マインドフルネスで睡眠の質が2.3倍向上、仕事のパフォーマンスも改善
一般社団法人TMIPと組織の心と感情の課題を解決するエモーショナルマネジメントを提供する株式会社Melon(本社:東京都港区、代表取締役CEO:橋本大佑、以下MELON)、東京大学医学部発のMedical
Sleep Techスタートアップである株式会社ACCELStars(読み方
アクセルスターズ)(本社:福岡県久留米市、代表取締役社長:宮原禎)は、科学的なマインドフルネスのプログラムと予防医療領域における睡眠測定サービス「スリープコンパス」を用いた実証実験を実施しました。その結果、マインドフルネスの積極的な実施が睡眠の向上に寄与することが実証されました。
本実証実験を契機に、株式会社ACCELStarsの『SLEEP
COMPASS(スリープコンパス)』とMELONのマインドフルネスのプログラムをパッケージにした睡眠改善の共同開発プログラムをリリースすることが決定いたしました。
研究成果のポイント * マインドフルネス実践で睡眠の総合評価が29%向上
* マインドフルネス実践で睡眠効率が2.3倍向上
* マインドフルネスと生活習慣改善による睡眠改善が仕事のパフォーマンス向上につながる
* マインドフルネスに加えて、生活習慣改善も重要
社会的背景
近年、睡眠の重要性が注目されるようになり、企業や保険者からも健康経営や保健事業において関心が高まっています。経済協力開発機構(OECD)の報告によると、日本人の平均睡眠時間はOECD加盟国中で最も短く、その影響で生産性の低下や健康問題が深刻化しています(※1,2)。厚生労働省が令和6年1月に公表したデータ(※3)によると、日本における睡眠時間が7時間以下の人の割合は66.1%であり、多くの日本人が睡眠不足に悩まされている現状があります。
睡眠不足は仕事のパフォーマンスやメンタルヘルスに悪影響を与え、うつ病や不安障害のリスクを高めることが分かっています(※4)。このような背景から、適切な睡眠を取ることが仕事のパフォーマンス向上やメンタル不調の予防に繋がり、企業が睡眠課題に取り組むメリットは非常に大きいといえます。
※1「Gender Data Portal 2021 []」
※2「Why sleep matters – the economic costs of insufficient sleep
[]」
※3 「令和5年度 健康実態調査結果の報告 []」
※4 「厚生労働省 令和5年版過労死等防止対策白書
[]」本研究の目的
本研究は、睡眠計測とマインドフルネスの実施が、睡眠および仕事のパフォーマンスにどのような影響を与えるかを調査することを目的として実施されました。ACCELStarsの睡眠計測サービス『SLEEP
COMPASS(スリープコンパス)』を用いて睡眠状況を可視化し、オンラインマインドフルネスのプラットフォーム「MELONオンライン」と研修プログラムを利用することで、マインドフルネス実施前後の睡眠や仕事のパフォーマンスへの影響を測定しました。TMIPは、2社のサービスを活かした実証実験の企画立案をリードするとともに、多くの大企業が参画しているプラットフォームの強みを活かし、睡眠をはじめとするヘルスケア領域に関心のある会員企業とのマッチングや実験への参画を募りました。
ACCELStarsの睡眠計測サービス「SLEEP COMPASS (スリープコンパス)」
「SLEEP
COMPASS(スリープコンパス)」は、ウェアラブルデバイスによる計測とWeb問診の回答結果を基に個別レポート及び組織サマリーレポートを作成するサービスです。就寝時に装着したウェアラブルデバイスが睡眠時の腕の動きを捉えることにより覚醒・睡眠を測り(睡眠の量・質・リズム)Web問診の回答により日常の生活習慣を把握します。デバイスの睡眠計測結果とWeb問診回答のかけあわせにて健康的な睡眠であるかを総合的に判定します。判定は5段階で睡眠の状態を表現しています。睡眠の状態を維持継続、改善するためのアクションプランの提示や計測終了後に改めて睡眠を振り返るためのe-learningも提供します。
詳しくはこちら:services/
「MELONオンライン」は、専門のインストラクターからオンラインでマインドフルネス指導を受けられるオンラインプラットフォームです。毎日10クラス以上開催されるライブ配信レッスンと過去アーカイブ動画の視聴が可能で、時間と場所を選ばずにいつでもマインドフルネスを実践できるのが特徴です。早稲田大学との共同研究により、オンラインで提供するマインドフルネス、瞑想関連サービスにおいて日本で初めて効果を実証された、質の高いプログラムを提供しています。
詳しくはこちら:/online-program/
本研究では、TMIP会員企業から参加者を募集し、30名が研究に参加しました。
1回目の睡眠健康度測定は2024年1月25日~2月18日に行われ、参加者は8日間にわたり「SLEEP
COMPASS」を用いて睡眠の量や質、リズムを測定し、取得したデータを基に作成された個人レポートを利用しました。
その後、「MELONオンライン」を使用したマインドフルネスと研修の実施期間を経て、再び8日間にわたり、『SLEEP
COMPASS』を用いた2回目の睡眠計測を2024年3月7日から3月24日まで行いました。比較対象者となった22名(レポート2回発行かつ判定結果が出ている方)に対し、1回目と2回目を比較した場合の睡眠および仕事パフォーマンスの改善効果の測定を行いました。
測定背景 * マインドフルネス実施状況のばらつき:積極群(通算瞑想時間1時間以上)と非積極群(通算瞑想時間1時間未満)に分け、各グループの変化を比較。
* 年度末の影響:2回目の測定期間中、飲酒率が上昇し、睡眠が悪化しやすい環境にあった。
研究成果の詳細研究成果1.:マインドフルネス実践で睡眠の総合評価が29%向上
睡眠の「総合評価」のデバイス計測と問診評価において、マインドフルネス積極群の29%が向上しましたが、非積極群においては向上が見られませんでした。2回目の計測期間が年度末であったことから飲酒率が全体として上昇していたこともあり、睡眠が悪くなる環境下で、マインドフルネスにより向上・維持できたと考えられます。
積極群は睡眠量やリズムの評価も大きく向上しました。睡眠量の項目では積極群の36%が向上し、平均睡眠時間も23分増加しましたが、非積極群では8分減少という結果になりました。睡眠リズムの項目でも、積極群の21%が向上したのに対し、非積極群は0%でした。
研究成果2.:マインドフルネス実践で睡眠の質の指標である「睡眠効率」が2.3倍向上
睡眠の質の評価において、睡眠効率を比較した結果、マインドフルネス積極群は非積極群に比べて2.3倍の向上を示しました。マインドフルネスにより生活リズムが整い睡眠量を確保できたことが睡眠の質の向上に寄与したと考えられます。
研究成果3.:マインドフルネスで睡眠効率が向上したグループは仕事のパフォーマンスも向上
マインドフルネス積極群のうち、睡眠の質が向上したグループは仕事のパフォーマンスも向上しました。「最高」と答えた割合が10%から18%に増加し、日中の眠気や疲労感の改善も見られました(デバイス評価より)。
研究成果4.:マインドフルネスに加えて生活習慣の改善が鍵
マインドフルネス積極群でも全員が向上したわけではなく、向上・低下のグループに二極化しました(向上57%、低下43%)。瞑想時間の差が見られなかったため、他の要因が睡眠の質に影響している可能性が考えられます。積極群で睡眠の質が向上したグループは、アルコール摂取やブルーライトの使用、夜食などに対する行動変容が見られたことから、マインドフルネスに加えて生活習慣の改善も重要であることが示唆されます。
ACCELStars×MELON 共同開発プログラムリリースが決定 本研究の結果を受け、ACCELStarsの『SLEEP
COMPASS(スリープコンパス)』とMelonのオンラインマインドフルネスプラットフォーム「MELONオンライン」を組み合わせた睡眠改善の共同開発プログラムをリリースすることが決定しました。この提携により、企業や保険者が睡眠課題に取り組むことを支援し、睡眠改善を通じて社会全体の生産性とエンゲージメントの向上を目指します。詳細は各社のホームページにて公開予定です。
TMIPについて
TMIPは、一般社団法人TMIPが運営する組織で、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)のイノベーション・エコシステム形成に向けて、大企業とスタートアップ・官・
学が連携して社会課題を解決することで、イノベーションの創出を支援するオープンイノベーションプラットフォームです。会員、パートナーを含めると290社を超える組織になります。
一般社団法人TMIPURL:
https://www.tmip.jp/jaACCEL Starsについて
株式会社ACCELStars(アクセルスターズ)は、簡便な睡眠計測では世界レベルの技術を有し、睡眠障害が併発されると知られている精神疾患・神経変性疾患・発達障害の治療支援サービスを開発しつつ、健康増進としての睡眠測定(後に睡眠健診)へと推し進める企業です。
会社名:株式会社ACCELStars所在地:〒839-0864 福岡県久留米市百年公園1-1代表者:代表取締役 宮原 禎設立:2020年8月28日URL:
https://www.accelstars.com/
https://www.accelstars.com/株式会社Melonについて
株式会社Melonは、人・組織の心と感情の課題解決を支援するエモーショナル・マネジメント・カンパニーです。脳科学や心理学でエビデンスが認められたマインドフルネスを応用し、科学的なアプローチに基づいた心と感情のトレーニングプログラムを法人・個人のお客様に提供しています。
代表者:代表取締役 CEO 橋本 大佑所在地:東京都港区南青山6-2-2 南青山ホームズ301設立日:2019年4月資本金:9900万円
事業内容:マインドフルネスのオンラインサービス「MELONオンライン」法人プログラムのサービスサイト:https://www.the-melon.com
https://www.the-melon.com 当リリースの詳細について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000145849.html
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