成長につれ変化する〈からだ〉〈こころ〉〈かんけい〉を実践的に学ぶ!
本書は、長きにわたり自閉スペクトラム症の子どもや家族、支援者にむけて「性と関係性の教育」の手法を開発、実践、普及をおこなう川上ちひろ先生(岐阜大学)と、発達障害のある人の地域生活や家族支援にかかわる研究と実践をおこなう田中尚樹先生(青森県立大学)による、発達障害の子どものための「性教育」の実践的なテキストです。
子ども自身が取り組めるワークと、支援者向けの指導のポイントや対応例をまとめた本書は、「自分」を知ること、自分の体と心を大切にすることからはじまり、からだとこころの変化を学びます。
後半はいろいろな人といろいろな関係があり、関係にふさわしい距離の取り方や行動があること、とくに友だちとの関係と性のトラブル予防のための関係づくりや、インターネットを使ったコミュニケーションについて学びます。
テーマは「性教育」ですが、既刊の性教育本とは一線を画し、たとえば二次性徴によるからだの変化や月経、マスターベーションについての記述も、その知識を学ぶことよりも、社会的なスキルの一つとしてとらえ、子どもたち自身が対応するための方法や支援について記述されているのが大きな特徴です。
この3巻は「性教育」の部類に入るテーマですが、成長に伴うからだの変化や性行為にかんする知識を学ぶのではなく、性の発達に伴う自己理解や多様性の理解、健康、生活のリズム、他者との関係性、性や年齢に応じた適切な行動について、発達障害の特性に合わせながら学習していく内容になっています。
本書「はじめに」より、監修者 辻井正次大人になるこころとからだのなやみごと、こまりごとを
じょうずにかいけつして、学校生活をいきいきと!
成長するからだとこころを理解し、
自分とともだちのからだとこころを大切にするスキルを身につける17のワーク。
本書は、発達障害の子どもたちのために、こころ、からだ、そしてかんけいを学ぶ実践的なワークと解説で構成されています。
もくじはじめに
この本の使いかた
01 「みんな違っていい」を知ろう
02 からだを清潔にしよう
03 身だしなみを整えよう
04 からだの調子を整えよう
05 健康的な食事をしよう
06 よい生活リズムですごそう
07 大人のからだになるって?(女の子)
08 月経中のすごしかたを知ろう
09 大人のからだになるって?(男の子)
10 こころが大人になっていくって?
11 「好き」って?
12 ほかの人との距離って?
13 場面や相手に合ったふるまいかたを知ろう
14 友だちとのよい関係って?
15 インターネットを使ったコミュニケーションを知ろう
16 性のトラブルにまきこまれないためには?(女の子)
17 性のトラブルにまきこまれないためには?(男の子)参考文献
著者情報辻井 正次(ツジイ マサツグ) []
中京大学現代社会学部教授(専門:発達臨床心理学)
発達障害児者の発達支援システムの開発、発達支援技法の開発・専門家養成などに取り組み、家族支援のプログラムや、幼児期の早期支援JASPERの普及に務める。
NPO法人アスペ・エルデの会のCEO・統括ディレクター。日本発達障害ネットワーク理事。日本小児精神神経学会理事。厚生労働省、文部科学省、内閣府などで発達障害児への対応プログラムの策定委員も務める。
川上 ちひろ(カワカミ チヒロ)岐阜大学 医学教育開発研究センター 准教授
公立の小中学校の養護教諭を経て、自閉スペクトラム症がある子どもたちやその家族とかかわり、本人や家族、支援者を対象に「性と関係性の教育」として、性に関する教育方法の開発、実践、普及を専門に行っている。NPO
法人アスペ・エルデの会ディレクター。
●おもな著書
『続・発達障害のある女の子・女性の支援: 自分らしさとカモフラージュの狭間を生きる』川上ちひろ、木谷秀勝 編著/金子書房/ 2022
年、『発達障害のある子どもの性・人間関係の成長と支援──関係をつくる・きずく・つなぐ(ブックレット: 子どもの心と学校臨床2)』遠見書房/ 2020
年、『発達障害のある女の子・女性の支援: 「自分らしく生きる」ための「からだ・こころ・関係性」のサポート』川上ちひろ、木谷秀勝 編著/金子書房/ 2019
年、『性の問題行動をもつ子どものためのワークブック:発達障害・知的障害のある児童・青年の理解と支援』宮口幸治、川上ちひろ 共著/明石書店/ 2015 年など田中
尚樹(タナカ ナオキ)青森県立保健大学 健康科学部 社会福祉学科 講師
公立小中学校勤務を経て、日本福祉大学助教や厚生労働省専門官などを歴任しさまざまな障害者支援の現場に立ちながら、発達障害のある人の地域生活や家族支援をテーマに研究と実践をおこなっている。NPO法人アスペ・エルデの会理事。
●おもな共著書
『プライマリ・ケアの求められる発達障害の診かたと向き合い方』斉藤まなぶ
編著/金芳堂、2023年、『福祉職のための精神・知的・発達障害者アウトリーチ実践ガイド:生活訓練・自立生活アシスタントの現場から』吉田光爾、遠藤紫乃、岩崎香
編著/金剛出版/2024年、『不器用・運動が苦手な子の理解と支援のガイドブック:DCD(発達性協調運動症)入門』岩永竜一郎、辻井正次
編著/金子書房/2024年、『ソーシャルワークを学ぶ人のための相談援助実習』日本福祉大学社会福祉実習教育研究センター
監修/中央法規出版/2015年、『発達障害児者支援とアセスメントのガイドライン』辻井正次 監修/金子書房/2014年NPO法人アスペ・エルデの会
1992年より活動を開始し、2002年法人化。発達障害者の「発達支援」「社会的自立支援」を目的に、子ども、親、専門家で組織している。子どものための発達支援ができるような場をつくりたい、という親たちの動きが中核になって生まれた。専門家が多数加わり、活動の専門性を維持・発展させている。発達支援にかかわるスタッフの養成、支援に必要な専門性を高めていく調査研究機関としての機能をもつ。支援の場、自助会、専門家養成、啓発、情報発信、研究機関を統合した「生涯発達援助システム」をめざす。
書誌情報
『6歳児から使えるワークブック 発達障害の子の性のルール からだ・こころ・かんけいを育てる17のワーク』
https://www.godo-shuppan.co.jp/book/b650454.html
辻井 正次 【監修】NPO法人アスペ・エルデの会【編】
川上ちひろ【著】
田中 尚樹【著】
□定価=本体1,700円+税
□B5判並製/96ページ
□ISBNコード:978-4-7726-1519-8Amazon []楽天ブックス
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当リリースの詳細について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000151.000085859.html
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