ウマチを患いながらも独学で音楽教師となり人生を切り拓いていく長女・元子と家族の記憶を綴った『Segue　音楽とともに生きた家族の物語』が発売。

2024年10月16日

パレードブックスは、2024年10月16日（水）に『Segue 音楽とともに生きた家族の物語』（松浦友紀：編）を全国の書店で発売いたします。

時代は昭和、場所は仙台。

空襲を生き抜き、焼け跡から再出発。

辛いときも楽しいときも、

家族はいつも音楽に包まれていた。

リウマチを患いながらも独学で音楽教師となり人生を切り拓いていく長女・元子と家族の記憶を綴った一冊。

洋楽好きが高じて中古レコード店を開いた父。

苦しい時期も七人の子どもたちに音楽と関わる機会を与えた母。

得意のピアノ伴奏で活躍する次女。

ヴァイオリンの演奏で生計を立てようとする長男。

音楽とともに生きた家族の物語は、そのままあなたの昭和史でもある―。

* 本書について

本書は実際に残っていた家族の手記や家族新聞、そして回想を元に構成されたある家族の昭和史です。

はじまりは昭和初期の仙台。18歳のたみ枝が嫁いだ「石森家」では、姑のような叔母に働かない夫と思わぬ苦労がいっぱい、果ては仙台大空襲にまで見舞われてしまいます。

それでも、たみ枝は音楽好きの夫とともになんとか7人の子どもたちを育てあげます。音楽が傍らにあったおかげか、子どもたちは戦中・戦後とたくましく個性的に育っていきます。

特に長女の元子は、リウマチという病と正面から向き合い、独学でさまざまなことを身につけ、ヴァイオリンとピアノの教師として活躍するまでに。彼女の人生はそのまま映画になりそうなほどドラマチックで、逆境に負けない勇気をもらえること請け合いです。

さらに移動動物園で初めて象を見たり、進駐軍を慰問したり、レコードコンサートに行ったり、昭和の生活が家族それぞれの表現で詳細に描かれているのも本書の大きな魅力です。7人兄弟がドタバタと明るく楽しく暮らすサザエさんのようなエピソードも満載で、同じ時代を生きた人には懐かしく、当時を知らない人には新鮮に読んでもらえることでしょう。

「Segue」とは、音楽用語で、楽章と楽章の間を休みなく、切れ目なく奏で続けること。本書で描かれた石森家の人々もまた、音楽を軸としながら休みなく人生を奏で続け、それは物語の外（現在）に響いています。

戦後80年を前に、いま改めて知ってもらいたい。当時の人々がどのような思いで暮らし、どのように生活していたのか。家族を支えながらも、自らの道を模索し、進んでいった7人の子どもたちの半生、一緒に追いかけてみませんか？

* 書誌情報

『Segue 音楽とともに生きた家族の物語』

編集：松浦友紀

出版社：パレード

発売日：2024年10月16日

ISBN： 978-4-434-34432-9

仕様：四六判/並製/390ページ

価格：1,650円（税込）

Paradebooks URL：

https://books.parade.co.jp/category/genre02/978-4-434-34432-9.html