話し方を変えるだけで介護もラクに! 『認知症心理学の専門家が教える 認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ』発売
株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン(本社:東京都千代田区、取締役社長:谷口奈緒美)は2023年12月22に『認知症心理学の専門家が教える
認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ』(佐藤眞一・著)を刊行しました。
* 「認知症の人に伝わりやすい言葉がけ」でコミュニケーションをラクに!
「何度も言っているでしょ?!」
「約束したんだからちゃんとやって!」
「いいかげんにして!」
認知症の人と話していると、イライラしてついこんな風に言ってしまうこともあるのではないでしょうか。
しかしその言い方では、認知症の人にはうまく伝わりません。
そのため、何度も同じことを繰り返してさらにストレスが大きくなってしまいます。
「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」の推計では、2020年の65歳以上の高齢者の認知症有病率は16.7%、約602万人となっており、6人に1人程度が認知症といわれています。3年後の2025年には約
700 万人、約5人に1人に達することが見込まれています。
認知症の人が増えればそれに伴って介護にかかわる家族も増えます。
介護にかかわる家族のストレスを減らすために大切なのは、認知症の人の心を理解して、伝わりやすい言葉かけをすること。
認知症の人に伝わりやすい言葉がけができると、コミュニケーションが改善され、結果的に家族もラクになります。
* ○×ですぐわかる!認知症研究の第一人者が解説
本書は、認知症研究の第一人者である著者が、40年間にわたる認知実験、本人・家族・介護職員への調査、事例検討を続けてきた結果をもとに執筆しました。
その長年にわたる研究の中で、認知症の人への接し方や言い方が重要だということがわかっています。
本書では、具体的なシーンに対して、認知症の人に伝わりやすい言葉かけを、○×形式で紹介していきます。
軽度~重度の認知症の人にありがちなケースや、認知症の疑いがあるケースでも気を付けたい言葉かけを収録しています。
【疑い】CASE1 同じことを何度も質問する
【軽度】CASE8 同じものを何度も買ってくる
【中等度】CASE22 ものやお金を盗られたと言う
認知症のご本人が感情的になっていると、介護する側も感情的になってしまうことがあるでしょう。「『冷静に!』なんて簡単にできるものではない」と思う方も多いかもしれません。
それでも、感情を抑える努力が、結局は、認知症のご本人も介護するご家族も、ともによりよく暮らすことにつながります。
まずは少しずつ、本書の内容を参考に、言葉かけを意識してみましょう。
* 基礎知識から、よくあるお悩みQ&Aまで!認知症にまつわる知識をこの1冊で
本書は言いかえフレーズのみでなく、認知症の種類や症状などの基礎知識や、介護をする家族のよくあるお悩みに対するQ&A、介護保険サービスなどのお役立ち情報も紹介しています。
認知症の人の心を理解するため、認知症とはなにか、その種類や症状を、図を交えながらわかりやすくまとめました。
また、第3章「家族の悩みQ&A」では、介護をされているご家族の方から著者がよく質問される内容をQ&Aの形で紹介。
家族が感じるイライラ、そのことへの罪悪感といった感情面から、施設に入所してほしいことの伝え方、詐欺や訪問販売の防ぎ方、運転免許を返納してもらう方法、貴重品の場所の聞き出し方などについて、なるべく認知症の方本人に寄り添う形で回答しています。
認知症の人を介護していて、コミュニケーションに困っている方はもちろん、年末年始など久しぶりに親に会ったときに「あれ…?認知症かも?」と感じて、認知症について調べ始めたばかりの方も活用できる1冊です。
* 書籍概要
【目次】
はじめに
第1章 認知症の人の心を理解する
記憶は忘れても感情ははっきり残る
そもそも、認知症ってなに?
図解でわかる 認知症の4つの種類
生活習慣を見直して、認知症リスクを下げる
あの言動の「なぜ?」がわかる 認知症の症状
コラム1「残る仕事の記憶」
第2章 スッと伝わる言いかえフレーズ
●疑い
CASE01 同じことを何度も質問する
CASE02 処方されている薬を飲まない
CASE03 過去の苦労話を繰り返す 他
●軽度
CASE08 同じものを何度も買ってくる
CASE09 暑い日に厚着をする
CASE10 トイレを手伝わせてくれない 他
●中等度
CASE17 薬を何度も飲もうとする
CASE18 デイサービスに行きたがらない
CASE19 お風呂に入らない 他
●重度
CASE29 食べられないものを口に入れる
CASE30 家族のことがわからなくなる
CASE31 介護者にセクハラする
第3章 家族の悩みQandA
Q1 認知症の親にイライラしてしまう
Q2 「いい加減にして!」「ふざけないで!」と強い言葉で否定してしまった
Q3 介護施設に入所してほしいと伝えたい 他
コラム2「夕方に出て行ってしまうのは……」
第4章 お役立ち情報
おわりに
【著者情報】
著:佐藤眞一(さとう・しんいち)
1956年東京生まれ。大阪大学名誉教授。大阪府社会福祉事業団体特別顧問。博士(医学)。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学後、1999年に埼玉医科大学より博士号授与。明治学院大学心理学部教授、マックスプランク研究所上級客員研究員などを経て、2009年に大阪大学教授に就任し、2022年に定年退職。著者・共著は『認知症の人の心の中はどうなっているのか?』(光文社新書)、『マンガ
認知症』(ちくま新書)、『認知症plusコミュニケーション
怒らない・否定しない・共感する』(日本看護協会出版会)『心理学で支える認知症の理論と臨床実践』(誠信書房)など多数。
執筆協力:島影真奈美(しまかげ・まなみ)
1973年宮城県仙台市生まれ。介護ジャーナリスト。一般社団法人マリーゴールド理事。NPO法人タダカヨ理事。桜美林大学大学院老年学研究科に社会人入学した矢先に、夫の両親の認知症が立て続けに発覚する。認知症介護の実体験をもとに、新聞や雑誌、ウェブメディアなどで執筆をおこなう。著書に『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)、『親の介護がツラクなる前に知ってきたいこと』(WAVE出版)がある。
【書籍情報】
タイトル:『認知症心理学の専門家が教える 認知症の人にラクに伝わる言いかえフレーズ』
発売日:2023年12月22日
刊行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
仕様:四六判並製/192ページ
ISBN:978-4-7993-3002-9
定価:1650円(税込)
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