日本膜構造協会表彰において 「第一回 環境貢献賞」 を受賞しました

を受賞しました ~遮熱性能により膜外装の可能性を拡げる環境デザインとして受賞~ 「なにわラグジュアリー」を体感できる「街ナカ」ホテル「OMO7大阪(おも) by

星野リゾート」は、2024年6月18日に一般社団法人日本膜構造協会が主催する日本膜構造協会表彰において「第一回

環境貢献賞」を受賞しました。同日、表彰式が開催されました。

OMO7大阪 by 星野リゾート全景

株式会社日本設計 松尾和生氏による発表の様子日本膜構造協会表彰における 「第一回 環境貢献賞(*1)」について

膜材料の生産、膜構造の設計、施工、維持管理、リサイクルやリユースなどの分野において、環境に配慮し、低炭素社会へ貢献する取り組みを対象とし、選考の上表彰されています。

*1:一般社団法人日本膜構造協会ホームページ []審査講評

外壁の四周を取囲む外装膜は日射低減効果が期待でき、受賞者の試算によると日射低減効果は最大で45%とのことである。本受賞作は、膜材料の新たな需要を喚起するものであり、さらには膜材料による環境負荷低減は今後の低炭素社会の実現のための一助となることが期待される。また、外装膜はLED照明による映写スクリーンとしても活用され、前面に配された広場からスクリーンを眺める人々の憩いの場となり、地域の活性化および周辺環境の向上にも一役買っている。

審査講評詳細

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外装膜を用いたOMO7大阪の環境に配慮した技術について1 外装に膜を張り、外皮遮熱による日射負荷低減

環境シミュレーション図(外装膜による日射負荷低減)

当ホテルは建物の外装に白い膜を張ることで日射負荷の低減につなげる建築設計を取り入れています。アルミのフレームに膜を張り、建物の外観を覆う設計は国内初(*2)です。外装膜の膜材は「フッ素樹脂酸化光触媒膜」という材料を用いており、日射などの外部からの光のうち、12.7%を透過・拡散し、78.5%を反射・拡散します。外装膜がない場合と比較をした検証結果によると、窓から入る日射量を

30~45%軽減できることが分かりました。日射量の軽減により、チェックイン開始時間の15時頃の冷房立ち上げエネルギー消費量の軽減にも繋がっています。

*2:太陽工業株式会社・不ニサッシ株式会社と共同意匠登録されています。2 ヒートアイランド現象(*3)の緩和

環境シミュレーション図(外装膜によるヒートアイランド現象の緩和)

当ホテルが建物の壁面を覆うように張っている外装膜は、ヒートアイランド現象の緩和に寄与しています。近年、日本の都市部ではヒートアイランド現象による気温上昇が危惧されており、大阪では20世紀の100年間で年平均気温が

2.0度上昇しました(*4)。ヒートアイランド現象の原因のひとつに、熱容量が大きいアスファルトやコンクリートなどが昼間に太陽熱を蓄え、夜間に熱を放出することが挙げられます。

そこで、当ホテルでは、建物の外装を熱容量が小さい膜材で覆うことで、熱容量が大きい外装のコンクリートがむき出しにならないように設計しました。これにより、ガーデンエリア「みやぐりん」に対して、放射熱を低減する効果があります。また、外装膜がある場合とない場合で、簡易的な外装躯体の表面温度を解析したところ、膜の日射遮蔽効果により温度が下がることが分かりました。

*3:環境省ホームページヒートアイランド対策ガイドライン

[]*4:大阪管区気象台ホームページ

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【参考】外装膜に加え、ガーデンエリア「みやぐりん」の緑化がもたらす冷却効果

図中の数値は「SET*(標準新有効温度)」(*5)

みやぐりんは、約1,700平米の芝生、高木約200本の植栽、パーゴラ(*6)を設置したテラスデッキで構成されており、緑地による冷却効果をもたらしています。冷却効果の理由として、地表面緑化による高温化を抑制、樹木やパーゴラによる日射遮蔽、外装膜で覆われた建物による放射熱の低減や植栽への潅水(*7)などが挙げられます。また、真夏の強い日差しに照らされ、高温化したアスファルトなどの路面により、気温が30度でも体感温度は40度近くになることがあります。

しかし、緑陰や日除けをすることで

3~7度、地表面等を緑化または保水化することなどで1~2度、体感温度が低下すると言われています(*8)。また、みやぐりんの緑地と舗装、および周辺道路と街区などの地表面1メートル上空部分の体感温度をシミュレーションにより再現した結果、アスファルト面と比べて樹木やパーゴラ下で約5度、芝生で約1度の温度低下を確認することができました。

*5:空間の快適性を評価する指標として検討された指標で、

定義は「温熱感覚および放熱量が実在環境におけるものと同等になるような相対湿度50%の標準環境の気温」のこと*6:木材やアルミで組む屋根

*7:草木、農作物などに水をそそぎいれること*8:環境省ホームページ まちなかの暑さ対策ガイドライン(改訂版平成30年3月より)

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【参考】OMO7大阪の夜を彩る、外装膜を利用した演出照明

PIKAPIKA NIGHT

LED照明を壁に当てて映像として見せる演出

当ホテルの建物の壁面を覆うように、外装には5,265枚の白い膜を張っています。この外装膜へ、調光・調色をした約13,000個のLED照明の間接光を線状照射で当て、映像として見せる演出(*9)は日本初の試みです。この演出は、LED照明を壁に直接当てて映像化する手法で作られる一般的なプロジェクションマッピングとは異なり、間接的に光を当てるため、光源が目に入らず、柔らかな見え方となるのが特徴です。ホテルの壁面を覆う外装膜に花火が打ち上がり大阪の街で打ちあがる花火を眺め特別なナイトタイムを過ごせます。

*9:トライト株式会社と株式会社日本設計の共同演出照明技術登録されています。【参考】SDGs への貢献について

星野リゾートは経済価値と社会価値を両立するCSV 経営(CSV:共通価値の創造)が重要だと考えています。SDGs(Sustainable Development

Goals:持続可能な開発目標)を、CSV経営を促進するためのフレームワークとして捉え、環境経営を推進しています。当ホテルの建築における環境に配慮した技術の導入は、SDGs目標7「エネルギーをみんなに

そしてクリーンに」に寄与することを目指しています。「OMO(おも)」とは?

「OMO」は星野リゾートが全国に展開する「テンションあがる『街ナカ』ホテル」。街をこよなく愛するスタッフが地域の方々と仕掛ける、新感覚のホテル。思いもよらない魅力に出会い、知らず知らずのうちにその街までお気に入りに。

2024年4月に「OMO5東京五反田」、6月に「OMO7高知」がオープンし、現在16施設を展開中。7月には「OMO5函館」が開業予定です。

▼OMOをもっと知りたいなら▼https://hoshinoresorts.com/ja/brands/omo/

「OMO」の後ろにある数字・アイコンは、サービスの幅を示しています。この数字・アイコンがあることで旅の目的や過ごし方に合わせて最適なホテルを選ぶことができます。幅広い都市観光の旅を

OMOがサポートしていきます。OMO7大阪(おも)by 星野リゾート

2022年4月22日に開業した、OMOブランド10施設目のホテルです。新今宮駅の目の前に位置し、交通の便が良く、観光スポットへのアクセスも抜群です。当ホテルでは、「なにわラグジュアリー」を合言葉に、「笑い」と「おせっかい」を採り入れた大阪らしいおもてなしと、個性的なファシリティを通して、上質で贅沢な旅を提案します。

所在地 :〒566-0003 大阪府大阪市浪速区恵美須西3丁目16-30電話 :050-3134-8095(OMO予約センター)客室数

:436室・チェックイン:15:00/チェックアウト:11:00アクセス:新今宮駅(JR・南海電鉄)目の前、動物園前駅(Osaka Metro

御堂筋線・堺筋線)・新今宮駅前駅(阪堺電気軌道)から徒歩3分URL :

https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo7osaka/ 当リリースの詳細について

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000968.000033064.html

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