コーセー、「南アルプス工場」の第一期建設開始と今後の計画について ~2026年、「人」と「地球」の双方に向き合う、サステナブルな工場へ~
~2026年、「人」と「地球」の双方に向き合う、サステナブルな工場へ~ 株式会社コーセー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林
一俊)は、山梨県南アルプス市に予定している新たな生産拠点に関し、名称を「南アルプス工場」とし、2024年7月に着工、2026年2月の竣工を目指し、第一期の建設を開始することを決定しました。
【南アルプス工場 2026年完成イメージ】
【南アルプス工場 2026年完成イメージ】
当社は、国内外で拡大する化粧品需要に応え、高品質で競争力のある製品を確実かつタイムリーに供給するために、国内生産工場3拠点目となる南アルプス工場を建設することを2019年4月に発表しました。その後、新型コロナウイルスなどの影響も重なり、化粧品市場では“くずれないメイク”などの新たな機能的価値のある化粧品が求められるようになりました。さらに、男性が化粧を取り入れる習慣も広がり、今後も市場の拡大が見込まれます。ほかにも、「身だしなみ」としてだけでなく、自分自身の心の満足感や自信、自己表現のために化粧をするという新たな文化も見られるようになり、消費者ニーズの多様化がますます加速しています。
当社としてはこれからも永くお客さまに寄り添う企業であるために、“アダプタビリティ”の考え方のもと、今後も変化する多様なニーズにきめ細かく対応していく必要があると考えます。
【南アルプス工場 2026年完成イメージ(全体図)】
【南アルプス工場 2026年完成イメージ(全体図)】
そのため、当初予定していた大量生産型工場からコンセプトの抜本的な見直しを行い、需要の質的変化に応じることのできる柔軟な生産体制を備え、将来の需要の量的変化にも臨機応変に対応可能な、多品種生産工場として稼働させていくことを決定しました。
ISO22716(化粧品GMP)に準拠した生産体制と万全な品質保証体制で、高品質なモノづくりを実現します。まずは第一期の建設として、2024年7月に着工し、2026年2月の竣工、2026年上期中の稼働を目指します。また、今後も事業拡大を見据え、第二期以降の建設へも対応可能な仕様とする予定です。
もうひとつの大きな特長として、南アルプス工場では、「美しい知恵
人へ、地球へ。」という当社の企業メッセージに基づき、「人」と「地球」の双方に向き合い、広く人に寄り添いながら環境保全を通じて水資源や森林などの自然環境に配慮するなど、サステナブルな要素を取り入れた工場として整備します。
* 人へ
ここで働く「人」が輝く、快適で充実した職場環境を整備していきます。運搬作業の自動化などの作業負担の軽減や、工場内の様々な掲示の多言語対応、開かれたコミュニケーションスペースの設置など、従業員の多様性を尊重し、誰もが安心して働きやすい環境を実現させます。地域に向けては「人」に開かれた工場・企業を目指し、化粧品の製造過程の見学の受け入れやワークショップの実施などを予定しています。また、当社が掲げる新たなお客さまづくり
“3G(Global・Gender・Generation)”のように、広く「人」に寄り添い、地域との共存共栄を図り、ともに社会課題の解決をしていきながら、化粧品を通じてうるおいのある毎日を提供していきます。
* 地球へ
南アルプスという清澄な水のある地の利を生かし、主にスキンケア製品を生産。美しい自然に囲まれた環境の下、自然環境が有する多様な機能を活用した「グリーンインフラ」による雨水管理や、排水の再利用による節水、日本一日照時間の長い地域の特徴を生かした太陽光発電など、環境へ配慮した設計を随所に取り入れていく予定です。また、再生可能エネルギーや循環型エネルギーシステムの導入により、廃熱や排水、廃棄物を有効活用し、環境負荷を低減。既存工場での廃棄物ゼロの運用を移管して、グループ全体で引き続き廃棄物ゼロを継続します。
なお、当社は現在、「水」を通じて工場周辺の恵まれた自然や地域の方々との共生を目指し、水資源を育む森林を守る活動や研究に携わっています。今後も地域とともに環境課題の解決に向け、サステナブルな活動に取り組んでいきます。
■南アルプス工場の概要
建設地 山梨県南アルプス市野牛島
敷地面積 111,525m2
主要用途 化粧品工場(多品種 スキンケア製品中心)
【第一期建設】
・延床面積 39,300m2
・計画概要 地上 3階 S造
・従業員数 300名程度
・投資額 250~300億円
・着工予定 2024年7月
・竣工予定 2026年2月
・稼働予定 2026年度上期
■山梨県南アルプス市について
山梨県は世界文化遺産の富士山をはじめ、南アルプス、八ヶ岳、奥秩父などの山々に囲まれています。山に降る雨や雪は、森林を潤しながら伏流水となり、この一帯は“天然の水がめ”と呼ばれるほど豊富で美しい水を有しています。その山梨県の西側、南アルプスユネスコエコパークに属する南アルプス山麓に位置する同市は、美しい自然に囲まれた地域です。また、果樹栽培が盛んに営まれ、春から秋にかけてたくさんのフルーツが実る果樹園は、この地域を代表する景色であり、まさに、きれいな水と自然にあふれ、空気のおいしい街と称するにふさわしい理想的な場所です。
■山梨県ならびに南アルプス市とコーセーグループのこれまでの取り組み
2019年6月7日
山梨県、南アルプス市、(株)コーセーにより、「立地協定」と「森林整備協定」を締結
https://corp.kose.co.jp/ja/media/2019/06/20190607.pdf
2021年5月18日
コーセーコスメポート(株)の「BIOLISS PEACEFUL GREEN」プロジェクトにて、山梨県の植樹活動の支援を
開始
https://corp.kose.co.jp/ja/media/2021/05/20210518.pdf
2022年5月19日
コーセーコスメポート(株)が南アルプス市と「『ユネスコエコパーク×PEACEFUL GREEN PROJECT』パー
トナー協定」を締結
https://corp.kose.co.jp/ja/media/2022/05/20220519.pdf
2022年6月29日
コーセーコスメポート(株)が南アルプス市に対し「企業版ふるさと納税」を通じた寄附を決定
https://corp.kose.co.jp/ja/media/2022/06/2022062902.pdf
2023年1月~
コーセーインダストリーズ(株)が、山梨大学が主催する『やまなしジュニアドクター育成自然塾』に協賛し、
定期的に講義を実施
2023年9月18日
(株)コーセーと南アルプス市の共同主催により「南アルプス市×コーセー 敬老の日ビューティイベント」を
開催
* 参考資料
(株)コーセー 現在の主要生産拠点
■群馬工場
所在地 群馬県伊勢崎市境伊与久1913
稼働 1979年(昭和54年)
敷地面積 88,987 m2
生産品目 化粧品・コスメタリー製品
■狭山工場
所在地 埼玉県狭山市富士見2-20-1
稼働 1964年(昭和39年)
敷地面積 106,161 m2
生産品目 化粧品
■アドバンス(特例子会社)
所在地 埼玉県狭山市入曽北入曽856-4
稼働 1992年(平成4年)
生産品目 化粧品
海外生産拠点
■台湾高絲股份有限公司 新竹工場 (台湾)
所在地 新竹県新竹湖口工業区工業4路6号
稼働 2004年(平成16年)
敷地面積 7,173 m2
生産品目 化粧品
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