小児専門の看護師ケアリングサービス「ソイナース」が「医療的ケア児の学校生活と通学」に関する利用者調査を実施

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株式会社Medi Blanca プレスリリース:2024年12月02日 報道関係者各位

小児専門の看護師ケアリングサービス「ソイナース」が「医療的ケア児の学校生活と通学」に関する利用者調査を実施

~約7割の親が「入学準備で大変だったことは通学方法の検討」と回答~

医療的ケア児や障がいを持った子どもに寄り添う小児専門の看護師ケアリングサービス「ソイナース」を展開する株式会社Medi

Blanca(東京都千代田区、代表取締役:横山

佳野)は、「ソイナース」の利用者のうち36名の親に対し、医療的ケア児の通学や学校・自治体側の対応について調査を実施いたしました。

「ソイナース」では、東京都内の医療的ケア児や障がいのある子どもを対象に、看護師を派遣するサービスを展開しています。これまで19の自治体と連携し、日常の訪問看護に加えて、学校生活や校外学習での付き添いなどを支援してまいりました。「ソイナース」では、看護師の短時間勤務が可能なことから、結婚や出産などを理由に退職した看護師の復職やスキルアップのための副業など、多様な働き方を実現することで、安定的なサービス提供に取り組んでいます。

この度、「ソイナース」の利用者さまに対し、医療的ケア児の通学や学校生活に関する実態について調査いたしました。調査結果からは、「学校看護師の不足」が原因で通学バスへの乗車を断られてしまい親が通学に付き添っている事例や、日常的に看護を実施していない「外部の人材(看護師)が付き添うことへの不安感」から看護師の付き添いによる通学へ踏み切れていない事例が生じていることが明らかとなりました。その他の要因も含め、結果として通学時に親が付き添いを実施している事例は全体の約半数に上ります。

また、子どもの生活の中でサポートを望むシーンとして、「通学時の付き添い」を挙げた回答数は64.7%と、全体で上位2番目(最も割合が高い回答は、体調不良時の看護で67.6%)の割合の高さでした。

そのような現状に対して、「ソイナース」ではかねてより、通学時のスクールバスに看護師が同乗するサービスを提供しております(以下、送迎支援サービス)。現在では、東京都内の約20路線で送迎支援サービスを提供しており、その支援エリアは年々拡大しております。

送迎支援サービスの実施にあたっては、週1回以上の定期的な訪問看護をあわせて実施し、通常時の子どもの状態を把握することに取り組んでいます。それにより、通学バスへの乗車という特別な環境下での子どもの異変にも敏感に察知・対応ができる支援体制づくりを進め、親の不安感(前掲)の解消にも努めています。

「ソイナース」では、今後も質の高い看護師の採用を強化し、学校・自治体と医療的ケア児家庭をサポートしていきます。さらに、こうした調査を定期的に実施し得られた結果を学校や自治体側に共有することで、利用者さまとの橋渡しとなり、医療的ケア児とその家族を取り巻く状況の改善を図ってまいります。

<調査サマリー>・医療的ケア児の95.5%が特別支援学校に通学・医療的ケア児の入学前の準備で大変だったことは「通学方法の検討」

・通学面での課題は「親の仕事と付き添いの調整」・7割以上の親が「1か月以上学校生活に付き添ったことがある」

・9割以上が「学校側の支援が充実して入学直後の付き添いが短縮化されるならしてほしい」・学校・自治体側に「看護師不足の解消」を要望調査結果

■医療的ケア児の95.5%が特別支援学校に通学

ソイナースの利用者のうち、現在お子さまが小学生以上と回答した人に通学状況を聞いたところ、「特別支援学校に通っている」が95.5%と最多でした。特別支援学校を選択した理由について、「選択肢が他になかった」「本人の成長状況を考えて最適と判断した」といったコメントがみられました。必要とするケアは児童それぞれで違いますが、受け入れ態勢が整っている特別支援学校を選択するケースが多いようです。

■医療的ケア児の入学前の準備で大変だったことは「通学方法の検討」

ソイナースの利用者のうち、現在お子さまが小学生以上と回答した人に入学準備で大変だったことを聞いたところ、「通学方法の検討」が68.2%と最多でした。医療的ケア児の通学時には保護者や看護師の付き添いが必要になるため、入学前の調整が大変なようです。次いで「学校や行政との手続きや書類など」「学校側との必要な医療的ケアのすり合わせ」が過半数を超えました。

■通学面での課題は「親の仕事と付き添いの調整」

通学面での課題について、「親の仕事と付き添いの調整」が45.5%とトップでした。また、2位には「親の時間の余裕がない」が続き、親の時間に関する項目が続きました。さらに、その他では「学期ごとにバスのルートが変わるので、都度確認すること」や「バス内でできるケアが限られていて緊急時の対応について不安がある」が続き、それぞれに多様な課題があるようです。

■7割以上の親が「1か月以上学校生活に付き添ったことがある」

現在お子さまが小学生以上の人のうち全員が学校生活に付き添ったことがあると回答しました。付き添い期間は「半年以上」が最多の27.3%でした。長期間付き添うことになった理由は「学校との医療ケアの引き継ぎに時間がかかった」が最も多く56.7%でした。

■9割以上が「学校側の支援が充実して入学直後の付き添いが短縮化されるならしてほしい」

「学校側の支援が充実して入学直後の付き添いが短縮化されるならしてほしい」と回答したのは90.9%と9割を超えました。半年以上、親の時間を調整しながら学校生活の付き添いをすることは親の負担が大きいため、学校側の支援の充実によって負担を軽減させたいと考える人が多いようです。

■学校・自治体側に「看護師不足の解消」を要望

学校・自治体側に要望したいことは「看護師の人員不足の解消」が最多でした。また、半数が「経験豊富な看護師の配置」と回答しており、経験豊富な看護師をより多く配置してほしいというニーズがうかがえます。

■学校や行政の担当者のサポートで、助かったこと・相談してよかったこと

学校や行政の担当者のサポートで、助かったこと・相談してよかったこととして、「把握していなかったことを教えてくれた」や「困った際にサポートしてくれた」といった内容のコメントが目立ちました。学校や行政による、ひとりひとりに合わせたサポートが利用者の満足につながっているようです。

調査概要調査対象/東京都に在住し、家庭内に医療的ケア児がいる「ソイナース」の利用者36名調査方法/インターネット調査調査期間/2023年9月26日(木)~

10月12日(土)医療的ケア児について

医療の発展により、さまざまな技術や器具を駆使して救えるいのちが増えました。そうした中で、身体の機能に障害があり、呼吸や栄養摂取、排泄などの際に、医療機器やケアを必要とする「医療的ケア児」は、厚生労働省によると2021年で国内には約20,000人、東京都にも約2,000人いるとされています。また、その数は年々増加しており、日本の出生数は減少しているにも関わらず医療的ケア児は10年で2倍になっています。

「ソイナース」について

「ソイナース」とは、専門的知識を持つ看護師による小児専門の看護師ケアリングサービスです。東京都内を中心に対応しており、地域社会で助け合っていたかつての子育てのようなスタイルで、子どもたちの成長をプロの看護師がサポートします。在宅看護だけではなく、特別支援学校バス送迎や修学旅行、林間学校の付き添いなど、育児の中で看護師が必要となる様々なケースにも対応し、医療的ケア児とその家族や兄弟のサポートにもあたります。

ソイナースでは登録制で看護師を集め、複数名で1対象者を看護する形態をとっており、登録看護師は2700名以上、常時80名程が実稼働しています。利用者からは「不規則な利用でも調整してくれたおかげで仕事に復帰でき、望んでいた生活を送れている」や「LINEで迅速に対応してもらえ、助かっている」などの声が寄せられています。

代表プロフィール横山 佳野(よこやま かの)

ICUでの勤務時、障がいを持つ子どもの母親が疲弊している様子を見て、看護師として子どもと母親の両方をサポートしたいという思いから、ビジネス経験ゼロから一念発起し起業。訪問看護師の派遣サービス「ソイナース」を立ち上げ、自身も看護師の一人として訪問看護に当たりながら、経営を行う。また、看護師の働く環境や待遇面でも課題を感じており、その解決にも取り組んでいる。

会社概要会社名:株式会社Medi Blanca代表者:代表取締役 横山 佳野所在地:〒101-0051東京都千代田区神田神保町1-10-3 カメラ太陽堂ビル4F

設立日:2019年11月22日事業内容:・看護師による居宅訪問型ケアリングサービス・介護保険法に基づく、訪問看護事業HP:

https://medi-blanca.co.jp/ 当リリースの詳細について

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000115118.html

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