看護師に新たな働き方の選択肢として短期雇用の人材紹介サービス「お助けナース」開始。看護師115万人が登録する「ナース人材バンク」を活用し、看護師不足や地域偏在解消へ

2024年1月19日

～短期での就業希望地は都市部30％、沖縄・離島17％、北海道10％。不足地域への供給を期待～

株式会社エス・エム・エス（本社：東京都港区、代表取締役社長：後藤夏樹、東証プライム、以下「当社」）は、提供する看護師・助産師・保健師向け人材紹介「ナース人材バンク」（URL：

https://www.nursejinzaibank.com/

）にて短期雇用の人材紹介サービス「お助けナース」（URL：

■社会背景

超高齢社会の進行に伴い医療・介護の需要が増加し続ける中、生産年齢人口の減少により、医療や介護などのサービスを支える従事者の不足が深刻な課題となっています。医療領域では、需要の拡大と同時に、必要とされる医療機能が急性期から慢性期、在宅といった分野にシフトしていく中で2025年には6～27万人の看護師が不足すると見込まれています（※1）。また、看護師の需給バランスには地域差があり、人口の多い都市部や北海道、東北、沖縄では不足が顕著となっています（※2）。総数としての看護師不足に加えて、求められる地域や機能に対して看護師が十分に供給されていないことが課題となっています。

医療機関では、長期的な雇用を望む声が根強いものの、既存職員の産育休対応など医療提供体制維持のため、短期雇用の職員を採用したいという希望があります。また、近年は恒常的な不足への対策以外にも、新型コロナウイルスのワクチン接種のため、打ち手となる看護師が全国で求められるなど、有期・短期雇用の必要性も高まりました。

事業者側の有期雇用への採用ニーズだけでなく、看護師の短期就労に対するニーズも高まっています。当社が運営する看護師・看護学生向けコミュニティ「ナース専科」の会員に向けた調査（※3）では、「数カ月～1年程度の期間限定で首都圏や地方、離島の病院等で就労する働き方」について、87％が興味ありと回答し、「フリーランスな働き方がしたい」「短期的に稼ぎたい」「仕事をしながら観光やレジャーを楽しみたい」といった意見が上位となりました。短期就労での希望勤務地については都市部が30％、沖縄・離島が17％、北海道が10％となり、看護師が不足している地域に対し、一定程度不足を解消できる可能性が示唆されています。

■看護師のキャリア形成支援に関するエス・エム・エスの取り組み

当社はナース人材バンクやナース専科を通じて、看護師のキャリア形成を支援しています。ナース専科では、悩みを相談できる掲示板や最新の看護・医療ニュース、看護師国家試験対策などのスキル・キャリアアップ情報を提供し、日々の悩みの解消等を支援しているほか、ナース人材バンクを通じて最適な職場の紹介も実施しています。また、看護師を目指す学生に対しては、看護師を取り巻く環境が揺れ動く中でより良い最初の一歩を踏み出せるよう、キャリア形成に関する情報提供や合同就職フェアを開催するなど、看護師の職業人生の全期間を通じて「キャリアを一歩前に進める」ための支援をしています。

2021年には、新型コロナウイルスワクチン接種に関わる看護師人材確保支援へ向け、看護師の派遣・単発アルバイト紹介サービス「ナース専科パートナーズ」を開始しており、全国で延べ約12万人の期間限定就労をサポートした実績があります（※4）。

■お助けナースについて

この度、事業者・求職者双方のニーズの高まりを受け、ナース人材バンクでの人材紹介事業およびナース専科パートナーズでの短期就労支援の知見とノウハウを活かした、短期雇用の人材紹介サービス「お助けナース」を開始しました。お助けナースは、人手不足の医療機関に対して期間限定で就労する看護師を紹介することで、求められる地域への看護師不足や地域偏在解消を目指すサービスです。

医療機関に対しては、当社が保有する業界最大級（※5）の看護師ネットワークやこれまでの看護師向け人材紹介のノウハウを活かし、即戦力として契約期間満了まで勤務する看護師（※6）を全国各地に紹介します。求職者となる看護師に対しては「短期間・高給与」を特長とし、そのほかにも家具つき住居提供・引っ越し代補助など就労しやすい条件での求人を紹介します。

また、ナース人材バンクは全国に拠点があるため、各地域の特徴等も把握した専任のキャリアパートナーが、契約期間満了後も希望のキャリアやライフスタイルの実現に向けて伴走し続けることも可能です。短期就労を通じて地域や業務を知り、事業者と従事者双方が長期的な就労を望む場合は、期間満了後の延長契約や無期雇用転換についても対応しています。

※1：厚生労働省「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」（

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000207323_00005.html）より

※2：厚生労働省「医療従事者の需給に関する検討会看護職員需給分科会中間とりまとめ（概要）」（

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_07927.html）より

※3：当社調べ（看護職員214人への調査調査期間：2023年2月25日～4月9日）

※4：2021年4月～2023年1月時点新型コロナウイルスワクチン接種等に関わる看護師の実績

※5：ナース人材バンクには2022年12月時点で全看護師の約46％にあたる、約115万人が登録。全看護師に占める割合は、全国の看護師・准看護師の就業者数：1,683,023人と潜在看護師数793,885人の合算値約247.6万人を分母として算出。厚生労働省「新たな看護職員の働き方等に対応した看護職員需給推計への影響要因とエビデンスの検証についての研究

分担研究報告書」（

https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/148894）より

※6：応募資格として、当初の期間（3カ月/6カ月）を期間満了できること、多忙な病院・施設に対応できること、業務を遂行できることを看護師に確認していますが、上記を保証するものではありません

【「お助けナース」概要】

（１）対象地域：全国

（２）対象事業所形態：病院、クリニックなどの医療機関および、介護・保育などの福祉施設

（３）内容：看護師向け短期雇用の人材紹介サービス

（４）雇用期間：原則3カ月もしくは6カ月（期間延長可能、無期雇用への変更可能）

（５）特長：

・業界最大級規模の看護師会員基盤を活用した人材のマッチング

・北海道から九州まで全国に事業所を展開し、各都道府県の地域特性に精通したキャリアパートナーが在籍

・各事業者・求職者双方の特徴理解、業界理解、社会保険、扶養、産休、育休制度など、あらゆる角度から