尾崎世界観さんらも推薦! 反響続々で11度目の重版! 臨床心理士・東畑開人氏が贈る新感覚の”読むセラピー”、『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』

臨床心理士・東畑開人氏が贈る新感覚の”読むセラピー”、『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』

重版に合わせ、尾崎世界観さん、三宅香帆さん、辻山良雄さんからの推薦のことばを紹介する新帯になりました。

人生には、迷子になってしまう時期がある。そんな時にあなたを助けてくれる、“7つの補助線”

を描いた本書。この度、重版が決定!2022年3月に発売してから2年以上増刷が続くロングセラーとなっています。

11回目の重版にあわせて、尾崎世界観さん、三宅香帆さん、辻山良雄さんから、帯にメッセージをいただきました。

▶東畑さんの心にはちゃんと筋肉がついていて、だから信頼できる 尾崎世界観

▶自分のなかの葛藤や隠れていた思いが見えてくる 三宅香帆

▶ソファに横たわりカウンセリングを受けているような読み心地 辻山良雄

【書籍内容】

家族、キャリア、自尊心、パートナー、幸福……。

心理士として15年、現代人の心の問題に向き合ってきた著者には、強く感じることがあります。

それは、投げかけられる悩みは多様だけれど、その根っこに「わたしはひとり」という感覚があること――。

夜の海をたよりない小舟で航海する。そんな人生の旅路をいくために、

あなたの複雑な人生をスッパーンと分割し、見事に整理する「こころの補助線」を7つ、著者は差し出します。

さあ、自分を理解し、他者とつながるために、誰も知らないカウンセリングジャーニーへ、ようこそ。

【本文より一部抜粋】

大海原に放り出された小舟たち。

それがカウンセリングルームのベランダから見える社会の風景です。

ならば、心理士としては、次のように問わねばなりません。

小舟はいかにして方向を見出し、いかにして航海をしていくのか。

言い換えるなら、この自由で過酷な社会を「いかに生きるか」。

これがこの本のテーマです。

僕らの生きる時代と社会についてのとても大きな問いです。そう簡単には答えが出そうにない。

だから、あなたの力を借りたい。

そこにある灰色のソファに座ってもらいたい。

つまり、あなた自身の心について、あなたという小舟について、一緒に考えさせてもらいたいのです。それがこの大きな問いの答えにたどり着くための推進力になる。

【目次】

まえがき 小舟と海鳴り

1章 生き方は複数である 処方箋と補助線

2章 心は複数である 馬とジョッキー

3章 人生は複数である 働くことと愛すること

焚火を囲んで、なかがきを―なぜ心理士になったのか-

4章 つながりは複数である シェアとナイショ

5章 つながりは物語になる シェアとナイショII

6章 心の守り方は複数である スッキリとモヤモヤ

7章 幸福は複数である ポジティブとネガティブ、そして純粋と不純

あとがき 時間をかける

【著者】

東畑開人(とうはた・かいと)

1983年生まれ。専門は、臨床心理学・精神分析・医療人類学。京都大学教育学部卒業、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。臨床心理士・公認心理師・博士(教育学)。精神科クリニックでの勤務、十文字学園女子大学で准教授として教鞭をとった後、現在白金高輪カウンセリングルーム主宰。

著書に『野の医者は笑う―心の治療とは何か?』(誠信書房2015)『日本のありふれた心理療法―ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学』(誠信書房2017)『居るのはつらいよ―ケアとセラピーについての覚書』(医学書院

2019)、『心はどこへ消えた?』(文藝春秋、2021)『聞く技術

聞いてもらう技術』(ちくま新書、2022)など。訳書にジェイムス・デイビス『心理療法家の人類学―心の専門家はいかにして作られるのか』(誠信書房

2018)。『居るのはつらいよ』で第19回(2019年)大佛次郎論壇賞受賞、紀伊國屋じんぶん大賞2020受賞。

【書籍データ】

【タイトル】なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない

【著者名】東畑開人

【発売日】2022年3月16日

【造本】四六判ソフトカバー(288頁)

【定価】1980円(税込)

【ISBN】978-4-10-354491-3

【URL】

https://www.shinchosha.co.jp/book/354491/