がん患者におけるアピアランス(見た目)に関する調査(2023年)結果

株式会社クロス・マーケティンググループ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長兼CEO:五十嵐

幹、東証一部3675)のグループ会社である株式会社メディリード(本社:東京都新宿区、代表取締役 亀井

晋、以下「メディリード」)と、こどもを持つがん患者のコミュニティサービスを運営する一般社団法人キャンサーペアレンツ(創設者:西口

洋平、以下「キャンサーペアレンツ」)は、がん患者におけるアピアランス(見た目)に関する共同自主調査(2023年)を行いました。

調査結果の詳細は、下記の記事よりご覧いただけます。また、記事の中から詳細なレポートをダウンロードしていただくことができます。

URL:

blog/news/withcancerparents2024-1vol1/

* 背景

メディリードとキャンサーペアレンツは「がんになっても生きていきやすい社会の実現」に向けて、働き盛り世代、子育て世代のがん患者の方々の声を集めて、世の中へ発信していきたいと考えています。

以前行ったメディリードメンバーとキャンサーペアレンツ会員の座談会において、今後、世の中に発信していきたい「がん患者に関する様々なテーマ」について話をする機会がありました。ここで出た、いくつかのテーマについて、本調査を第一弾として、今後も共同自主調査を通して発信していくことで、がん患者さんが本当に抱えている思いや課題を知っていただければと思っています。

今回は、キャンサーペアレンツ会員を対象に「がん患者のアピアランス(見た目)に関する調査(2023年)」を実施し、男女128人のうち、117人の方から見た目に変化があったと回答を得ました。

* メディリードが取り組むSDGs

故西口洋平氏がキャンサーペアレンツを立ち上げた背景にあったものは、「社会からの疎外感」であったといいます。がん患者というだけで周囲の見る目が変わり、望むような社会活動をできないケースも多かったそうです。当社はリサーチを行う会社だからこそ、なかなか一般層には伝わりにくいがん患者が本当に抱えている思いや課題を見つけだし、発信していけると考えています。今後も、キャンサーペアレンツとの共同での自主調査の実施、情報発信を通して、SDGsのゴールのうち、「3.すべての人に健康と福祉を」「8.働きがいも経済成長も」に貢献していきたいと考えています。

* レポートサマリー

※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります。また数値についてはそれぞれの回答数を元に算出をしており、小数点以下第2位を四捨五入した数値を記載しております。

・見た目の変化の有無をお聞きしたところ、9割以上の方がなんらかの変化を経験していることが明らかとなった。

・見た目の変化を経験した人のうち、変化を感じている箇所として最も割合が高かったのが手術や注射などの医療処置による変化で93.2%、次いで体形(91.5%)、皮膚(88.0%)、脱毛(78.6%)という結果が出た。4種類すべてを経験されている方は65.8%という結果となった。〈図1〉

・手術や注射などの処置による変化:「手術による乳房切除など、組織切除」により「とても困った」、「やや困った」と回答した方は55.5%で、「手術による乳房切除など、組織切除」を経験した方の中で78.3%の方が困っていると回答した。〈図2〉

・体形に関する変化:約6割の方が「人相が変わった」ことを経験していると回答した。〈図3〉

・皮膚に関する変化:「爪囲炎/爪周りの皮膚トラブル」により「とても困った」、「やや困った」と回答した方は47.0%で、「爪囲炎/爪周りの皮膚トラブル」を経験した方の中では71.4%の方が困っていると回答した。〈図4〉

・脱毛に関する変化:頭髪の脱毛に関する変化は約8割の方が経験していると回答した。〈図5〉

・見た目の変化によって、つらいと感じること:「いつまで続くのかわからないこと」がつらいと回答した方の合計は76.0%であった。〈図6〉

・見た目の変化による日常生活への影響:「憂鬱な気分になりやすい」について59.8%の方が「日常生活に影響した」と回答した。〈図7〉

今回の共同調査を通して、がん治療に伴うアピアランス(見た目)の変化は、患者さんにとって単なる外見上の問題に留まらず、深刻な心理的、社会的影響を及ぼすことが明らかになりました。

患者さんの体験談からは、見た目の変化が日常生活に与える影響の深刻さが浮き彫りとなっています。これらの変化に対する患者さんの困り度合いや精神的な苦痛は、医療提供者や支援者にとって重要な考慮事項です。治療の物理的な側面に加えて、患者さんの精神的な健康と生活の質を支えるための継続的、包括的なケアが必要であることを、改めて認識しました。

調査結果の詳細は、下記の記事よりご覧いただけます。また、記事の中から詳細なレポートをダウンロードしていただくことができます。

URL:https://www.medi-l.com/blog/news/withcancerparents2024-1vol1/

https://www.medi-l.com/blog/news/withcancerparents2024-1vol1/

株式会社メディリードは、企業理念に掲げる「わたしたちの幸せな生活とヘルスケアの未来のため」を成し遂げるため、固定概念にとらわれず、常に新たな視点で積極的にチャレンジし、有益な提言および科学的根拠を導き出してまいります。

〈図1〉

見た目の変化を経験した人のうち、変化を感じている箇所として最も割合が高かったのが手術や注射などの医療処置による変化で93.2%、次いで体形(91.5%)、皮膚(88.0%)、脱毛(78.6%)という結果が出た。4種類すべてを経験されている方は65.8%という結果となった。

〈図2〉

手術や処置による変化:「手術による乳房切除など、組織切除」により「とても困った」、「やや困った」と回答した方は55.5%で、「手術による乳房切除など、組織切除」を経験した方の中では78.3%の方が困っていると回答した。

〈図3〉体形に関する変化:約6割の方が「人相が変わった」ことを経験していると回答した。

〈図4〉

皮膚に関する変化:「爪囲炎/爪周りの皮膚トラブル」により「とても困った」、「やや困った」と回答した方は47.0%で、「爪囲炎/爪周りの皮膚トラブル」を経験した方の中では71.4%の方が困っていると回答した。

〈図5〉脱毛に関する変化:「頭髪の脱毛」に関する変化は約8割の方が経験していると回答した。

〈図6〉

見た目の変化によって、つらいと感じること:「いつまで続くのかわからないこと」について、とてもつらい・ややつらいと回答した方の合計は全体の76.0%であった。

〈図7〉見た目の変化による日常生活への影響:「憂鬱な気分になりやすい」に対して59.8%の方が「日常生活に影響した」と回答した。

キャンサーペアレンツ、メディリードとがん関連の共同研究を行っている国立がん研究センター東病院 緩和医療科 小杉 和博先生のコメント

がん治療を受けながら社会生活を送るがん患者さんが増加しており、治療後も同様の生活を維持する上で、治療に伴うアピアランス(見た目)の変化に対するサポートが重要です。昨年策定された第4期がん対策推進基本計画にもサバイバーシップ支援の重要な項目のひとつとして明記されております。これまで患者さんを対象とした実態調査などが行われてきましたが、今回の調査は気持ちの変化などにも着目した調査がなされており、今後のサポートの充実に向けた貴重な資料のひとつとなると思われます。

■調査概要

調査手法:インターネット調査

調査地域:全国

調査対象:キャンサーペアレンツ会員の皆様

調査期間:2023年9月1日(金)~2023年9月22日(金)

有効回答数:117

※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります

≪引用・転載時のクレジット表記のお願い≫

本リリースの引用・転載時には、必ず当社クレジットを明記いただけますようお願い申し上げます。

<例> 「株式会社メディリードと一般社団法人キャンサーペアレンツが共同で実施した調査によると・・・」

【団体概要】

法人名:一般社団法人キャンサーペアレンツ

創設者:西口 洋平

設立:2016年9月

主な事業:こどもをもつがん患者コミュニティ「キャンサーペアレンツ」の企画・運営

URL:

https://cancer-parents.org/

【会社概要】

会社名:株式会社メディリード

代表者:代表取締役社長 亀井 晋

所在地:東京都新宿区西新宿3丁目20番2号

設立:2015年4月

主な事業:医療関連領域の調査・データ解析業務

URL:https://www.medi-l.com/

https://www.medi-l.com/

会社名:株式会社クロス・マーケティンググループ

代表者:代表取締役社長兼CEO 五十嵐 幹

所在地:東京都新宿区西新宿3丁目20番2号

設立:2013年6月

主な事業:デジタルマーケティング事業及びデータマーケティング事業、インサイト事業を行う子会社等の経営管理及びそれに付帯または関連する事業

URL:

https://www.cm-group.co.jp/