マジェルカ、鳥取県の障害者施設の製品を集めたECサイト運営で協力
―商品力と販売力を高めて、地域性のある製品を全国へー
一般社団法人マジェルカ(本社:東京都武蔵野市
代表理事:藤本光浩)は、鳥取県障害者就労事業振興センターからの委託を受け、鳥取県の障害者施設で作られた食品や雑貨製品を販売するECサイト
“Olu‘olu(オルオル)”の運営を行っています。また、県内の障害者施設に対し、商品の魅力や販売力の向上を目的とした伴走支援を行っています。ECサイト“
“Olu‘olu(オルオル)”
は2021年3月より運営はされていたものの、認知度が低く売上につながらないことが課題となっていました。昨年4月よりマジェルカが運営に係わるようになり、サイトは商品の魅力がより伝わるサイトへと変化し、徐々に販売数が増え始めています。
■地域性のある商品を全国へ
ECサイト“Olu‘oluで販売しているのは、鳥取県ならではの地域性のある商品。特産品である梨や柿の加工品や、伝統のある生芋こんにゃくといった食品類に加え、伝統工芸の倉吉絣を使用した雑貨製品、枝打ちや間伐で出た木材をアップサイクルしたカトラリーなどが販売されています。なお、“Olu‘olu”とは、ハワイ語で「心地良い」という意味。「喜びあふれる快適な人生を心地よい空間で共有していきたい」という想いが込められています。
ECサイトでは、施設にて商品が作られる過程を写真やテキストで丁寧に紹介しています。作り手が活き活きともの作りをしている様子を伝えることで、商品の価値を伝えることを心掛けています。現在参加しているのは県内の6つの施設ですが、今後参加施設を増やして行く計画です。
■鳥取県の現場からの声
鳥取県障害者就労事業振興センター担当者からのコメント
マジェルカオンラインショップを初めて見た感想は“Olu‘olu”にとっては「敷居が高い」というのが正直な感想でした。ですが逆にこんな明るく楽しいショップに掲載されれば、ものづくりに携わっているみんなのモチベーションにも繋がる!という思いも湧きました。
実際に掲載に至るまでには、アレやコレや予想以上のハードルがありましたが、それらを超えて注文をいただいた時には喜びもひとしおでした。
単なるECサイトではなく、マジェルカ様にはウェルフェアトレードの考えを大切にすることを教わりました。また、つくり手の一番近くにいる人達から意識を変えて行くことが必要だと気付きました。“Olu‘olu”サイトの商品はまだまだ僅かですが、鳥取県の良さをお伝えできる商品を少しでも増やせるように活動していきたいと思います。
商品を製作する障害者施設からのコメント私たちレゴリス幸伸では、サクラやカキ、ケヤキ等の木材を使用したカトラリー作りを始めて10
年たちます。ちょっとポップな商品にしたくて「れごりすぷーん」と名付け、スプーンやバターナイフ、はしおき、調理用の木べら等を毎日作製しています。
枝打ちや間伐で出た木材をアップサイクルした
「一生懸命スプーンを磨いてツルツルにしたい。」「今までにしたことが無い仕事だから楽しい。」「お客様に喜んでもらえる商品を作りたい。」
――木製カトラリーを作製している皆さんに、お仕事について質問してみるとこのような答えが返ってきました。
当事業所では 「障がい者が安定して仕事に取り組んだりスキルアップしたりするための支援を行うこと」と「障がい者の生活や余暇がより充実するための工賃を支払うこと」
という支援と仕事の両輪を回すことが大きなミッションだと考えています。
オリジナル商品という位置づけで木製カトラリーを作製、販売していますが、販路の拡大や商品の魅力向上は長年の課題でした。
ご縁あって、マジェルカオンラインショップ内の“Olu‘olu”ページにて商品を販売させていただくこととなりましたが、マジェルカ様や振興センター担当者の方から商品に対する客観的かつ販売拡大に向けた商品のブラッシュアップについてご意見をいただくことで、「この商品の魅力って何だろう?」と、障がいのある利用者様、職員と話をしたり見つめ直したりするきっかけとなりました。
まだまだ目標とする売り上げには到達しませんが、事業所内でも商品の品質はもちろん魅力向上のため試行錯誤していくと同時に、幅広くご意見をいただくことで、ひとりでも多くの「ファン」を増やしていきたいと思います。
■マジェルカとは
マジェルカは、障害者が作る雑貨製品を販売することで、福祉と社会をつなげる活動を2011年より行っています。全国の障害者施設から集めた魅力のあるアート雑貨やハンドメイド雑貨を東京吉祥寺の実店舗とオンラインショップで販売。また、SNS等で積極的に発信を行うことで、今まで障害者と関りの無かった人々が、障害者や福祉の世界に興味をもつきっかけを提供しています。
一方でマジェルカは、もの作りを行う障害者施設に対し、商品の魅力や販売力の向上を目指すワークショップも随時開催しています。魅力的なもの作りをしている障害者施設は近年全国で増えてきていますが、多くの施設は「販売」に課題を抱えています。施設の支援者は「支援のプロ」であっても「販売のプロ」ではないためです。また、こうした施設でのもの作りは、顧客のニーズを汲んで開発する「マーケットイン」と呼ばれるもの作りではなく、障害のある作り手の特性を活かしたもの作りで、彼らの「作りたい」とう気持ちから生まれるものが多いという要因もあります。
マジェルカは一般の方を対象に、障害者施設で作られた商品を販売するECサイトを12年に渡り運営しています。今まで培ってきた知見を福祉の世界に還元することで、ウェルフェアトレードを拡大したいと考えています。
インバウンド客も多い吉祥寺の実店舗
■マジェルカが推進するウェルフェアトレード
ウェルフェアトレードとは、“ウェルフェア(福祉)”と“フェアトレード”を掛け合わせた言葉。福祉の分野にフェアトレードの概念をとりいれるという考えです。
一般的に、福祉雑貨はバザー等で安価で売られることが多いものの、中には一般に流通している製品と比べて遜色ない製品や、一般市場では見つけることのできない価値や魅力を備えた製品も数多く存在します。ウェルフェアトレードでは、そうした商品の価値を正しく評価し、適正な価格と手法で流通することを重視します。そのことにより、作り手である障害者が持つ力の認知を広げ、利益や評価を作り手に還元しています。
「適正な価格で商品を購入してもらうこと」は、「作り手の仕事の価値を証明すること」につながる
今後もマジェルカは、活動への参加者を更に増やし、全国の行政や中間支援団体との協業も強化していきたいと考えています。私たちは、人々の意識を変えていくウェルフェアトレードの渦を広げることで、優しい社会の実現を目指します。
■団体概要
一般社団法人マジェルカ
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺本町3-3-11中田ビル 地下1F
代表者:藤本光浩
設立:2020年10月(ショップ「マジェルカ」は2011年に営業開始)■HP:
□webshop:
■instagram:www.instagram.com/majerca/□facebook:www.facebook.com/majerca
■twitter:@majerca□紹介動画:https://youtu.be/RBsrYzso3X8
当リリースの詳細について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000079402.html
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