森永乳業の『ビフィズス菌M-63』が中国「新食品原料」に登録

「ビフィズス菌 M-63(Bifidobacterium longum subsp. infantisM-63)」

が、8月5日付で中国の「新食品原料」に登録されましたことをお知らせいたします※1。

中国の新食品原料に登録されているビフィズス菌を保有する日本企業は当社のみであり、今回の「ビフィズス菌M-63」

の登録は、「ビフィズス菌M-16V」「ビフィズス菌BB536」に次いで3例目となります※2。これら3菌株は全て、3歳未満を対象とした乳幼児用食品に使用が認められています。

※1出典:关于阿拉伯木聚糖等8种“三新食品”的公告(2024年第3号)国家食品安全标准与监测评估司(Department of Food Safety

Standards, Risk Surveillance and Assessment of National Health

Commission)HP掲載に公告 (2024年8月5日)※2出典:关于《可用于食品的菌种名单》和《可用于婴幼儿食品的菌种名单》更新的公告(2022年第4号)

国家食品安全标准与监测评估司(Department of Food Safety Standards, Risk Surveillance and

Assessment of National Health Commission)HP掲載に公告 (2022年8月25日)

<ビフィズス菌M-63>

「新食品原料」とは、中国で伝統的な食習慣を持たない食品原料を中国国内で販売するために必要な制度です。特に3歳未満を対象とした乳幼児用食品に使用可能な原料は、食品原料としての特性を備え、栄養面や健康面と共に、安全面における厳しい基準を満たす必要があると決められています。

「ビフィズス菌M-63」

は、この厳しい基準を満たし、この度、3歳未満を対象とした乳幼児用食品に使用可能な菌株リストに登録されたことで、中国においてすべての年齢層を対象にした食品に原料として使用し、製造・販売すること可能となります。

当社は、森永乳業グループ10年ビジョンの一つに、「世界で独自の存在感を発揮できるグローバル企業へ(2029年3月期までに海外売上高比率15%以上)」を掲げ、海外事業方針の一つである「菌体事業の拡大」に向け、大手育児用ミルクメーカーとの取り組みや、海外各国でのサプリメントなどの販売を強化しています。

中国の育児用ミルク市場は、世界の市場の40%以上※3を占め、またサプリメント市場においては、米国に次いで第2位を占める巨大市場であることから、育児用ミルクやサプリメントを製造している中国企業およびグローバル企業は高い関心を寄せています。今回の登録を受け、中国市場において菌体事業のさらなる強化を図り、人々の健康・栄養に貢献することを目指します。

※3 出典: ユーロモニター・インターナショナル調べ(2024年5月) 小売販売価格ベース「ビフィズス菌M-63」

は、主にヒトの乳幼児の腸内にすむビフィズス菌の一種(インファンティス種)であり、母乳中に含まれるヒトミルクオリゴ糖(HMO)の利用能力が高いことや、健常な正期産児の腸内環境を改善させることが基礎・臨床研究で報告されています。中国では2023年10月に、HMOを育児用ミルクへ使用することが承認されており※4、

「ビフィズス菌M-63」

とHMOを組み合わせた使用により、有益な腸内細菌の増殖を効果的にサポートし、乳幼児の発達と健康に大きなメリットをもたらすことが期待されます※5。このような

「ビフィズス菌M-63」の特徴や研究成果を消費者やパートナー企業に正しく伝え、理解されることで製品応用の機会を増やし、中国での販売を強化いたします。※4 出典:

中国国家衛生健康委員会 2023年第8号 (2023年9月22日)※5 出典:

ミンテル「中国における乳児用調整乳のHMO承認が革新をもたらす」(2024年3月)

https://prtimes.jp/a/?f=d21580-1132-28d58256c2dc802bd510ae1c84be11c5.pdf

<「新食品原料」に登録されているビフィズス菌>菌株 :ビフィズス菌M-16V(Bifidobacterium breveM-16V)登録名:短双歧杆菌

M-16V登録日:2016年取得菌株 :ビフィズス菌BB536(Bifidobacterium longum subsp. longumBB536)

登録名:长双歧杆菌长亚种 BB536登録日:2022年取得菌株:ビフィズス菌M-63(Bifidobacterium longum subsp.

infantisM-63)登録名:長双歧桿菌嬰児亜種 M-63登録日:2024年取得※3菌株とも、3歳未満を対象とした乳幼児用食品への使用が認められています。

<ビフィズス菌について>

ビフィズス菌は主にヒトや動物の腸内にすんでおり、酢酸や乳酸といった有機酸を生成し、腸内環境を整えます。ヨーグルトを作る際に乳酸菌が必要であることは広く知られていますが、全てのヨーグルトに善玉菌の「ビフィズス菌」が含まれているわけではありません。ビフィズス菌入りヨーグルトは、特別にビフィズス菌を加えて製造しています。ビフィズス菌は健康に役立つ善玉菌の代表格です。

<森永乳業のビフィズス菌研究>森永乳業は、1969年に乳児から「ビフィズス菌BB536」

を発見し、50年以上にわたりビフィズス菌、腸内フローラを研究しており、ヒトにすむビフィズス菌に関する臨床研究論文数では世界No.1です※6。 ※6

ナレッジワイヤ社調べ、2024年1月時点(PubMed・医中誌WEBにて企業による研究論文数で世界一) 当リリースの詳細について

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001132.000021580.html

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