台湾の伝統工芸をデザインした新プロダクト発売、秘境のアロマブランドなどセレクト商品も 奥へ進むと見えてくる、“台湾の裏側”の魅力に迫るPOP UP 企画展「奥台湾」 開催のお知らせ
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有限会社セメントプロデュースデザイン プレスリリース:2024年08月09日 報道関係者各位
台湾の伝統工芸をデザインした新プロダクト発売、秘境のアロマブランドなどセレクト商品も 奥へ進むと見えてくる、“台湾の裏側”の魅力に迫るPOP UP
企画展「奥台湾」 開催のお知らせ 9/5(木)~11/4(月祝)までの2ヶ月間、東京・大阪のショップ「コトモノミチ」で開催
台湾・屏東(ピントン)県政府は、2024年9月5日(木)~11月4日(月祝)の間、原住民伝統工芸を使った2ブランド商品の新発売を含むPOPUP企画展「奥台湾」を、開発に伴走したセメントプロデュースデザインの運営する自社ショップ「コトモノミチ」2店舗(東京・大阪)にて開催いたします。
「奥台湾」は、台湾原住民*
に伝わる伝統的な工芸や装飾をアップデートし開発したデザインプロダクトを中心に、ローカルな地域で生まれている新しい魅力を伝え、台湾にこれまでと違った光を当てる企画展です。
台湾の最南端に位置する屏東県に暮らす原住民の職人による 1.月桃編みのかごバッグ、2.民族文様をデザインした革製品
の新プロダクトを日本初お披露目するほか、山岳地帯の秘境を拠点とする、大自然をテーマとしたアロマオイル、原住民に伝わる特殊な編み技法sikauを使った布製品、伝統工芸保持者による織物など、日本にまだ紹介されていない、地理的にも“最先端”の台湾が感じられる商品をセレクトし、販売いたします。
*台湾原住民・・・台湾の先住民族を指す中国語の呼称。現在、台湾政府により16民族が認定されているほか、同化が進んだ諸民族もあわせると、台湾人の大半が何らかの原住民のルーツをもつと考えられている。
〔企画展テーマ〕台湾最南端の地域・屏東(ピントン)は「奥台湾」
台湾最南端に位置する屏東(ピントン)県は、豊かな自然に囲まれ、カカオや果物といった農産物の生産が盛んなことで知られています。また、ルカイ族、パイワン族といった原住民の居住地域があり、独特の文化が根付く地方です。台北のような大都市が“表側の台湾”だとすると、そこから奥へ進むことで見えてくる“裏の台湾”の魅力に満ちた、いわば「奥台湾」とも呼べるエリアが屏東です。
セメントプロデュースデザインは、屏東県政府の原住民伝統工芸ブランドサポート事業に2023年度から参画し、商品開発講座「Session屏東」を通じて地域のもつ多様な歴史的・文化的背景を生かした商品開発に伴走してきました。その中から、この度3社の新商品が完成し、うち2社の日本での先行販売が実現することとなりました。
〔取扱い商品〕生活に根ざした工芸から生まれる新プロダクト1つめは、月桃編みの伝統工芸ブランド「桃布里」(Tau bu
li)。設立10年の集大成として新しい編み技法を研究し、より幅広いシーンで使えるバッグシリーズを完成させました。2つめは、原住民の伝統的な革彫刻を発展させ、民族独自の手紋(刺青)模様がもつ意味合いを抽出してデザインした「AliAli頑皮雕」のサコッシュです。
上記2社の製品をこの度日本で新発売いたします。
(開発をサポートした3社目は、原住民の主食である粟(あわ)で作ったドーナツ「PULIMA」です。豊かな農産物で有名な屏東にちなみ、地元の農家による屏東産のマンゴーやカカオなどを加えた、よりローカルな風味があり手土産にもなるもちもち食感の粟ドーナツを開発いたしました。現在、台湾での販売を予定しています)
「桃布里」――人生に寄り添ってきた月桃の美しさを編む
2013年設立された「桃布里」は、屏東に根づいてきた工芸である月桃編みのブランドです。
月桃編みは日本の奄美や沖縄にもある工芸で、台湾では主に南部の屏東や台東エリアで原住民により営まれてきました。その歴史は文献にも記録されていない大昔までさかのぼるといわれ、原住民は土地にある自然繊維を暮らしのあらゆる用品や食べ物に使いこなしてきました。月桃は、原住民の一生に欠かせない重要な存在とみなされています。「桃布里」は今回、独自の新しい編み方を研究開発し、素材の美しさを表現する「編みバッグ」シリーズをお披露目します。
「AliAli頑皮雕」――革彫刻と手紋の伝統を発展させた新しい革小物
「AliAli頑皮雕」は、屏東に帰郷した若手職人により設立されたブランドです。原住民パイワン族の伝統工芸である革彫刻と手紋(刺青)の文化をミックスし、若い解釈で伝統文化を残す挑戦をしています。
手紋(手の甲の刺青)はパイワン族につたわる伝統文化で、特別な地位の女性しか入れることのできない地位の象徴でした。手紋の模様は一族の社会地位を示し、日本でいえば家紋のような存在です。日本統治時代の手紋禁止や生活の変化などにより、現在は数名に残るのみとなっています。
今回、手紋の柄を分解してリデザインし、現在の解釈で普段のお出かけに使えるサコッシュの新しいシリーズを開発しました。原住民文化を多くの人に気軽に伝えるきっかけとなるブランドです。
秘境の大自然を感じるアロマ、伝統と新しさが融合した刺繍、織物、編み……
企画展限定のセレクト商品も集結
上記2ブランドの新商品のほか、この度セメントプロデュースデザインが屏東県政府の協力のもと独自にセレクトした「奧台湾」を感じられるプロダクトも、企画展期間中に限定販売いたします。
〔企画展セレクト商品ブランド一覧〕・花草釀cemel(アロマオイル):
屏東の山奥にある秘境「霧台(ウータイ)」を拠点とするエッセンシャルオイルブランド。霧台の大自然をイメージしたアロマ製品づくりで、自然と山に抱かれるリラックス時間を提供します。
・寈風繡(刺繍雑貨):
原住民の伝統的な刺繍と西洋刺繍が融合した刺繍ブランド。鮮やかでどこかノスタルジックな作風のインテリア雑貨やアクセサリー小物をセレクトします。・
佳興部落SIKAU(布バッグ):
かつてパイワン族の女性がほとんど編むことのできた特殊なかぎ編み技術・羊角鉤は、手間のかかる複雑な工程のため伝承されずに失われつつあり、現在では限られた職人が受注生産で作るのみとなっています。編み目ごとに結び目をつくる製法により、破れても穴が広がらない丈夫なバッグです。
・許春美工作室(織布):
パイワン族の工芸織布。その保存者に認定されている許春美さんは、失われていた織物文化と技術を復活させ、伝承に取り組んできました。独特のカラフルな配色は海外からの注文も多く、ファッションだけでなくインテリアにも取り入れられます。
・原感物件創意文化(陶器): 釉薬部分と模様部分をバランスよく配置した、伝統と革新が融合する陶器ブランド。・蜻蜓雅築珠藝工作室(スカーフ):
パイワン族のガラスビーズ工芸「とんぼ玉」の代表的アトリエ。現在はとんぼ玉の図案をファブリックなどに展開し、縁を手縫いで仕上げるハイエンドな質感にこだわったシルクスカーフが人気です。
〔イベント情報〕POPUP連動企画として、台湾クラフトビールも販売 10月には関連写真展・イベントも
「奥台湾」展の連動企画として、コトモノミチ店舗では、台湾のクラフトビールブームを牽引するTaihu
Brewingから、屏東産レモンを使ったレモンビールをはじめとする各種ビールを販売。
また、10月には関連イベント・商品として、台湾南部の離島・澎湖にフィーチャーした写真展の開催や、「奥台湾」に関連するトークイベントも予定しております*。
*予定は予告なしに変更となる可能性がございます。
新しい視点から台湾を紹介する今回の企画展が、商品販売のみならず、多様な民族の影響によって出来上がった多様な台湾の暮らしの豊かさや魅力を感じていただけるものとなれば幸いです。また、屏東在住の原住民による自然素材をあますことなく使った暮らしのあり方や工芸が、未来に繋がるヒントを与えてくれることを願っております。まだ知られていない、一歩先へ進んだローカルな台湾の工芸やものづくりの現在を、この機会に広く紹介いたします。
■企画展「奥台湾」2024年9月5日 (木) ~11月4日(月祝)○ 店頭販売
coto mono michi at TOKYO営業時間12:00-19:00、水曜定休東京都墨田区業平4-7-1 電話03-6427-6648COTO
MONO MICHI at PARK SIDE STORE(※9/20-11/4、一部商品のみ)営業時間11:00-19:00、水曜定休
大阪市西区京町堀1-15-23 電話06-6459-0366○ EC
コトモノミチオンラインストア(一部商品のみ)
https://store.coto-mono-michi.jp///屏東県
台湾の最南端の県。高雄の「屛山」よりも東にあることから屏東と呼ばれ、標高3092mの大武山をはじめとする雄大な山と、太平洋とバシー海峡に面する海の景色、豊かな自然に恵まれています。温暖な亜熱帯気候の長い日照時間によりさまざまな熱帯植物の栽培に適し、レモンやマンゴー以外に、コーヒー豆やカカオ豆の栽培が盛んです。特にカカオ豆は栽培から製品化まで一貫してできる世界有数の産地で、Bean
to bar のさらに先を行く Tree to bar
のクラフトチョコレートは近年世界的に評価が高まっています。また、ルカイ族やパイワン族などの原住民やその他さまざまな民族が共存し、それぞれ違った方言や言語、多様な文化的特色や食文化が見られます。
//セメントプロデュースデザイン
1999年、大阪で創業。幅広い分野でクリエイティブワークをこなすグラフィックデザイン事務所として、商業施設の広告プロモーションや企業のwebデザイン、パッケージやプロダクトのデザインなどを手掛けてきました。現在は大阪のほか東京・京都にも拠点をもち、クライアントとのコミュニケーションのもと、コンサルティングやマーケティングを含んだ本質的なデザインの企画・提案をおこなっています。
2011年から始まった自社事業「みんなの地域産業協業活動」では、「日本各地の地場産業の発展と継続」を目標に、地場産業との商品開発・デザインプロデュース、行政団体のプロデュース、直営店「コトモノミチ」運営、大学・教育機関での講義といった活動に取り組んでいます。地場産業との商品開発では、〈コト=その企業が培ってきた技術や課題の考察・整理、モノ=商品開発、ミチ=流通までのプロデュース〉を一貫してデザインしています。
ただデザインをしてモノを作るだけではない、未来へと続く地盤形成・日本の商業のより良い循環を目指し、日本で9割を占める中小企業が生きていけるミチを模索・提案し続けています。
【原住民伝統工芸ブランドサポート事業「Session屏東」について】主催: 屏東県政府運営: 寰緱社全体ディレクション・アートディレクション・企画展運営:
セメントプロデュースデザイン参加事業者(新商品開発): 桃布里文化創作空間、Ali Ali頑皮雕、PULIMA参加事業者(企画展商品販売):
花草釀cemel、寈風繡、佳興部落SIKAU、許春美工作室、原感物件創意文化、蜻蜓雅築珠藝工作室 当リリースの詳細について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000063057.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000063057.html
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