スマホショルダーブームより1年。加速化するスマホグッズ、何が変わったのか?消費者が何を求め、また、メーカーがどう対応してきたのか? その未来は? ブームの立役者、ストラッパーの開発者に直撃取材を敢行。
ブームの立役者、ストラッパーの開発者に直撃取材を敢行。
流行語大賞にエントリーされる程注目を浴びたスマホショルダーブームより1年、この一年で顧客のニーズはどう変わったのか?
メーカーは、どのように対応したか?最新情報をストラッパー開発者に直撃レポート。
【記者様へ 記事は、リライト可能です。】
2022年、年末、流行語大賞トップ10にエントリーされる程、注目を浴びたスマホショルダーブームより1年、
数多の製品と同じように、一過性のブームで終わってしまうのか?
いや、そうではなかった。
2023年、x月x日 彼らは滅んでなどいなかったのだ。
売り場は、なくなるどころか拡大し、顧客のニーズは多様化し、メーカーは、参入し続け、雑貨における商品ジャンルの一角を形成するに至った。
なぜ、このようになったのか? 答えは単純である。 スマホショルダーは、一度使うとその便利さから手放せなくなるからである。
スマホは現代人にとって良くも悪くも必需品と言ってよい。 スマホを快適に使うことが出来る便利ツールは生活そのものの質を向上させることに他ならないのだ。
我々は、最新のスマホショルダーの今を追った。 そしてたどり着く、スマホブームの一角をになったストラッパーの開発者。 更にその人物の直撃レポート。
開発者が何を語り、その先に何を見るのか?
アップルも注目する素材、チタニウムを使った最新機種、ストラッパーチタニウムとは何か?
【記者様へ 記事は、リライト可能です。】
2022年7月頃、日本テレビ系列のニュースをはじめ、報道各社が一斉に、スマホショルダーに注目した。
その年の年末には、「現代用語の基礎知識選 2022ユーキャン新語・流行語大賞」が発表され、「スマホショルダー」がトップ10に選ばれた。
構造としては、肩からスマートフォンをタスキ状に斜め掛けできる【スマホショルダー】である。
当時のテレビ取材では、原宿、錦糸町、川崎の街を歩く、若き女性の多くが、スマホショルダーを着用していた。
20代から30代の若い女性を中心にブームとなったとことは否めないが、40代から70代と思しき女性や若い男性も一部、着用していた。
なぜ、スマホショルダーを愛用するのか?という問いに対して、以下のようなコメントを残している。
・利便性 便利だから。 すぐ出せるから。 荷物が多いから。 子供の写真をすぐ撮れるなどある。
・ファッション性 差し色として、ファッションの引き立て役として使っている。
・置き忘れ防止
【ユーザーの感想まとめ】
スマホショルダーは、一度使ったらその便利さから手放せない。
・ポケットがない服でもスマホを手軽に持ち歩ける。
・バックに入れると探すところから始めるスマホを秒でパッと出せる。
・両手があくので手ぶらでお出かけできる。
・常にスマートフォンを持っていられる。
・置き忘れや紛失、盗難の防止対策にもなる。
・荷物が多くなりがちなママ世代にも人気がある。
などの理由が挙げられる。
【スマホショルダー使ってみた。】
中年男性である筆者の個人的な感想であるが、このような印象である。
・製品を選べば、中年男性が使ってもおかしくはない。
・注目すべきは利便性である。
・首から下げるスマホはあったものの肩から下げるものは、首だけにウエイトが掛からず、重さの負担が少ない。
・紐の長いものは尻のポッケに入れると、重量が軽減される上に、ポケットからスマホが出しやすく便利である。
・素早くスマホが出せるので、旅先やGoogleマップを開きながらの歩行は必須と言って良いほど便利である。
・飲み会などでポイポイそこらにスマホを置いてしまうので、付属している紐は大変重宝する。
・この日本では然程心配をしないが、盗難防止の観点から海外に旅行する際は必須になるかもしれない。
スマホショルダーの人気は早くから認識されていた。
2022年7月の時点では、ブームを予期していた感度の高い雑貨屋さんが、売り場にコーナーを設け、ブームが始まった際の受け皿となっていた。
新型コロナショックをもろに受けていた路面雑貨店に大きな恩恵を与えることとなった。
しかし、その流行はいつまで続いたのであろうか? 数多のヒット商品がそうであったように一過性のブームで終わってしまったのであろうか?
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【答えはNO!来る!スマホショルダーの定番化!】
スマホショルダーは終わっていなかった。
2023年9月現在、TV効果に引っ張られ、約1年前ブームになった時よりは、落ち着きを見せたものの。
ネットをはじめ、原宿などファッションの流行発信基地にととどまらず、街のいたるところの雑貨屋さんでも見かかるようになった。
雑貨アイテムの一角を形成することに成功したのだ。
1年でここまで流通する商品は余り例がないだろう。 スマホショルダーは、市民権を得て雑貨屋の一角を形成し定番化したのである。
【なぜスマホショルダーは、生き残ることができたのか?】
スマホショルダーが一過性のブームで終わらなかった理由は、先にも述べた通り、一度使うと手放せなくなる利便性にあるだろう。
スマホはもはや、現代人にとって一番使う家電になっている。
そのスマホがストレスなく、素早く使用できるストラップツールは、利便性を経験した人にとっては、持ち続けたいアイテムの1つだろう。
これが一過性のブームで終わらない理由である。 便利なものは、残るのである。
【2023年9月スマホショルダーの今】
スマホショルダーの愛好者は20代から30代の女性が多い。 スタートが女性だったせいか、その利便性の割に男性に然程、浸透しなかった。
男性は、基本、カバンや、リュックサック、ウェストポーチを好む。 手帳型スマホケースも男性は好む傾向が強い。 スマホ裸族の多くは男性である。
故スティーブジョブズが裸スマホを推奨したのを律儀に守っているのだ。 男性の30%はスマホを裸持ちしているというデータもある。
【そして多様化・パーソナライズ化の時代に】
より快適性を求め、世の中の商品がそうであったように、スマホショルダーならなんでも良かった時代から用途が多様化し進化した。
進化する事。 これは宇宙の法則ともいわれるものである。 宇宙が進化を望まなければ、人間などという、ちょっとだけ緻密な生命体は生まれなかったという研究者がいる。
スマホショルダーは生まれ、進化し続けるだろう。
【構造の変化】
最初の設定はケース付きのスマホショルダーが世に出回った。 2022年の報道もその機種である。
これはスマホケースに紐を通す構造になっている。 このケース一体型のスマホショルダーは大きな弱点があった。
初めから穴の開いたスマホケースを選ばなくてはならず、対応したスマホケースが限定されるのである。
同時のスマホショルダーに対応したケースはデザイン性に欠けていたのだ。
その問題を解決する製品があった。 株式会社はちみつクリエイトが開発したストラッパーである。
これは、数多くのスマホケースに対応し、スマホショルダーに必要なフックをつけられるというアイディア商品だった。
この器具を使えば、ケースを問わず、人気のスマホケース(例えばHammy社のiface)で、ストラップをつけることが可能となった。 画期的なアイディア製品である。
後に、ストラッパーをコピーした商品が世界中に出回り、ケース付きスマホショルダーよりは、ストラッパーとストラッパーのコピー品とお気に入りのケースの組み合わせが主流となっていった。
【フォンタグの素材】
ストラッパーは株式会社はちみつクリエイトの商標である為、スマホとケースを繋ぐパーツを表す言葉にフォンタグというものがある。
Phone(フォン)とTag(タグ)を合わせた造語である。
ストラッパーは丈夫なステンレス製である。
ストラッパーのコピーを行った業者は、コストを抑える為、投資の大きいステンレスでの生産を避け、化繊、不織布、シリコンでフォンタグを製造した。
しかし、粗悪品も多く出回り、千切れるなどして、多くのユーザーの大事なスマホを落下させ、悲しませることとなった。
後に、一部の業者はステンレスで製造するようになった。
フォンタグの材質において、化繊もしくは不織布でも一定の効果がある上に、安価であるので、どちらかというとこれらが主流となっている。
フォンタグは、定番のディズニーキャラ、人気のEXILEを皮切りに、ファングッズにも広く出回るようになった。
【紐(ロープ)の変化】
ブームが起こった当初は、細いロープが主流であった。
後に、太いロープのブームの一役を担ったのは、ヨセミテストラップである。 ファッション性に特化した太いロープを使った商品であった。
非常に多くのユーザーを虜にしたが、現在は一部の層に受けるに留まっている。
細い方が、長い目で見れば使いやすいのである。安全性に問題があるほど細いものは論外だが、最終的には軽く使い勝手の良い細いロープが主流となったようで、太いロープは街中で見かけない。
【ストラッパー開発者に直撃取材】
筆者は、スマホショルダーブームの一役を担ったストラッパーの開発者に話を聞くことが出来た。
以下はその記録である。
取材先:
株式会社はちみつクリエイト
代表取締役社長
田中 義之
プロフィール:
株式会社はちみつクリエイト代表取締役社長である田中義之氏は、2019年の7月にストラッパーをリリースし、NHKおはよう日本や、MONO・マガジンに掲載。
後に、コピー品が多く出回った。
ストラッパーは、2022年7月にマスコミに取り上げられ、ブームとなったスマホショルダーの重要なパーツであった為、ブームの一役を担うこととなった。
【ストラッパー商品開発の意図】
「ストラッパーは、スマホケースとストラップを繋げる金具として製造しました。」
「私の世代は、今で言うガラケーにストラップを付けて持ち歩くのが主流でしたが、iPhoneが発売されるようになって、ストラップを付けるところが無くなって、それに伴ってストラップも市場から無くなってしまいました。」
「なんか寂しいなあと感じたのと、普通にスマホでもストラップがないと不便だよね。 なんとかならないのか?と試行錯誤して、ストラッパーが出来上がりました。」
「当時は、スマホに人形を付ける構想があって、ストラッパーは構造が簡単なので、すぐ思いつきました。 しかし、製品化するのは、3年くらい後になったとおもいます。」
「私は、既に物を作る仕事をしていたし、中国の工場とも連携が取れていましたが、当時電
子タバコを製造販売していたしそれがある程度売れていたので、やろうと思わなかったんです。」
「しかし、本当にやりたいことは電子タバコではなく、アイディア雑貨の方だなと思いつき、アイディアを形にした訳です。」「そんな訳で、ストラッパーは開発され世に出る事になりました。」
「発売当初は、然程の売れ行きもない状態が続きました。
MONO・マガジンやNHKのおはよう日本などのメディアに取り上げられるようになって、段々とお客様に、その利便性に気付いて頂き浸透してきた感じです。」
「市場が出来上がったのは、2022年7月のブーム以降で、コピー商品が横行した4から5カ月後といった感じでした。 それから現在のような定番化した状況です。」
「コピー品が多く出回っても、1つの市場が雑貨にできたので、それはそれで良かったと考えています。」
【ストラッパーのコピー品について】
「私がストラッパーを作ったことで市場一つが出来たので良かったと思っています。」
「コピー品に権利を主張することも出来ないではないですが、そのエネルギーを前向きに新製品の開発に向けたいです。」
「また、出来上がった市場に落とし込める新製品の開発をするのも面白いと思います。」
【最新のストラッパーについて】
「多様化しているスマホケースに可能な限り対応すべく、株式会社はちみつクリエイトでは、新製品の開発を進めております。」
「最新の機種では、ストラッパーチタニウムがあります。」
「ストラッパーの構造上、薄いほど、スマホケースにフィットします。」
「通常のストラッパーはステンレス製ですが、ステンレスを薄くるすると、弱くなり破損の危険が出てきます。」
「スマホは非常に高価なものが多いので、簡単に落とす訳にはいきません。」
「そこで、ある程度薄くしても丈夫なチタンを使うことにしました。」
「これにより通常のストラッパーが0.4mmに対し0.3mmにすることに成功しました。」
「0.1mmの差しかないとお思いでしょうが、普段の生活で0.1mmの差は気になりませんが、無理やり互換させているストラッパーの構造では0.1mmは非常に大きいのです。」
「また、スマホケースの充電口の段差に合わせて段を作ることでより、ケースにフィットすることに成功しました。」
「この製品は、開発に非常に手間と時間が掛かりました。 お金も。」
「世の中のスマホ周りの問題を解決する為、割と真面目に製品を開発する会社なので、手間は掛かりましたが、良い製品が出来上がったと思います。
ユーザーの方々のお役に立てると嬉しいです。」
商品名:ストラッパーチタニウム
カラー:レッドチタニウム、ナイトブラック、ライトチタニウム、ダークチタニウム
発売日:2023年10月20日
価格:2,750円税込
リンク先:
https://item.rakuten.co.jp/hachimitu-create/hm-strapper-ti/
以上がインタビューの内容です。 ご協力ありがとうございました。
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