彼女は毒を隠し持つ麗しい女王蜂だった。大幅改稿に加え、単行本では語られなかった後日譚まで収録!三浦しをん氏激賞の『致死量の友だち』発売!

株式会社⼆見書房は『致死量の友だち』(著:田辺青蛙)を2024年06月21日(金)に発売いたしました。

美しいクラスメイト・夕美の甘美な囁きは、ひじりの心を囚えていく――

* 内容紹介

一緒にあいつらに復讐しましょう。

凄惨な虐め、離散同様の家族――「死」を覚悟したとき、傍らでささやく美しいクラスメイト。

彼女は毒を隠し持つ麗しい女王蜂だった。

「別に、生きていて欲しい人なんていない…… 」

「そう、なら皆殺しでいいのね 」

学校で苛烈な虐めをうける宇打ひじり。

死をも考え始めてしまうような状態の中、美しいクラスメイトの夕実から一緒に復讐しようと誘われる。夕実も校内でおぞましい仕打ちをうけていたのだ。夕実に誘われるまま、毒を使って仕返しを考えるようになったひじりは、彼女から毒の知識を得ていくが、美しい彼女へ憧れや恋に似た依存を強めていく。

そんな中、ひじりが絶望に打ちひしがれる事態が起こってしまう。

その悲劇にひそむ悪意にひじりは動揺しながらも、クライメイトとともに事件を探るようになるが、ついには学園中を巻き込んだ大きな惨劇が発生してしまう。

――その裏には驚きの事実が待ち受けていた。

* 著者紹介

■著者:田辺青蛙(タナベ・セイア)

大阪生まれ。「生き屛風」で日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。ほかの著書に「人魚の石」「大阪怪談」など多数。女流怪談師として地元関西を中心に実話怪談界で活躍。伴侶は作家の円城塔。

■作品解説:三浦しをん(ミウラ・シヲン)

1976年、東京都出身。大学卒業後、外資系出版社の事務を経験するが、本国から英語で頻繁にかかってくる電話に対応できず3か月ほどで辞める。その後は町田駅前の大型古書店「高原書店」にアルバイトとして2001年まで勤務していた。2005年に『私が語りはじめた彼は』で山本周五郎賞候補、同年7月には『むかしのはなし』で直木賞候補となった。2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞、2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞。『ののはな通信』で第25回島清恋愛文学賞及び第7回河合隼雄物語賞受賞。2019年、植物学専攻の大学院生を描いた『愛なき世界』で、作家としては初めてとなる日本植物学会賞特別賞を受賞。

Cobalt短編小説賞の選考委員、太宰治賞の選考委員、手塚治虫文化賞選考委員、R-18文学賞選考委員、直木賞選考委員などを歴任。父親は上代文学・伝承文学研究者で千葉大学名誉教授の三浦佑之。

■装画:押切蓮介(オシキリ・レンスケ)

1979年東京都出身。漫画家。祖父は直木賞作家の神崎武雄。1998年に『週刊ヤングマガジン』(講談社)に掲載された『マサシ!!うしろだ!!』でデビュー。

独特の絵柄と多彩な作風でホラーギャグという特異なジャンルを開拓したことでも知られるがジャンルに縛られない多作な作家である。

怪談専門誌『怪と幽』にて『おののけ!くわいだん部』、『月刊ビッグガンガン』にて『ハイスコアガールDASH』を連載。そのほかに『ハイスコアガール』『ミスミソウ』『サユリ』『でろでろ』『おののけ!

くわいだん部』など。2018年に『ミスミソウ』、2024年夏に『サユリ』が実写映画化。

* 書籍概要

タイトル:『致死量の友だち』

判型:文庫

ページ数:332ページ

価格:本体880円+税

著者:田辺青蛙/三浦しをん(解説)/押切蓮介(画)

ISBN:9784576240640

発売日:2024年6月21日

<WEBサイト>

https://www.futami.co.jp/book/5999

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