MET阻害剤「ハイイータン(R) 錠50mg」MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対する製造販売承認を取得
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海和製薬株式会社 プレスリリース:2024年06月24日 報道関係者各位 MET阻害剤「ハイイータン(R)
錠50mg」MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対する製造販売承認を取得 報道関係者各位Press Release
2024年6月24日会社名 海和製薬株式会社問合せ TEL 03-6441-0878MET阻害剤「ハイイータン(R) 錠50mg」MET
遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対する製造販売承認を取得海和(ハイヘ)製薬株式会社(中国 Haihe
Biopharma Co., Ltd.、以下「Haihe Biopharma」の子会社、東京都港区、以下「当社」)は、MET阻害剤「ハイイータン(R)
錠50mg」(一般名:グマロンチニブ水和物、以下「グマロンチニブ」)について、「MET
遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」の効能・効果で、本日厚生労働省より製造販売承認を取得しましたことをお知らせいたします。
今回の承認は、単群・非盲検の多施設共同国際臨床第II相試験(GLORY試験)において得られた有効性と安全性に関するデータに基づいたものです。GLORY試験では、
MET
遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者84例を対象に、グマロンチニブ300mgを1日1回経口投与しました。主要評価項目である独立画像判定機関の評価による奏効率(ORR)は、有効性評価対象79例で65.8%(95%信頼区間:54.3-76.1)でした。
また、MET遺伝子エクソン14スキッピング変異を検出するための体外診断用医薬品「AmoyDx(R)
肺癌マルチ遺伝子PCRパネル」につきましては、株式会社理研ジェネシス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:岩壁
賢治)が、グマロンチニブのコンパニオン診断薬として使用目的を追加する一部変更承認申請を行い、現在審査中です。なお、2024年2月に、Haihe
Biopharmaと大鵬薬品工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林将之、以下「大鵬薬品」)間で締結しました、グマロンチニブの開発・製造・販売に関する独占的ライセンス契約に基づき、今後大鵬薬品が日本におけるグマロンチニブの情報提供活動および販売を行います。
当社は、グマロンチニブが非小細胞肺癌患者さんの新たな治療選択肢の一つとして、貢献できるよう努めてまいります。GLORY試験について本試験は、MET
エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発のNSCLC患者を対象に、グマロンチニブの有効性及び安全性を検討することを目的とした単群・非盲検の第II相試験です。主要評価項目は、独立画像判定機関の評価による奏効率で、副次評価項目は治験責任医師の評価による奏効率(ORR)、奏効期間(DoR)、病勢コントロール率(DCR)、無増悪生存期間(PFS)、安全性などです。本試験は、本邦を含む2カ国、42施設で実施されました。
ORR:Objective Response Rate; DoR:Duration of Response; DCR:Disease Control Rate;
PFS:Progression-Free Survival本試験の詳細は臨床研究等提出・公開システムJRCT(Japan Registry of
Clinical Trials)をご覧ください。
https://jrct.niph.go.jp/latest-detail/jRCT2051200072本試験の結果はeClinicalMedicine,
Volume 59, 101952, Apr 2023に掲載されました[1]。
https://www.thelancet.com/journals/eclinm/article/PIIS2589-5370(23)00129-3/fulltext
MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性非小細胞肺癌について
原発性肺癌は世界で2番目に多い悪性腫瘍であり、致死率は最も高いものです[2]。国内において肺癌患者数12万人/年以上(2019年)、死亡数7万人/年以上(2020年)と報告されています[3]。国内の肺癌患者における非小細胞肺癌の割合は88%で、そのうち
MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の発現頻度は3%程度とされていることから[4]、国内においてグマロンチニブの治療対象となり得るMET
遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者数は1,200名/年程度と推定されます。グマロンチニブについてグマロンチニブはHaihe
Biopharmaが創製した受容体型チロシンキナーゼMETに対して高い選択性を有する低分子の経口阻害剤です。METのリン酸化を阻害し、下流のシグナル伝達を阻害することにより、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられています[5]。
中国においては、「METエクソン14(MET
ex14)スキッピング変異を伴う局所進行または転移性の非小細胞肺癌」を効能として2023年3月に中国当局NMPA(National Medical
Products Administration、国家薬品監督管理局)より製造販売承認されています。MET(間葉上皮転換因子)についてMET
遺伝子は受容体型チロシンキナーゼをコードしています。METのリガンドである肝細胞増殖因子(HGF)が結合すると受容体の二量体化を誘導、キナーゼドメイン中のチロシン残基を自己リン酸化し、MET分子中に様々なシグナル伝達因子との結合部位を形成させます。その後、RAS経路などの細胞内シグナル伝達カスケードを活性化させ、がんにおいて腫瘍細胞の増殖・遊走・浸潤・血管形成を促進させます[6]。
海和製薬株式会社についてHaihe Biopharma(Chief Executive Officer:董
瑞平)は中国上海に本社を置き、日本と米国に研究開発拠点を有する研究開発主導のグローバル製薬企業であり、主として革新的な抗がん薬の開発に注力しています。創薬、開発、製造、商業化にわたるend-to-endをカバーしており、世界のがん患者に効果的な治療選択肢を提供することを目指しています。新薬の開発経験が豊富な専門家が数多く在籍する研究開発企業として、グローバルな視点を持った経営陣が研究開発チームとともに革新的な医薬品開発に取り組んでいます。Haihe
Biopharmaの詳細についてはhttps://www.haihepharma.com/enをご参照ください。
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海和(ハイヘ)製薬株式会社はHaihe Biopharmaの子会社として2021年に設立された日本の研究開発拠点です。当社はHaihe
Biopharmaの豊富なパイプラインを導入し、抗がん剤の開発を進め、日本のがん患者さんの治療に貢献してまいります。製品概要製品名ハイイータン(R)錠50mg
一般名グマロンチニブ水和物効能又は効果MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌用法及び用量
通常、成人にはグマロンチニブとして1回300 mgを1日1回空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。 1. Yu Y, Zhou J, Li
X, et al. Gumarontinib in patients with non-small-cell lung cancer
harbouring METexon 14 skipping mutations: a multicentre, single-arm,
open-label, phase 1b/2 trial. eClinicalMedicine. 2023;59:101952. Published
2023 Apr 6.
2. Sung, H, Ferlay
J, Siegel RL, et al. Global Cancer Statistics 2020: GLOBOCAN Estimates of
Incidence and Mortality Worldwide for 36 Cancers in 185 Countries. CA Cancer
J Clin. 2021;71(3): p. 209-249.
3.
国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)(2024年6月18日)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/12_lung.html
4. Vuong HG, Ho ATN,
Altibi AMA, et al. Clinicopathological implications of MET exon 14 mutations
in non-small cell lung cancer – A systematic review and meta-analysis. Lung
Cancer. 2018;123:76-82.
5. Ai J, Chen Y,
Peng X, et al. Preclinical evaluation of SCC244 (Glumetinib), a novel,
potent and highly selective inhibitor of c-Met in MET-dependent cancer
models. Mol Cancer Ther. 2018;17(4):751-762
6. 内藤智之
他.METを標的とした肺がん治療の展望.肺癌.2021;61:273-281
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