アレルギーワクチンの最新開発状況に関するお知らせ

株式会社ファンペップ(本社:大阪府茨木市、代表取締役社長:三好

稔美)は、開発中のアレルギーワクチン(抗体誘導ペプチド「FPP004X」)の非臨床試験データ及び臨床試験開始予定時期について、以下の通りお知らせいたします。

FPP004Xは、体内でIgEに対する抗体産生を誘導することにより治療効果を期待するアレルギーワクチンです。IgE(Immunoglobulin

E)は、体内に入った異物を排除する働きを持つ抗体の一種で、花粉等の原因物質(アレルゲン)に結合するとアレルギー反応を引き起こします。FPP004Xは、免疫細胞に抗IgE抗体を一定期間産生させることから、アレルギーに対する持続的な効果が期待されます。この特長を活かし、当社は、社会問題となっている花粉症を第一の適応症として、花粉飛散前に投与することでシーズンを通して症状を緩和できる、患者さまにとって利便性の高い新しい治療選択肢を提供することを目指して医薬品開発を進めております。

FPP004Xの非臨床試験のヒト化IgE/FcεR1トランスジェニックマウスを用いたOVA誘発アレルギー性鼻炎モデルにおいて、抗IgE抗体を誘導し、アレルギー反応を抑制すること(好酸球数減少及び鼻掻き回数減少)が確認されています。

現在、第I相臨床試験開始時期は2025年1Qを目標とし、非臨床試験が進行中です。

当社は、2024年3月に塩野義製薬株式会社との間でFPP004Xに関するオプション契約を締結し、同社は、全世界での全疾患に対する独占的研究開発・商業化権の取得に関するオプション権を保有しております。

塩野義製薬株式会社の本日開催の「R&D Day 2024」※において、上記の非臨床試験の有効性データなどFPP004Xが紹介されました。

※塩野義製薬株式会社 2024年6月7日「R&D Day 2024」 説明会資料

https://www.shionogi.com/content/dam/shionogi/jp/investors/ir-library/presentation-materials/fy2024/J_final.pdf