医療現場の業務効率化や医療機関の相互連携促進をめざした医療連携システム「M-INT」を提供する株式会社M-INTが、プレシリーズAで約9000万円の資金調達を実施

2024年2月22日

医療現場の業務効率化や医療機関の相互連携促進を目指し、地域医療連携システム「M-INT」を提供する株式会社M-INT（本社：東京都中央区、代表取締役：藤尾夏樹、以下M-INT）は、三菱ＨＣキャピタル株式会社、株式会社Cygames

Capital、インキュベイトファンド株式会社を引受先とする第三者割当増資による約9000万円の資金調達をしたことをお知らせします。

資金調達の目的

M-INTは、代表の藤尾が長年にわたる臨床医としての経験から、「医療現場で生じている医師や医療機関の専門性と患者のミスマッチを解消し、医療従事者が働きやすい社会を実現」を目指し2021年2月に創業しました。主に診療情報提供書の授受業務を効率化する医療連携システム「M-INT」を2023年5月下旬に正式運用開始し、現在は首都圏を中心にサービス展開しています。

今回の資金調達により、医療現場での業務効率化がより可能となる新機能の開発と、サービス拡販・拡充に向けた新たな人材獲得を目指していきます。

「医療体験をリデザインする。より効率的に、より心地よく」というM-INTのミッションを体現すべく、医療現場の新たなインフラとして多くの医療従事者にとってより心地よく、業務効率が実現し、その結果として医療従事者がより多くの「患者様・命・医療」に注力することができ、引いては私たちが目指す「医療が誰の手からもこぼれ落ちない未来」の実現を目指して参ります。

医療連携システム「M-INT」とは

近年、さまざまな分野でデジタルトランスフォーメーション（DX）の浸透が進むなか、医療現場はDX推進が大きく遅れている領域の一つです。このようななか、政府は2022年5月、「医療DX令和ビジョン2030」を提言、同年10月には内閣総理大臣を本部長とする「医療DX推進本部」を発足させるなど、医療分野のDXによるサービスの効率化、質の向上に取り組んでいます。

すでに超高齢社会に突入している日本においては、高齢者向け医療の比重が大きくなることに伴って、慢性疾患や複数疾病を抱える患者の受診頻度の増加や、1人の患者が複数の医療機関を受診するケースが増えています。その結果、医療の現場では、重複する検査や同内容の問診、郵送やFAXによる医療情報の授受といった、医療業務の非効率性がますます顕在化しており、医療情報基盤の整備が急務とされています。

医療連携システム「M-INT」は、医療機関情報のデータベース化と診療情報提供書（紹介状）授受のDX化により、これまで“最も効率化が進んでいない領域”とされていた患者紹介業務のデジタル化を実現しています。

主なサービス内容は以下となります。

・患者紹介に関わる業務を全てデジタル化・日本医師会が発行する医師資格証(HPKI※カード)を用いた電子署名機能・紹介先医療機関の検索機能

・医療機関の患者紹介実務に必要な情報が登録されたデータベース・ワンクリックでの診療情報提供書（紹介状）共有

投資者からのコメント三菱ＨＣキャピタル株式会社役員理事ヘルスケア営業部長小鴨剛氏

地域医療連携は、「医療機関の成長・経営を支援する頼れるパートナー」を目指す当社が、その注力領域として捉える重要テーマの一つです。

医療現場における業務効率化・最適化、医療機関連携に資するソリューション構築を追求するM-INTとの事業共創に大きな可能性を感じています。M-INTが掲げる「医療が誰の手からもこぼれ落ちない未来」の創造に向けて、熱い志を持ったチームと共に歩み、共に築くことを楽しみにしております。

インキュベイトファンド株式会社代表パートナー和田圭祐氏

M-INTは、長年にわたり臨床医として様々な医療現場に従事した藤尾氏が、日本の医療資源の最適化に挑戦すべく創業したスタートアップです。

初回投資に続き、今回も追加投資をさせていただきました。藤尾氏を中心とした素晴らしいチームとともに、超高齢化社会を迎える日本の大きな社会課題の解決に共にチャレンジができることを非常に嬉しく思っており、これからも全力で支援して参ります。

代表藤尾夏樹のコメント株式会社M-INT 代表取締役藤尾夏樹