ランドセル工業会が2024年度の最新トレンドを発表

ランドセル工業会が2024年度の最新トレンドを発表 「赤」「黒」など“脱・定番カラー”進む。男女共“自由なカラー”がトレンドに

多くの鞄メーカーが所属するランドセル工業会は、2024年4月に小学校へ入学する児童を持つ親を対象にランドセルの購入に関する調査を実施し、その結果を発表しました。さらに、ランドセルメーカーや素材の会社などからメンバーを集め、業界の垣根を超えて、ランドセルの正しい知識を伝えていく「ランドセルくらぶ研究室」から新たに、ランドセルのトレンドカラーについての動画も公開しました。

[購入したランドセルの色]

[購入したランドセルの色]

ランドセルのスタイルは100年以上変わっていませんが、カラーのトレンド、

技術開発による機能性・耐久性の向上、軽量化などお子様の生活環境や学習環境に合わせてランドセルは常に進化しています。ランドセル工業会は毎年4月の入学シーズンに合わせて、小学校へ入学する児童を持つ親を対象にランドセルの購入に関する調査を実施しています。近年、ジェンダーレスによりランドセルも多様化し、新たなカラーモデルも次々と開発され始めています。そんなランドセルのカラーやランドセル商戦の早期化によるラン活のシーズンなど最新の2024年度のランドセルトレンドについてご紹介します。

■調査・研究結果のサマリー

* 人気のカラー1位は、女の子は「紫/薄紫」、男の子は「黒」。だが「黒」は年々減少傾向にある。

* ランドセル購入の検討時期は4月が依然として17.1%と最も多いが2位は12月で13.4%と全体的に分散傾

向。購入時期は5月が20.0%で最も多く、8月が次に多く12.3%と続いており、早期化傾向にある。

* 検討・購入に際して訪れた場所は大型スーパーやショッピングモールが多く、メーカー各社のランドセ

ルを選ぶ際の体験価値向上の取り組みも多様化し、ランドセル選びがイベントとして定着してきている

■ランドセルの購入に関する調査 概要

* 調査手法:インターネット・アンケートによる定量調査

(パネル:(株)クロス・マーケティングのアンケート・モニター)

* 対象者条件:全国の20~69歳の男女、2024年4月に小学校に進学する児童のいる親

※第一子かどうかは問わない、ランドセルを新しく購入した人(おさがり、中古ではない)

* サンプル数:1500件

* 実施時期:2024年02月2日(金)~2月5日(月)

■男女共に“自由なカラー”が大人気!2024年度最新、ランドセルのトレンドカラー

男の子は、定番カラーの「黒」が51.4%と6割を下回っており、例年と比較して減少傾向にあるのが分かります。「紺(ネイビー)」や「青(ブルー)」といったカラーが増加し、5位には昨年まで「こげ茶」がランクインしていましたが、今年は新たに「うす茶(ライトブラウン、キャメル)」がランクインしました。女の子は、「紫/薄紫(スミレ、ラベンダー等)」

が引き続き最多で拡大基調にあり、定番カラーの「赤」が継続して減少。「桃(ピンク、ローズ)」「水色(スカイブルー)」は増加傾向にあります。「うす茶(ライトブラウン、キャメル)

」は男女とも5位にランクインしており、男女両方から人気のある色だといえます。

■「ランドセルくらぶ研究室」より、トレンドカラーの動画も公開!

全国からランドセルに関わる会社のメンバーが集まり、ラン活の豆知識や業界の様々な情報を紹介する「ランドセルくらぶ研究室」。この度、最新のランドセルのトレンドカラーについて動画を新たに公開しました。動画では、「男の子編」「女の子編」「ジェンダーレス編」と3つのパートに分け詳しく紹介。グラフやランドセルの写真を用いて分かりやすく、トレンドカラーについて解説しています。動画は4/2(火)より、Youtube、TikTokにて順次公開となります。是非チェックしてみてください。

ランドセルくらぶ研究室 関連リンク

* Youtube:

https://www.youtube.com/@randoseruLABO

* TikTok:

https://www.tiktok.com/@randoseru_teacher

■購入したランドセルの検討開始・購入時期

例年同様に検討開始時期としては

4月の回答スコアが引き続き上昇し「1年後」を意識しての動きがうかがえるほか、夏までには大半が検討しています。また、5月以降は下降ないし横ばい傾向となり、検討開始時期の早期化傾向は継続的です。

[購入したランドセルの検討開始時期]

[購入したランドセルの検討開始時期]

[購入したランドセルの購入時期]

[購入したランドセルの購入時期]

■検討・購入に際して訪れた場所/Web

「GMS/大型スーパー/モール」は検討時の訪問先としても購入した場所としても昨年同様にトップ。実際にランドセルを背負って体感するお子様が増えている傾向にあり、ランドセル選びがイベントとして定着してきているのが分かります。

[検討・購入に際して訪問した場所/Web]

[検討・購入に際して訪問した場所/Web]

■購入した商品の決定理由

購入前・購入後の両者で意識されていたのは例年の調査と同様に「子どもの好きな色かどうか」でしたが、「デザイン」は検討時に丈夫さ、フィット感よりも重視されないものの、購入理由としては「色」に次いで2位となりました。購入時において、前年よりデザインの割合が増加し、機能性の項目が軒並み微減、横ばいといった結果になりました。

[購入した商品の決定理由]

[購入した商品の決定理由]

■購入したランドセルの購入金額帯

購入金額の平均は59,138円となり、平均価格はわずかに増加していますが、上昇率は下がり始めている傾向です。男児向けに関しては価格上昇が続いていますが、女児向けランドセルに関しては前年から150円引き下がっています。

消費者物価指数が軒並み増加している中、ランドセルに関しては増加幅が小さくなっている状況です。

[購入したランドセルの購入金額帯]

[購入したランドセルの購入金額帯]

■ ランドセル工業会 会長 林 州代 コメント

ランドセル工業会が毎年連続で「ランドセル購入に関する調査」を始めて7年になります。

この調査は工業会員たちが次年度のランドセル生産に役立てるために始めたものです。男の子は黒、女の子は赤という時代はとっくに過ぎ、近年はその年の世相が反映され驚かされることが多々あります。「ラン活」の意味は新一年生になる、わが子の一番のランドセルを購入するために親御様が行う活動で、それは年々熱くなってきています。

ランドセルは子どもの夢、保護者の夢、職人の想い、すべてを詰め込み、お子様に6年間ずっと寄り添う相棒です。このデータがラン活にお役立ていただければ幸いです。

そして、ランドセルを背負うお子様とその周りの人々が笑顔でいっぱいになりますように。皆様の満ち溢れた笑顔が私たち工業会員の最大の喜びです。

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