アンチエイジング医学を学ぶ~高齢者医療の現状と課題~
アンチエイジング医学を学ぶ~高齢者医療の現状と課題~
人生100年時代をエビデンスで支えるアンチエイジング医学を推進する一般社団法人日本抗加齢医学会(東京都中央区)は、アンチエイジング医学情報を提供するメディア向けWEBセミナーを開催いたします。
本セミナーは、アンチエイジング医学に関する正しい情報を広く発信していただきたいという思いから、メディアの方を対象に参加費無料で開催しています。
今回のセミナーテーマは、「高齢者医療の現状と課題」です。今、80歳、90歳代の循環器疾患(弁膜症、不整脈、心不全)患者がとても増加しています。その他の疾患も含め、以前より多くの高齢者が侵襲の大きい外科的治療を受けています。100歳以上の高齢者もますます増加している日本で、高齢者医療がどのような状況にあるのか、また、どういった課題があるのかについて、外科、循環器、歯科領域の専門家にご講演いただきます。
各講演後には、その場で講師の先生から回答していただく質疑応答の時間を設けており、より理解を深めていだくことができます。 ◇ 日時 : 2024年3月21日(木)
15:00~16:35
◇ 会場 : WEB(Zoomウェビナー)
◇ 対象 :アンチエイジング医学を知りたい、発信していきたいというメディアの方
◇ 司会 : 尾池 雄一 先生
(日本抗加齢医学会 広報委員会委員長/熊本大学大学院生命科学研究部分子遺伝学講座 教授)
◇ 参加費 : 無料/事前登録制
◇ 参加申込用URL :
https://www.anti-aging.gr.jp/ci/seminar240321/
※ お申込み後、Zoomウェビナーの参加登録用URLをご案内いたします
※ QRコードからもご登録が可能です
-プログラム・抄録-
<15:00~15:05> Introduction
尾池 雄一(おいけ ゆういち) 先生
日本抗加齢医学会 広報委員会委員長
熊本大学大学院生命科学研究部分子遺伝学講座 教授
<15:05~15:35> 外科治療における高齢者医療の現状と課題について
森 正樹 (もり まさき) 先生
東海大学副学長・医学部長
1980年九州大学医学部卒業、1986年九州大学医学系大学院(病理学)修了。1991年米国ハーバード大学留学。1998年九州大学生体防御医学研究所教授、2008年大阪大学大学院消化器外科教授、2018年九州大学大学院消化器・総合外科教授。2021年に東海大学医学部長就任、2022年より東海大学副学長。
外科治療は身体への侵襲が不可避であり、とりわけ癌治療では、手術による原疾患の根治性と術後QOLの低下はトレードオフであることが少なくない。高齢者をはじめとした脆弱な患者では、脆弱性の評価、与えるべき侵襲度の立案、術後QOLの評価は不可欠であり、加えて最近では、術前の介入療法による脆弱性の改善も一般化し、医療経済的にも効果を発揮しつつある。ただし、患者自身の意思決定が最重要であることは言うまでもなく、意思決定プロセスのための客観的データの蓄積が求められている。
<15:35~16:05> 循環器疾患領域における高齢者医療の現状と課題
岡村 誉之 (おかむら たかゆき) 先生
山口大学大学院 医学系研究科 器官病態内科学 准教授
1993年山口大学医学部卒業、1999年山口大学大学院医学研究科修了。2008年より山口大学医学部附属病院
第2内科、2022年准教授。専門は循環器内科全般ならびに冠動脈や弁膜症などのカテーテル治療。欧州に留学経験があり、カテーテル治療や画像診断などを学ぶ。新しい治療法や画像診断技術に関する研究を行っている。
山口県は2021年時点で高齢化率が全国平均を上回る約31%となっており、全国に先駆けて高齢化が進んでいる。高齢者の多くが複数の慢性疾患を抱え、治療が複雑である。高度な専門的医療を行うと同時に、高齢者特有の健康リスクや生活状況を考慮した包括的で全人的な医療アプローチが求められる。医療リソースが不足しており、地域との連携や医療従事者の教育が強化される必要がある。将来的な高齢者医療に備えるために、循環器疾患に特有の課題に焦点を当てた総合的な対策が求められている。
<16:05~16:35> 口腔からはじめる認知症ケアの新戦略
松下 健二(まつした けんじ) 先生
国立長寿医療研究センター 口腔疾患研究部 部長
1989年鹿児島大学歯学部卒。鹿児島大学大学院医歯学総合研究科にて博士(歯学)号取得。2002年米国ジョンズ・ホプキンズ大学医学部循環器内科研究員、2005年より国立研究開発法人国立長寿医療研究センター・口腔疾患研究部部長。口腔感染症および口腔機能低下と老年病との関連について研究を進め、健やかに老いるための口腔の健康増進法の開発・普及を精力的に行なっている。
口腔は食や感染の入り口であり、口腔機能の低下や口腔内の感染症は全身の重大疾患や老化に影響を及ぼす。咀嚼機能や嚥下機能の低下は脳の老化や認知機能低下に関連する。また、一部の口腔細菌はアルツハイマー病の病態形成に関与する可能性がある。本セミナーでは、認知症の抜本的治療法が存在しない現在、口腔の健康維持が脳の老化や認知症を予防する得策になり得ることを解説する。
■一般社団法人日本抗加齢医学会について
加齢のメカニズムを研究し、生活習慣病や老化による疾患の予防だけでなく、高齢者の自立を促し、人々がいきいきと健康長寿を実践することを医学の側面から推進するため、科学的根拠に基づく抗加齢医学(アンチエイジング医学)を研究、実践している学術団体です。医師、歯科医師、研究者、メディカルスタッフ9,200人超が属する学術団体です。学会独自の認定制度を設け、専門医・指導士の資格制度も有しています。
WEBサイト:
Twitter :
https://twitter.com/JAAM_koukarei
所在地 :東京都中央区日本橋小舟町6-3日本橋山大ビル4F
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