エスティ ローダー カンパニーズ、勇心酒造と第1回国際研究皮膚科学会にて肌本来の保湿能を改善するためのアプローチを共同発表
カンパニーズ、勇心酒造と第1回国際研究皮膚科学会にて肌本来の保湿能を改善するためのアプローチを共同発表 エスティ ローダー カンパニーズ (ELC)
(NYSE: EL)
は、肌本来の保湿能を改善するためのアプローチの新しい治験として、勇心酒造独自開発のコメ由来発酵エキスと甘草由来成分の優れた保湿効果とこれによる肌の滑らかさ、キメの改善、シワやほうれい線の改善などのエイジングケア効果を証明しました。この研究の一部は、第1回国際研究皮膚科学会
(ISID2023) において、勇心酒造株式会社(本社:香川県、代表者: 徳山 孝、以下「勇心酒造」)と共同発表しました。
甘草由来成分によるヒアルロニダーゼ活性の阻害作用
ヒアルロン酸は、皮膚で水と結合し、皮膚の水分の保持に関与する重要な分子です。これまでの研究で、紫外線の影響による皮膚のヒアルロン酸の量の低下は、ヒアルロン酸分解酵素であるヒアルロニダーゼ(HYALs)の発現と機能の亢進を伴うことが示されています。甘草由来成分は、外用により炎症を抑える作用が広く知られていますが、皮膚の保湿、特にヒアルロン酸に対する作用は、これまで研究されてきませんでした。
今回、まず3次元培養したヒト表皮モデルを用いて、紫外線によるヒアルロン酸の分解を確認しました。1日あたり80mJ/cm2の中波紫外線 (UVB)
を4日間照射すると、ヒアルロン酸の濃度が約9%低下しました。(図1)
次に、0.1%の甘草由来成分を加えた状態で同様の紫外線照射を行ったところ、照射前に比べて、照射後のヒアルロン酸レベルを約91%の保護率で維持できました。(図1,
2) さらに、甘草由来成分の濃度を変えてヒト表皮モデルに添加した場合、ヒアルロニダーゼ活性を濃度依存的に阻害することが示されました。(図3)
図1 UVB照射によるヒアルロン酸の分解
図2 甘草由来成分によるUVB照射下でのヒアルロン酸保護作用
図3 甘草由来成分によるヒアルロニダーゼ活性阻害コメ由来発酵エキスと甘草由来成分配合の検体における保湿効果とこれによるエイジングケア効果
勇心酒造独自開発のコメ由来発酵エキスには強力な保湿効果があることが勇心酒造の研究により証明されています。その重要なメカニズムのひとつが、皮膚のヒアルロン酸を上昇させることです。皮膚のヒアルロン酸の産生を高めることと、分解を防ぐことことの2つが、皮膚のヒアルロン酸を保つために重要と考えられます。
本研究では、ヒアルロン酸に着目しました。コメ由来発酵エキスと甘草由来成分によるヒアルロン酸の産生促進作用と分解抑制作用に加え、皮膚の保湿およびエイジングサインに及ぼす効果を評価しました。そして、以下の結果を得ました。 *
3次元皮膚モデルで、コメ由来発酵エキスと甘草由来成分を加えた群では、加えていない群に比べて、ヒアルロン酸の濃度が40%高い状態でした。(図4)
*
4時間の乾燥寒冷環境下( 10℃、湿度10%)での臨床試験では、塗布部位の皮膚の肌水分量は、未塗布の皮膚と比較して有意に高いレベルを維持しました。(図5)
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コメ由来発酵エキスと甘草由来成分配合の検体Aのみを使用したグループと、検体Aとコメ由来発酵エキスと甘草由来成分を配合した別の検体Bを併用したグループに分け、8週間の継続使用を行ったランダム化比較試験では、どちらのグループも肌の潤い、なめらかさ、キメ、シワやほうれい線の改善が見られました。特に検体Aと検体Bを併用したグループでは、使用開始から1週間という早い段階で肌の弾力性の改善が見られ、より高いエイジングケア効果が認められました。(図6)
図4 コメ由来発酵液と甘草由来成分によるヒアルロン酸産生促進
図5 乾燥寒冷環境下でのコメ由来発酵液と甘草由来成分の保湿効果
図6-1 コメ由来発酵エキスと甘草由来成分配合の検体の8週間連用における保湿およびこれによるエイジングケア効果
図6-2 コメ由来発酵エキスと甘草由来成分配合の検体の8週間連用における保湿およびこれによるエイジングケア効果
図6-3 コメ由来発酵エキスと甘草由来成分配合の検体の8週間連用における保湿およびこれによるエイジングケア効果結論
これらの結果から、甘草由来成分が肌の保湿にとって重要なヒアルロン酸の分解を阻害することが確認されました。また、勇心酒造独自開発のコメ由来発酵エキスと組み合わせることで、皮膚のヒアルロン酸が増えることが示唆示唆されました。また臨床試験では、保湿による皮膚の乾燥緩和および、肌の潤い、なめらかさ、キメの改善、さらにはシワやほうれい線の改善などのエイジングケア効果を示すことも確認されました。
「研究開発チームがISID2023で発表した研究成果には驚かされました。そしてこれは間違いなく、エスティ ローダー
カンパニーズが目指す『西洋と東洋の出会い』という開発理念を体現する素晴らしい事例となるでしょう。私たちはこの技術を製品に活かせると期待しています。最終的に日本の消費者の皆さまにお届けできることを楽しみにしています。」とELCジャパン合同会社のジェームズ
アクィリナ職務執行者社長は語りました。勇心酒造について
勇心酒造は、1854年に香川県で設立された酒造会社で、170年以上にわたる研究開発によって導き出された独自の発酵技術を所有しています。勇心酒造の「生かされている」という哲学は、自分ひとりで生きているのではなく、自然の恵みや人とのつながり、歴史・文化の積み重ねなど様々な背景によって「生かされている」という考え方です。この哲学に基づき、勇心酒造は自然の恩恵をできるだけ多くの人々に届けることを使命としています。
この哲学と使命こそが、現代まで続く米の利用に関する継続的な研究と絶えない献身を支えています。勇心酒造の第5代目である徳山孝氏は、酒酵母の研究により東京大学から農学博士号を取得、1972年には勇心酒造株式会社の第五代目社長に就任しました。酒造りを通じて蓄積された発酵技術の確固たる基盤の上に、現代の科学機器、知見、発酵プロセスと微生物に関する技術を用いて、勇心酒造の発酵技術を新たなレベルへと引き上げました。
エスティ ローダーについてエスティ ローダーは、ザ エスティ ローダー カンパニーズ
インコーポレイテッドを代表するブランドです。世界初の女性起業家の一人である創業者ミセス エスティ
ローダーが設立したこのブランドは、女性のニーズと願望への深い理解をもとに、最も革新的で洗練された高機能のスキンケア及びメークアップ製品と、ブランドを象徴するフラグランスを創り出すという信念が受け継がれています。現在、エスティ
ローダーは世界で150を超える国と地域において、店舗やオンラインなどのタッチ ポイントで世界中の女性を輝かせています。 ミセス エスティ
ローダーのパワフルかつ信頼性のある視点は、現在でも変わらず一貫して製品に反映されています。 当リリースの詳細について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000018737.html
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