松竹ベンチャーズ、気球による宇宙遊覧を目指す(株)岩谷技研に出資

2024年1月9日

松竹グループのコーポレート・ベンチャー・キャピタルである松竹ベンチャーズ株式会社（東京都中央区、代表取締役社長：井上貴弘、以下「松竹ベンチャーズ」）は、「松竹ベンチャーズ1号投資事業組合」を通じて、株式会社岩谷技研（本社：北海道江別市、代表取締役：岩谷圭介、以下「岩谷技研」）に出資いたしました。

岩谷技研は、高高度ガス気球、並びに気密キャビンを設計／開発／製造し、気球による宇宙遊覧を目指す宇宙開発企業です。「誰でも頑張れば用意できる程度の経済的負担のみで、他には訓練や鍛錬をなんら必要とすることなく、幼児から年配者まで、すべての人を

“宇宙の入り口” まで連れて行くこと」をミッションに掲げ、来夏にも商業運航を開始する予定です。商業運航に向け、既に、2人乗り気球キャビン「T-10

EARTHER」の訓練飛行を開始しています。

岩谷技研の考える宇宙遊覧は、打ち上げ前に、一定期間の宿泊施設等での滞在期間を設ける予定であり、当面は北海道十勝エリアで実施いたします。また、今後については、海外のお客様へのサービスの提供も考えており、松竹では、岩谷技研が主催する共創プログラムを通じて、宇宙遊覧前の滞在時や、遊覧後のお客様へのエンタメコンテンツの提供や、海外のお客様への商品の提供等を検討いたします。

※2023年12月に北海道江別市で行われた2人乗りキャビンの飛行試験の様子。

岩谷技研

代表取締役岩谷圭介氏のコメント

このたび、松竹ベンチャーズ株式会社様からご出資いただき、ますます、研究開発、事業開発を加速させることができるようになりましたことに大変感謝しております。

宇宙遊覧フライトを通して、宇宙をより身近に感じたり、新たな視野を得たりするなど、弊社の開発した技術が、お客様に特別な体験をもたらすものとなることを日々目指しております。また、松竹グループ様とは、お客様あるいは潜在顧客となる一般消費者や企業に向けた映像制作等のエンタメコンテンツの分野での提携の可能性を検討してまいります。

松竹ベンチャーズ

代表取締役社長井上貴弘のコメント

岩谷技研様にご出資をさせて頂きました。昨夏、3Dプリンター10台が並ぶ岩谷社長の社長室、工場、研究所、にお伺いし、是非、「宇宙でのエンタテインメント」を共同で作り上げたいと強く感じました。宇宙遊覧前後でのコンテンツ提供や宇宙遊覧中の映像制作などを通じて、岩谷技研様の宇宙遊覧のお客様により楽しんで頂くことができるよう貢献していきたいと考えています。創業来130年にわたり、我々は、多くのお客様に楽しんで頂けるよう『映像や演劇の民主化』に取り組んでまいりました。このパートナーシップを通じて、岩谷技研様の目指す『宇宙の民主化』を共に進めていきます。

【松竹ベンチャーズ株式会社】

2022年7月1日に設立した、松竹グループのコーポレート・ベンチャー・キャピタル（CVC）です。オープンイノベーションの加速を目指し、【スタートアップ企業を対象とする投資】と【スタートアップ企業との共創】の2つの事業を行います。

【株式会社岩谷技研】

2016年4月1日に設立した、気球による宇宙遊覧を目指す宇宙開発企業です。

「誰でも頑張れば用意できる程度の経済的負担のみで、他には訓練や鍛錬をなんら必要とすることなく、幼児から年配者まで、すべての人を “宇宙の入り口”

まで連れて行くこと」をミッションに掲げます。

■各社概要

松竹ベンチャーズ株式会社

所在地：東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル6階

代表者：代表取締役社長井上貴弘

設立： 2022年7月

事業内容：スタートアップ企業への出資及び松竹グループとの協業推進