日販×長泉町「本を起点としたまちづくり」に関する包括連携協定を締結 ~本屋がないまちで、本を起点に、より豊かなコミュニティをつくる~

日本出版販売株式会社(代表取締役社長:奥村 景二、略称:日販)は、2024年2月1日(木)に本を起点としたまちづくりを目的に、静岡県駿東郡長泉町(町長:池田

修)と包括連携協定を締結しました。

(左:長泉町 町長 池田 修、右:日販 代表取締役社長 奥村 景二)

■背景

長泉町は静岡県において最も人口増加率が高く、地方創生のモデルとして注目されている自治体です。一方で、その豊かなまちにおいて、現在書店は一軒も営業しておりません。

出版文化産業振興財団(JPIC)の調査(2022年9月)によると、このような書店ゼロの自治体は全国で26.2%に上り、地域社会における文化との接点が減少しています。この社会課題に対し、日販は「地域に人と文化の交流拠点を創造する」ことを使命に、人と本との新たな出会いを生む本屋「文喫」等、様々な事業を開発してまいりました。

文喫 六本木

文喫 福岡天神

このノウハウを活かし、日販は「文喫」の出張企画「文喫ハナレ」の第一弾として、2023年9月に長泉町で行われた駅周辺のにぎわい創出を目的とする社会実験「駅前リビング」で企画・運営を担当しました。

「駅前リビング」では、本を柱に賑わいを創出することを目的に、本から拡がる「学び」「芸術」「食」など様々な文化的アクティビティの溢れる交流拠点を設け、町民の皆様からご好評をいただきました。

「文喫ハナレ」プレスリリース:

https://www.nippan.co.jp/news/bunkitsuhanare_20231010/

この結果を受け、この度「日販として初となる自治体との包括連携協定」を長泉町と締結することとなりました。今後、更なる相互連携を図り、遊休施設や公共資源において本を起点としたコミュニティを創造し、豊かなまちづくりを計画していきます。

今後の検討テーマ例「鮎壺公園整備事業」

鮎壺公園内多世代交流施設

■連携事項

1. 最新のトレンドに関する地域の情報提供に関すること

2. 公共施設の空間整備や遊休施設の活用等に関すること

3. 本を活用した環境整備や運営に関すること

4. 本を活用した読み聞かせやイベントの実施等に関すること

5. 双方の情報発信に関すること

6. その他必要と認められる事項

■代表者のコメント

静岡県駿東郡長泉町 町長 池田 修

現在、全国の自治体は、世代間における交流や地域のコミュニティが希薄化する等の課題を抱えています。今回の包括連携協定の締結を行い、課題解決を目指したまちづくりを共に進めていくことは大変に意義深いことです。今後も日本出版販売株式会社様の持つネットワークや資源を活用させていただき、このような取り組みを継続することが、地域全体の発展、活性化につながると確信しております。

日本出版販売株式会社 代表取締役社長 奥村 景二

日販は1949年の創業以来、全国の書店へ本をお届けすることで地域の文化的な生活を支えてまいりました。しかしながら、社会・環境の変化、価値観の多様化といった時代の流れのなかで、書店の数は大きく減少しています。それはすなわち、日々の生活から文字・活字に直接触れる身近な機会が減り、人々の豊かな心を育む環境が失われているということです。私たちはこのような社会課題に対し、「人と文化がつながり、豊かになる」という思いで、地域交流拠点の開発を進めています。本を起点にすることで、より豊かなまちづくりに貢献できるよう、これまで培ってきたノウハウを最大限発揮し、課題解決に尽力いたします。

■本件に関するお問い合わせ

日本出版販売株式会社 プラットフォーム創造事業本部事業統括チーム:山元

TEL. 03-3233-4802