ノバルティス、第2四半期に売上高の大幅な伸びとコア売上高営業利益率の改善を達成;2024年通期のコア営業利益の予想を上方修正

ノバルティス、第2四半期に売上高の大幅な伸びとコア売上高営業利益率の改善を達成;2024年通期のコア営業利益の予想を上方修正

この資料は、ノバルティス(スイス・バーゼル)が2024年7月18日(現地時間)に発表したものを日本語に翻訳(要約)したもので、参考資料として提供するものです。資料の内容および解釈については、英語が優先されます。英語版は、

https://www.novartis.comをご参照下さい。 * 2024年第2四半期の売上高は11%増(実質ベース1、米ドルベース 9%増)、コア営業利益は19%増(実質ベース、米ドルベース 17%増)

o エンレスト(実質ベース 28%増)、ケシンプタ(実質ベース 65%増)、コセンティクス(実質ベース

22%増)、Kisqali(実質ベース 50%増)、レクビオ(実績ベース134%増)、Pluvicto(実質ベース 44%

増)などの製品が引き続き堅調

o コア売上高営業利益率は、主に売上高の伸びが寄与し、2.7ポイント増(実質ベース)の39.6%

* 2024年第2四半期の営業利益は47%増(実質ベース、米ドルベース 43%増)、純利益は49%増(実質ベース、米ドルベース 43%増)

* 2024年第2四半期のコアEPSは、21%増(実質ベース、米ドルベース 17%増)の1.97米ドル

* 2024年第2四半期のフリーキャッシュフロー1は、46億米ドル(米ドルベース 40%増)となり、営業活動からのキャッシュフロー(純額)の増加が寄与

* 2024年上半期の売上高は11%増(実質ベース、米ドルベース 9%増)、コア営業利益は21%増(実質ベース、米ドルベース 16%増)

* 2024年第2四半期の研究開発における主なマイルストーン:

o ファビハルタ(イプタコパン)- 発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)適応が、EU、日本、中国で承認される

o ルタテラ- 小児(12歳以上)の膵消化管神経内分泌腫瘍(GEP-NET)患者への適応が、FDAに承認される

o セムブリックス- 慢性骨髄性白血病(CML)の一次治療としての適応の申請を、FDAが受理、画期的治療

薬(Breakthrough Therapy)に指定される

o Atrasentan – IgA腎症の成人患者への適応の申請をFDAが受理

o Kisqali- NATALEE試験の最新データで、治療開始から4年間までの中央値における臨床的効果を引き続き立証

* 好業績を受け、2024年通期のコア営業利益の予想を上方修正2

o 売上高は、一桁台後半から10%台前半の成長率を予想(変更なし)

o コア営業利益は、10%台半ばから後半の成長率を予想(10%台前半から半ばの成長率から上方修正)

2024年7月18日、スイス・バーゼル発― ノバルティスCEOのヴァス・ナラシンハンは、2024年第2四半期の業績について、次のようにコメントしています。

「ノバルティスは、第2四半期に11%の増収と40%近くのコア売上高営業利益率を達成するなど、力強い業績を達成しました。私たちの業績は、米国ならびにそれ以外の地域の双方において、主な成長製品が引き続き堅調であることを反映しており、これに伴い、私たちは2024年通期の業績予想を上方修正することができました。私たちはまた、第2四半期に、

セムブリックスの慢性骨髄性白血病(CML)の一次治療としての適応ならびにatrasentanのIgA腎症適応のFDAへの申請や、Kisqali

の初期乳がん(eBC)に対する強力な製品特性をサポートするNATALEE試験の最新データの入手、放射性リガンド療法(RLT)および前立腺がん領域でのパイプライン拡充に向けた複数の取引の実施など、パイプラインを前進させました。ノバルティスは、中期的な売上高の成長(2023年~2028年の年平均成長率5%増)ならびにコア売上高営業利益率の予想(2027年までに40%以上)の達成に向け、順調に歩みを進めています」

戦略

事業の集中

2023年、ノバルティスは、革新的医薬品に特化した製薬企業への転換を完了しました。ノバルティスは、4つのコア疾患領域

(循環器・腎臓・代謝、イムノロジー、中枢神経、オンコロジー)に明確に焦点を合わせ、この4つの疾患領域のそれぞれに、負担が大きい疾患に対する治療薬であり、大きな成長の可能性を持つ複数の上市済みならびに開発中の製品を持っています。また、ノバルティスは、既存の2つの

技術プラットフォーム

(低分子医薬品、抗体医薬品)に加え、新たに3つのプラットフォーム(遺伝子・細胞治療、放射性リガンド療法、核酸医薬品)の研究開発力および生産規模の拡大に、優先的かつ継続的に投資しています。地理的な面では、

優先地域である米国、中国、ドイツ、日本での成長にフォーカスしています。

優先課題

1. 成長を加速

:付加価値の高い医薬品(新規化合物)供給への注力を新たにするとともに、すべてのコア疾患領域での豊富なパイプラインを背景とした優れた上市活動にフォーカス

2. 株主への還元:卓越した事業運営と財務業績の改善を継続。資本配分における規律と株主中心の継続、ならびに資金生成と、資本の柔軟性を支える強力な資本構成の実現

3. 基盤の強化:社員の能力の最大化、データサイエンスおよび技術の規模拡大、社会との信頼関係構築の継続

財務業績

2023年9月15日の株主によるサンドの独立の承認後、ノバルティスは、当期ならびに過去の会計年度の連結業績報告書を「継続事業」と「非継続事業」に分けて報告しています。

継続事業には、イノベーティブ

メディスン事業ならびに継続する企業活動からなるノバルティスに残る事業が含まれます。非継続事業には、サンド事業部門およびサンドの事業に関連する一部の企業活動、さらに、独立に関わる特定の費用が含まれます。

この後の説明は、継続事業に関するものが中心ですが、非継続事業についての情報も提供しています。

継続事業

2024年第2四半期(4~6月)

2024年第2四半期の売上高は、販売量の15ポイントの伸びが寄与し、125億米ドル(9%増、実質ベース

11%増)となりました。ジェネリック医薬品との競合によるマイナス影響は2ポイント、価格低下によるマイナス影響は2ポイントでした。

営業利益は、売上高の増加と減損費用の減少が研究開発費の拡大により一部相殺されたことが主な要因となり、40億米ドル(43%増、実質ベース 47%増)となりました。

純利益は、主に営業利益の増加により、32億米ドル(43%増、実質ベース

49%増)となりました。1株当たり純利益(EPS)は、発行済み株式数の加重平均値の減少が寄与し、1.60米ドル(47%増、実質ベース 52%増)となりました。

コア営業利益は、売上高の増加が研究開発費の拡大により一部相殺されたことが主な要因となり、50億米ドル(17%増、実質ベース

19%増)となりました。コア売上高営業利益率は、2.5ポイント増(実質ベース 2.7ポイント増)の39.6%となりました。

コア純利益は、主にコア営業利益の増加により、40億米ドル(14%増、実質ベース

18%増)となりました。コアEPSは、発行済み株式数の加重平均値の減少が寄与し、1.97米ドル(17%増、実質ベース 21%増)となりました。

継続事業のフリーキャッシュフローは、継続事業にかかわる営業活動からのキャッシュフロー(純額)の増加が寄与し、前年同期の33億米ドルから46億米ドル(米ドルベース

40%増)に増加しました。

2024年上半期(1~6月)

売上高は、販売量の15ポイントの伸びが、ジェネリック医薬品との競合による2ポイントならびに価格低下による2ポイントのマイナス影響に一部相殺され、243億米ドル(9%増、実質ベース

11%増)となりました。

営業利益は、売上高の増加と減損費用および事業再編費の減少によるプラス効果が、前年同期に係争関連の一時的な収入があったことに伴うマイナス効果により一部相殺され、74億米ドル(36%増、実質ベース

43%増)となりました。

純利益は、主に営業利益の増加が寄与し、59億米ドル(34%増、実質ベース

43%増)となりました。1株当たり純利益(EPS)は、2.91米ドル(37%増、実質ベース 47%増)となり、発行済み株式数の加重平均値の減少が寄与しました。

コア営業利益は、売上高の増加による増益効果が、研究開発費の増加により一部相殺されたことが主な要因となり、95億米ドル(16%増、実質ベース

21%増)となりました。コア売上高営業利益率は、2.4ポイント上昇(実質ベース 3.1ポイント増)し、39.0%となりました。

コア純利益は、主にコア営業利益の増加により、77億米ドル(14%増、実質ベース

19%増)となりました。コアEPSは、発行済み株式数の加重平均値の減少によるプラスの影響があり、3.77米ドル(17%増、実質ベース 22%増)となりました。

継続事業のフリーキャッシュフローは、継続事業にかかわる営業活動からのキャッシュフロー(純額)の増加に伴い、前年同期の60億米ドルから67億米ドル(米ドルベース

11%増)に増加しました。

非継続事業

2023年第1四半期の非継続事業の業績には、サンドのジェネリック医薬品およびバイオシミラー事業部門、サンドに関連する一部の企業活動、さらに、サンドの事業の独立に関わるそのほかの特定の費用が含まれます。

2024年第2四半期(4~6月)

サンドの独立は2023年10月3日に完了したため、2024年第2四半期には非継続事業の業績の計上はありません。2023年第2四半期の非継続事業の売上高は24億米ドル、営業利益は113百万米ドル、純利益は46百万米ドルでした。詳細は、要約版業績報告書(英文オリジナル版)の注記3(Significant

acquisition of businesses and spin-off of Sandoz business)ならびに注記11(Discontinued

operations)をご覧ください。

2024年上半期(1~6月)

サンドの独立は2023年10月3日に完了したため、2024年上半期には非継続事業の業績の計上はありません。2023年上半期の非継続事業の売上高は50億米ドル、営業利益は351百万米ドル、純利益は190百万米ドルでした。詳細は、要約版業績報告書(英文オリジナル版)の注記3(Significant

acquisition of businesses and spin-off of Sandoz business)ならびに注記11(Discontinued

operations)をご覧ください。

ノバルティス全体

2024年第2四半期(4~6月)

2024年第2四半期のノバルティス全体の売上高は、前年同期の23億米ドルから32億米ドルに、基本EPSは、前年同期の1.11米ドルから1.60米ドルに増加しました。ノバルティス全体の営業活動からのキャッシュフローの純額は49億米ドル、フリーキャッシュフローは46億米ドルでした。

2024年上半期(1~6月)

2024年上半期のノバルティス全体の売上高は、前年同期の46億米ドルから59億米ドルに、基本EPSは、前年同期の2.20米ドルから2.91米ドルに増加しました。ノバルティス全体の営業活動からのキャッシュフローの純額は71億米ドル、フリーキャッシュフローは67億米ドルでした。

2024年第2四半期の成長の主な原動力

第2四半期の業績は、以下を含む主な成長製品への継続的なフォーカスに下支えされました(第2四半期の売上高の伸びに対する貢献順):

2024年第2四半期 売上高上位20製品

研究開発関連のアップデート ― 第2四半期の主な進捗

資本構成および純負債額

事業への投資と強力な資本構成、魅力ある株主還元の適切なバランスを保つことを今後も引き続き優先します。

2024年上半期に、ノバルティスは、スイス証券取引所のセカンド・トレーディングラインを通じて、合計2,670万株の自己株式を27億米ドルで買い戻しました。これには、2023年7月に発表された最大で150億米ドルの自己株式購入(最大で101億米ドルの資金が残る)の一環としての2,590万株(26億米ドル)が含まれています。加えて、社員持ち株制度に伴う希釈化影響を緩和するため、80万株(1億米ドル)が買い戻され、2024年下半期にも同じ目的で残りの自己株式の買い戻しを行う予定です。

さらに、110万株(株式価値1億米ドル)が、社員から買い戻されました。同じく2024年上半期に、社員持ち株制度関連の株式受け渡しにより、840万株(株式価値5億米ドル)が受け渡されました。この結果、発行済み株式総数は、2023年12月31日時点と比べて1,940万株減少しました。これらの自己株式の取引により、株主資本が23億米ドル減少するとともに、27億米ドルの現金が支出されました。

2024年6月30日現在の純負債額は、2023年12月31日時点の102億米ドルから188億米ドルに増加しました。増加の主な要因は、3月に実施された76億米ドルの年間配当金の支払いと、50億米ドルのM&Aおよび無形資産の取引による現金支出(純額)、27億米ドルの自己株式の取引による現金支出(純額)が、フリーキャッシュフロー67億米ドルによって一部相殺されたことです。

2024年第2四半期現在のノバルティスの長期信用格付けは、ムーディーズ・レーティングスがAa3、S&Pグローバル・レーティングがAA-となっています。

主な前提条件:

* 上記の業績予想は、米国においてエンレストならびにPromacta(レボレード)のジェネリック医薬品が2024年に上市されないことを前提としています

外国為替の影響

2024年7月中旬の為替レートが2024年の残りの期間も継続すると仮定した場合、2024年通期での為替の影響は、売上高に対してマイナス2ポイント、コア営業利益に対してマイナス3ポイントとなると予想しています。業績への為替影響の予想は、ノバルティスのウェブサイトで毎月提供されています。

2025年定時株主総会

取締役への推薦

ノバルティスの取締役会は、本日、Elizabeth M. McNally, MD,

PhDを取締役に推薦することを発表しました。McNally博士は、ノースウェスタン大学ファインバーグ医学部

遺伝医学センター部長です。心臓専門医として診療を行うほか、心血管・神経筋疾患の遺伝子治療を専門とする著名な研究リーダーでもある彼女の臨床および科学的な専門知識は、ノバルティスの取締役会に多いに役立つものと考えています。

McNally博士は、医学士号および博士号をアルバート・アインシュタイン医科大学で取得し、ハーバード・メディカルスクールのBrigham and Women’s

Hospitalで内科および循環器科の研修を行いました。McNally博士は、全米医学アカデミーの会員であり、筋ジストロフィー学会の理事、さらに、Ikaika

Therapeuticsの創業者および最高経営責任者(CEO)でもあります。

取締役会の発表

取締役会は、また、Charles L. Sawyers氏ならびにWilliam T.

Winters氏が、12年間の任期上限のため、2025年の定時株主総会で再選を目指して立候補しないことを発表しました。ノバルティスの取締役会ならびに経営委員会は、二人のすばらしい貢献と顕著なサービスに感謝しています。

免責事項

本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、現在の予想と異なる場合があることをご了承ください。なお、詳細につきましては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm20-Fをご参照ください。

ノバルティスについて

ノバルティスは、革新的医薬品の研究、開発、製造、販売を行うグローバル製薬企業です。ノバルティスは、患者さん、医療従事者、社会全体と共に病に向き合い、人びとがより充実した健やかな毎日が過ごせるため「医薬の未来を描く

(Reimagining

Medicine)」ことを追求しています。ノバルティスの医薬品は、世界中で2.5億人の患者さんに届けられています。詳細はホームページをご覧ください。

https://www.novartis.com

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以上

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