルポリエチレンテレフタレート(PET)からリサイクルポリプロピレン(PP)に変えて、原材料レベルのCO2

排出量をおよそ12%削減しました。排出量を低く抑えられるのは、主に、PPをリサイクルする際のエネルギー消費量がPETをリサイクルする際のそれよりも少ないためです。

GULKAVLE/グルカヴレ

まくら 横向き/仰向け用

¥6,999

FJALLBRACKA/フィェルブレカ

掛け布団 薄手 ダウン、150x200cm

¥7,999

GULKAVLE/グルカヴレ まくらとFJALLBRACKA/フィェルブレカ

掛け布団に使用している中素材のダウンとフェザーは、リサイクル材料100%です。2023年にイケアは、お客さまから不要になったダウン・フェザーアイテムを回収し、製品に再利用するという試験的な試みをベルギー、ドイツ、オランダで開始しました。このように、私たちは今後もっとお客さまとともにサーキュラリティを実現していきたいと考えています。

日本で独自開発したプラントベース キーマカレー

プラントベース キーマカレー

¥299

2025年までにスウェーデンレストランで提供される主要メニューの50%をプラントベース(植物由来)にするという目標のもと、日本で独自に開発したプラントベースキーマカレー。IKEA渋谷のスウェーデンレストランで提供していますが、これからはレトルトカレーとしてご自宅でも気軽にお楽しみいただけるようになりました。イケアはプラントベース食品をお手ごろ価格で提供することで、より多くのお客さまにサステナブルな選択肢をしていただき、環境負荷軽減に貢献したいと考えています。

イケアはサステナビリティ戦略であるピープル・アンド・プラネット・ポジティブ戦略を実現するため、目標とロードマップをイケアのビジネスの各部門で設定することにより、地域ごとの特性や現実に即した形での実施や活動が可能になると考え、取り組みを進めています。レポート全文は下記よりご覧ください。

サステナビリティレポート FY23(日本語版)

■URL:

https://www.ikea.com/jp/ja/files/pdf/6f/2e/6f2e0f92/ikea-sustainability-report-fy23_ja_jp.pdf

クライメートレポート FY23(日本語版)

■URL:

https://www.ikea.com/jp/ja/files/pdf/69/a3/69a36a9b/ikea-climate-report-fy23_ja_jp.pdf

※報告期間は、2022年9月1日から2023年8月31日までの2023 事業年度(FY23)

イケアの「サステナブル月間」

日本の提案により国連で定められた6月5日「世界環境デー」を皮切りにした6月の環境月間。イケア・ジャパンでは「サステナブル月間」としてより多くの方々が、サステナブルで快適な家での暮らしをより簡単に、より手ごろに実現できるよう、アイデアやインスピレーションをお届けしていきます。また今年は「地球によい活動を続けましょう」をテーマにサステナビリティへの理解を深めることができるキャンペーンやイベントを開催します。

家具買取りキャンペーン

6月1日(土)から6月30日(日)には、IKEA

Familyメンバー****に向けて、家具買取り価格が通常10%のところ、30%に上乗せするキャンペーンを実施します。買取られた家具はイケアストア(大型店舗)内サーキュラーマーケットで再販され、第二の人生を歩みます。

この取り組みはイケアの商品の寿命を延ばし、クライメートフットプリントを削減することに大きく貢献することができ、2030年までにサーキュラー&クライメートポジティブなビジネスを実現するという目標の達成への大きな前進となります。

サステナブルストアツアー

イケア店舗にて実施しているサステナビリティに対する取り組みを、イケアのコワーカー(従業員)がストアツアー形式で紹介します。開催日時、開催場所、ツアーの内容などの詳細は、ウェブページでご覧ください。

イケアライブ

イケアライブは、商品やインテリアコーディネートを熟知したイケアのコワーカーが、快適な家での暮らしを実現するアイデアを紹介するライブコマースです。6月6日(木)には、サステナビリティをテーマに、アップサイクリングなど毎日の暮らしに簡単に取り入れることができるアイデアを紹介します。

その他のイケアのサステナブル月間についての詳細は以下をご覧ください。

■URL:

https://www.ikea.com/jp/ja/campaigns/ca00-sustainable-pub32f7cba8

*レポート発行元は、Inter IKEA Group

** IKEA

Retailのイケア店舗やカスタマーミーティングポイントのほか、イケアブランドに属するディストリビューションセンター(DC)やオフィスなどが含まれます。

***これは、Inter IKEA Groupのスコープ1および2の排出に該当します。IKEA IndustryおよびIKEA

ComponentsでのInter IKEA Groupによる

業務を含みますが、フランチャイジーと外部一次サプライヤーの温室効果ガス排出量は含みません。これはスコープ3の排出に該当します。

****IKEA Family とは年会費・入会費無料のメンバーシップクラブです。IKEA Familyについて詳しくは、

https://www.ikea.com/jp/ja/ikea-family/をご覧ください。

イケア・ジャパン

http://ikea.jp/

イケア・ジャパン ニュースルーム

https://www.ikea.com/jp/ja/newsroom/

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