オーティコン補聴器、聞き取りニーズを自動反映する先進補聴器「インテント」を発売

オーティコン補聴器、聞き取りニーズを自動反映する先進補聴器「インテント」を発売 ~世界初*1、一人ひとりの意図をくみとる“じぶんセンサー”を搭載~

デマントの旗艦ブランドである、120年の歴史をもつオーティコン補聴器(神奈川県川崎市、プレジデント:齋藤 徹、 以下 オーティコン)は、先進補聴器「Oticon

Intent(TM)(オーティコン インテント)」(以下

インテント)を2024年6月6日(木)から、全国のオーティコン補聴器取り扱い専門店、眼鏡店、百貨店で発売します。

* 主な特長

「インテント」は、人が無意識に行う頭や体の動き、会話活動、周囲の音響環境の4つの側面を感知するセンサー“じぶんセンサー”

(4Dセンサー)を世界で初めて*1補聴器に搭載

。補聴器ユーザー一人ひとりの意図(何を聞き、何をしたいのか)を瞬時にくみとり、聞きたい音声が聞けるようサポートします。信号処理には弊社の第二世代となる

DNN(高度AI)2.0を採用し、刻々と変化する音環境や個々人のニーズに対応しつつ、騒音下など複雑な環境下でも聞き取りを向上させます。これらの先進技術の実装に際し、

業界で唯一自社開発している補聴器専用チップを含むプラットフォームを「シリウス」として刷新しました。

本製品は、今年2月の欧州での発売以降、大変好評を博しています。

「インテント」は、「耳で音を拾い、音の意味は脳で理解する」という、聞こえにおける、脳本来の働きに着目した、オーティコン独自の

「BrainHearing(TM)(ブレインヒアリング)」の開発理念

に基づき開発された製品です。そのため脳の自然な働きに必要な360度の音の情景と共に、ユーザー個々人が最も聞きたい音を際立たせ、騒音下でも装用者の聞き取りを向上させます。

さらに、オーティコン史上最小の充電式耳かけ型(ミニRITE)でありながら、次世代のBluetooth(R)オーディオ規格であるLE Audio

Bluetoothを含む、最新のワイヤレス通信技術に対応しています。刷新されたスピーカーとの組み合わせで音響面に加え、人間工学に基づくデザインで装用感を高め、

オーティコン史上最速

の充電器(33%充電時間短縮)も装備しました。補聴器本体をタップするだけで接続したスマートフォンからの電話に出る、切るといった操作が可能なタップコントロールが新たに加わるなど、ユーザーの利便性を様々な角度から高めています。

* 難聴を放置することのリスクと損失

WHOによると、2050年までに 世界で約25

億人(4人に1人)が難聴になり、その経済的損失は年間9800億ドル(約133兆円)と試算されています。ランセット委員会では、難聴が予防しうる認知症(認知症全体の40%)の最大のリスク要因(8%)であると発表されました。さらに昨年、ジョンズホプキンス大学・ブルームバーグ公衆衛生大学院の研究で、難聴の程度が高い高齢者ほど認知症になる可能性が高いものの、補聴器使用者は非使用者に比べて認知症になる可能性が低いことが明らかにされています*2。また、難聴者が頑張って聞き取ろうとする「リスニングエフォート」により、脳に負荷がかかり疲労につながることを補聴器で軽減できるのかという研究*3も海外で長年行われています。

日本は世界に先駆け高齢化が進んでいるにもかかわらず、補聴器装用率、満足度共に他の先進国よりもかなり低く、難聴の診断・介入を受けずに放置している人の数が諸外国と比べて多いことが深刻な課題となっています。昨今では、働き盛りの中高年の難聴や、若年層のヘッドホン難聴も懸念され、難聴の早期診断・早期介入の重要性が高まっています。

* 開発の経緯

難聴者にとっての最大の悩みは、複雑な環境下での会話の理解です。国内における補聴器ユーザーを対象とした調査でも、

“周りがうるさい環境下で会話するとき”が、最も満足度が低く、不満だと回答した人の数も最も多い、という結果がでています*4。この問題の解決に際し、複雑な音環境の中で人はどのように行動するかに着目して研究を進めました。「ブレインヒアリング」の新たな知見により、人の頭や体の動きがその瞬間の聞き取りにおいて重要な情報を持つことが明らかとなり*5、“じぶんセンサー"(4Dセンサー)技術の開発に至りました。

* 臨床試験結果(エビデンス)

“じぶんセンサー”(4Dセンサー)技術のオンとオフとの比較:音声理解が15%向上*6

前世代補聴器(オーティコン リアル)との比較:言葉の手がかり(スピーチキュー)を35%多く届ける*7

最大10%音質を向上、最大13%ニュアンスを向上、最大10%聞き心地を向上*6

* オーティコン補聴器 プレジデント、齋藤 徹のコメント

オーティコンがこれまで追求してきたブレインヒアリングをさらに進化させ、先進技術を凝縮した「インテント」によって装用者の聞き取りの向上だけでなく、将来を見据えた通信機能に対応できることで、皆様の生活がさらに豊かになることを心より願っております。「インテント」で皆様のコミュニケーションをサポートし、アクティブに生きることのお力になれればと思います。

* 製品シリーズ:<インテント1、インテント2、インテント3、インテント4>

◆製品名 Oticon Intent(オーティコン インテント)

◆価格: オープン価格 (補聴器本体は非課税)

◆スタイル / 適合範囲 :耳かけ型:ミニRITE (充電式)/軽度~高度・重度難聴(105dBHLまで)

◆カラー:シルバー、ライト・グレー、ダーク・グレー、ダイアモンド・ブラック、コッパ―ブラウン、

テラコッタ・ブラウン、ベージュ、ハニーベージュ(NEW)、スカイブルー(NEW)<全9色>

◆認証日: 2024年3月27日(水) 医療機器認証番号: 306AIBZX00010000

◆発売日: 2024年6月6日(木)受注開始

▼「Oticon Intent(TM)(オーティコン インテント)」製品サイト:

https://www.oticon.co.jp/hearing-aid-users/hearing-aids/lineup/intent

(2024年6月6日公開予定)

*1: 世界初は、2024年2月現在 *2 : New Study Links Hearing Loss With Dementia in Older

Adults (Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health)

*3: 当社の所有する、業界唯一の基礎研究所、エリクスホルム研究センターと、大学や専門機関とで実施された「瞳孔測定による聞く労力の実験」など

*4: JapanTrak2022 :

https://hochouki.com/files/2023_JAPAN_Trak_2022_report.pdf

*5: Higgins, N. C., Pupo, D. A., Ozmeral, E. J., & Eddins, D. A. (2023). Head

movement and its relation to hearing. Frontiers in Psychology, 14.

*6: Bianchi, F., Eskelund, K., Zapata-Rodriguez, V., Sanchez Lopez, R., Gade, P.

(2024). Oticon Intent(TM) – Clinical evidence. BrainHearing(TM) benefits of the

4D Sensor technology. [White paper]. Oticon.

*7: Brændgaard, M., Zapata-Rodriguez, V., Stefancu, I., Sanchez Lopez, R.,

Santurette, S. (2024). 4D Sensor technology and Deep Neural Network 2.0 in

Oticon Intent(TM). Technical review and evaluation. [White paper]. Oticon.

■オーティコン補聴器について

オーティコン(Oticon)は、1904年にデンマークで創設された補聴器業界におけるパイオニアです。企業理念として「Life-changing

technology(ライフチェンジング テクノロジー)」を掲げ、難聴による制限のない世界の実現を目指し、製品開発と聴覚ケアの普及に取り組んでいます。

オーティコンは補聴器業界で唯一、聞こえと脳に関する基礎研究所を擁するメーカーであり、そこに在籍する聴覚学、脳神経科学、電子工学など様々な分野の研究者と、13,000人以上のテストユーザーによって、常に先進的で革新的な補聴器テクノロジーが生み出されています。オーティコン製品の最大の特長は、脳から聞こえを考える「BrainHearing(TM)(ブレインヒアリング)」というアプローチです。「耳に音をどう届けるか」だけではなく、「脳が理解しやすい音を届けるにはどうするか」に着目した製品群は、第三者機関による確かなエビデンスに支えられ、世界100ヵ国以上で使用されています。日本でも1973年より補聴器の製造・販売を行っています。

■デマントグループについて

デマントは、1904年にデンマークのオーデンセで補聴器の輸入商から始まり、のちに補聴器の製造や診断機器、人工内耳事業へと参入していきました。現在、世界130か国以上でビジネスを展開しています。デマントは2つの点で世界唯一の企業です。第一に聴覚ヘルスケアにおける全ての分野をカバーしていること、第二に慈善財団(ウィリアム・デマント財団)が所有する聴覚ヘルスケア企業であることです。全デマントグループ21,000人強の従業員とともに、聴覚ヘルスケアや聞こえの改善の研究、製品開発を行っています。

▼本リリース掲載サイト

https://www.oticon.co.jp/about/press/center/press-releases/2024/20240604

▼オーティコン補聴器ホームページ

https://www.oticon.co.jp/

https://www.oticon.co.jp/

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