新刊『贈与経済2.0 お金を稼がなくても生きていける世界で暮らす』哲学×ブロックチェーンで資本主義を突破するには?
株式会社翔泳社(本社:東京都新宿区舟町5、社長:佐々木幹夫)は、書籍『贈与経済2.0 お金を稼がなくても生きていける世界で暮らす
』を2024年4月15日に発売します。本書は、最新技術を用いたお金を介さない新しい経済の仕組み「贈与経済2.0」について論じた1冊です。
現代の「お金」を媒介にした資本主義経済を越えた、
他者との自由な関係に基づく新しい経済圏とは?
現代を生きる私たちは、お金を稼ぐことで、経済的な自由を獲得しています。けれどもそれは、「お金を稼がなければ生きていけない」とも言い換えられ、資本主義経済の厳しいルールの下で勝ち続けることを強いられています。
また、資本主義のシステムは、金融危機や気候危機などシステム全体の見直しを迫る問題には対処できないといった課題も抱えています。とはいえ、従来のオルタナティブには、理想に人々を縛る危険があり、代替案とされる贈与経済にも構造的な問題がありました。
本書では、気鋭の哲学者である著者が、「贈与」を贈る側と送られる側という関係に閉じず、社会全体で自由に意味づけ可能なものとして記録する「贈与経済2.0」を提唱します。ブロックチェーンの技術を用いて社会実装することで、従来の贈与で感じていた負担感や束縛を感じない自由な関係を生み出す仕組みとして提案。資本主義経済の問題を補う、お金を介さない「新しい経済」の実現を目指します。
さらには、すでに動き出していている「贈与経済2.0」プロジェクトの事例やその進行状況なども紹介します。
■目次と主な内容
第1章 なぜお金を稼がないと生きていけないのか
――資本主義経済の構造を探る
現代の私たちが生活の土台としている資本主義経済は、いつ、どのようにして生まれたのでしょうか。その構造を、歴史を遡って明らかにします。
第2章 理想の社会を作ろうとする試みはなぜ失敗し続けるのか
――もうひとつの「近代社会」と戦後秩序
これまでも資本主義経済を乗り越えようとする運動はたびたび起こってきましたが、ことごとく失敗に終わりました。その原因と失敗を回避するヒントを探ります。
第3章 贈与経済はなぜそのままでオルタナティブになりえないのか
――贈与経済論の再構築
贈与は人と人を結びつける機能がありますが、同時に強固な束縛を生み出してしまいます。その理由と束縛を回避する道筋を明らかにします。
第4章 これからの社会はどうあるべきか
――他者との自由な関係に基づく「新しい経済」
他者との自由な関係に基づく「新しい贈与経済」の仕組みを、ブロックチェーン技術を用いて社会実装する方法を描きます。
第5章 いま、何をすればいいのか
――「贈与経済2.0」の作り方
東京・高円寺と石川・白峰の2地域で進行している「贈与経済2.0」のプロジェクトの実際を紹介し、そこから地域を越えてグローバル化していく具体的な道筋を見ていきます。
第6章 未来の社会はどのようになるのか
――「近代社会」を超えて
「贈与経済2.0」がグローバル化する中で人々に求められる民主主義や国家のあり方の議論の糸口を提示します。
▼各界が激賞!■斎藤幸平氏(東京大学准教授)
哲学者が切り開く資本主義を超えた「経済2.0」に、ワクワクが止まらない!
■大澤真幸氏(社会学者)
哲学的思索と実践的配慮の総合。資本主義とは異なる経済は可能だ!
■樫田光氏(元メルカリ データ分析チーム責任者)
金に依る自由か、人の結びつきか。資本主義の矛盾を巡る思考の冒険。
■中里唯馬氏(ファッションデザイナー)
人と人との間に新たな繋がりを創り出そうと果敢に挑む筆者の眼差しは、人類未到の難題であることを忘れさせてくれる。
■星覚氏(曹洞宗禅僧)
誇張ぬきに人生で最も衝撃を受けた本の一つ。
■書籍概要
『贈与経済2.0 お金を稼がなくても生きていける世界で暮らす』
著者:荒谷 大輔
発売日:2024年4月15日
定価:1,980円(本体1,800円+税10%)
判型:四六・248ページ
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798184159
全国の書店、ネット書店などでご購入いただけます
・翔泳社の通販 SEshop:
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・Amazon:
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■著者プロフィール
荒谷大輔(あらや・だいすけ)
慶應義塾大学文学部教授、江戸川大学名誉教授。専門は哲学/倫理学。主な著書に『資本主義に出口はあるか』(講談社現代新書)、『ラカンの哲学:哲学の実践としての精神分析』(講談社選書メチエ)、『「経済」の哲学:ナルシスの危機を越えて』(せりか書房)、『西田幾多郎:歴史の論理学』(講談社)、『使える哲学:私たちを駆り立てる五つの欲望はどこから来たのか』(講談社選書メチエ)など。
当リリースの詳細について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000438.000034873.html
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