多様な暮らしを「知る」ことで近づく心の距離「身体に障害がある人のお掃除」の読者反響を公開

My Kao 「くらしラボ」にて、5月28日公開

花王株式会社では、暮らしに関わる様々な調査を行っています。昨年(2023年)、多様な人がともにいきいきと暮らす社会を一緒に考える機会にしていただければと思い、普段知る機会が少ない「身体に障害がある人のお掃除」についてのアンケート結果を公開しました。掃除という日常的な行動を通して、障害がある人の暮らしや思いを知った、読者(2,471名)から寄せられた反響を、My

Kao「くらしラボ」(※1)にて2024年5月28日に公開します。

※このリリースでは、視覚障害のある方が利用するスクリーン・リーダー(コンピュータの画面読み上げソフトウェア)が正確に読めるように、「障害者」を「障がい(さわりがいと読み上げられる)」ではなく「障害」と表記しています。

今回寄せられた反響のうち、家族や親戚、職場、友人、近所の住人など身体に障害のある人が身近にいるケースは約4割にのぼりました。様々な気付きの声が多く、具体的な人をイメージした声や、今後の障害者への接し方や声のかけ方の参考にしたいという意欲的な意見もあり、社会の多様性への受け止め方も変わってきている印象を受けました。身体に障害がある方からは、自分たちの日常が話題になったことを前向きに受け止める声もありました。

●障害がある人の日常を初めて知った

まず多かったのは、身体に障害がある人が掃除を自分自身で行っていることへの驚きの声でした。街中で身体に障害がある人を見かけることはあっても、普段の生活を見る機会があまりないためか、自分で掃除をしているという事実、そのための工夫や掃除への思いなどに初めて触れた人が多かったようです。

●障害がある人の暮らしと、身近な日常の中にある共通点

身体に障害がある人が掃除をする上での悩みや工夫を、自分ごととして捉えた人も少なくありませんでした。祖父母や両親、あるいは自分が年齢を重ねた時をイメージしたり、腰痛や一時的な怪我、妊娠中の経験から共感できることもあったようです。身体が思うように動かせなくなることは、自分や家族にも起こり得ること。自分とは関係がないと切り離すことなく、その暮らしに共感し理解する様子が見られました。

●接し方や声のかけ方のヒントになった

読者の中には、身近にいる家族や同僚などの障害がある人を思い浮かべた人たちもいました。普段、私たちは無意識のうちに障害の「ある」「なし」で線引きをし、立場を固定して考えがちなのかもしれませんが、人によって状況は千差万別。「思いを聞きつつ、頼ってもらう部分と任せる部分を一緒に考えたい」など、接し方を考えるヒントにもなっていました。

●障害がある人に目が向いたことがうれしい

障害のある方からは、自分たちの日常が話題になったことを前向きに受け止める声がありました。少数派である障害者を対象とした記事が少ないためか、自分たちを取り上げ、しかも掃除という日常に目を向けてくれたことが嬉しかったとのことでした。また、「困っているのは自分だけじゃない」「障害が違うと掃除で困ることも違う」など、気付きもいろいろあったようです。

今回読者の反響から、「身体に障害がある人のお掃除」を「知る」ことで、身近な日常の中にある共通点に気付き、心の距離が近くなったように感じました。My

Kaoくらしラボでは、これからも様々な暮らしや生活者の思いを発信し、誰もがいきいきと暮らす社会を皆さまと一緒に考えていきたいと思います。

詳しくは以下URLをご確認ください。

▶ My Kaoくらしラボ 「多様な暮らしを『知る』ことで近づく心の距離~『身体に障害がある人の掃除』の読者反響から~」

https://my.kao-kirei.com/kurashi-labo/special/005/

(2024年5月掲載)

※1「くらしラボ」の説明

花王が運営する双方向のデジタルプラットフォーム「My

Kao」内にある生活情報サイト。生活者一人ひとりの暮らしを見つめる長年の生活者研究から得られた知見を元に、家事・美容・健康などいまの暮らしに役立つハウツー情報や、これからのこころ豊かな暮らし、社会を考えるための情報を生活者視点で発信しています。

My Kao「くらしラボ」https://my.kao-kirei.com/kurashi-labo/

https://my.kao-kirei.com/kurashi-labo/

参考) My Kaoくらしラボ 「身体に障害がある人 327人の声 リビングや自分の部屋の掃除、どうしてる?」

https://my.kao-kirei.com/kurashi-labo/special/002/

身体に障害がある327人を調査したところ、障害の種類や程度は様々ですが、リビングを自分自身で掃除をする人が約8割。使う道具にも障害の有無による大きな違いはあまり見られませんでした。困っていることでは、「立ったり座ったり、腕を上げたりができないので、掃除が大変(上肢障害・下肢障害)」「汚れが見えにくいので、掃除の仕上がりが確認できない(視覚障害)」「音が聞こえにくいことで、掃除機にごみが詰まっても気付かない(聴覚障害)」などの声がありました。一方で、なるべく身体への負担を減らすような道具を選ぶ、汚れが見えないから毎日掃除をする、聞こえなくても周囲には騒音の配慮をするなど、「できる範囲の掃除は自分でしたい」という思いを大切にしていることもわかりました。

身体の障害って?

上肢障害(手や腕が使いにくい)、下肢障害(足を動かしにくい)、体幹機能障害(体を支えることが難しい)、視覚障害、聴覚障害、内部障害(身体の臓器などに障害がある)など、身体機能に何らかの障害があることです。

調査協力:株式会社ミライロ(

https://www.mirairo.co.jp/

障害がある当事者の視点を活かし「環境・意識・情報」のバリアを解決するソリューションを提供しています。

当リリースの詳細について

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001538.000009276.html

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