アカラー施術時の手袋着用を推進

2023年12月26日

【調査レポート】ヘアカラー施術時の手袋着用を推進

～理美容師の手荒れと手袋着用に関する調査～

日本ヘアカラー工業会（所在地：東京都中央区、会長：田尾

大介、以下JHCIA）は、理美容師がより安全かつ安心してヘアカラーを行うために、手袋着用の推進に取り組んでいます。

2023年7月、同会は2018年に続き、理美容師の手荒れや手袋着用の実態を把握するために調査を行いました。その結果、理美容師の手荒れ経験者は依然として多く、約80%が手荒れを経験したことがあることが明らかとなりました。ヘアカラー施術時の手袋着用率は、「ヘアカラーを頭髪に塗る時に手袋をしている」が約68%と前回の調査から変化はなく、「ヘアカラーを洗い流す（プレーンリンス）時に、手袋をしている」についても依然低い水準ではあるものの、前回の調査からは若干の改善が見られました。

手袋は、ヘアカラーによる皮膚トラブルを予防する最も効果的な手段の一つです。手袋を着用することで、直接薬剤との接触を避けることができ、皮膚トラブルを軽減することができます。

同会は、今後も手袋着用の啓発活動や、手袋着用しやすい環境の整備などを通じて、手袋着用が一般的な習慣となるような文化を広げるための活動を継続していきます。

【調査背景】

理美容師がヘアカラーによる皮膚トラブルを経験する割合が、一般消費者と比較して著しく高いことが明らかとなっています。理美容師の皮膚トラブルを軽減するためには、薬剤との直接的な接触を回避できる手袋の着用が重要です。JHCIAは、2017年から理美容師に対して手袋着用を奨励する啓発活動と理美容師のサポートを強化してまいりました。今回の調査と2018年の調査を比較し、効果を評価することで、今後の活動につなげていきます。

【調査概要】

■調査地域：全国■調査方法：web調査（クローズ型モニターサンプリング）■調査対象：20歳以上男女

理美容師免許取得者(現在従業中もしくは従業経験があり（休職1年未満）)

本人および家族が化粧品・医薬品・トイレタリーメーカー、それに関する製造・流通・販売企業、広告代理店、調査会社、マスコミ・報道機関に勤務されていない方

■調査日：2023年6月30日（金）～7月6日（月）■サンプル数：n=1,101

■調査内容：理美容室でヘアカラーを施術する際の理美容師の手袋着用や理美容師の手荒れ及び理美容師自身の皮膚トラブル状況

【調査結果】

■理美容師の手荒れ経験者は約８割

JHCIAが2023年7月に実施した調査によれば、理美容師の手荒れ経験者は依然として多く、約80%が経験したことがあることが明らかとなりました。ヘアカラー施術時の手袋着用状況は、「ヘアカラーを頭髪に塗る時に手袋をしている」が約68%と前回の調査から変化はなく、「ヘアカラーを洗い流す（プレーンリンス）時に、手袋をしている」についても依然低い水準ではあるものの、前回の調査からは若干の改善が見られました。

【調査結果の詳細】

■手荒れの状況

現在の手荒れの有無について、「ひどくしている」「少ししている」「過去に手荒れをしていたが、今は治った」に回答した合計は約81%。現在も手荒れをしている方（「ひどくしている」「少ししている」の回答者）は約55%でした。