医療連携で新領域を切り拓く認知症対策最前線:リゾートトラストグループ シニアライフ事業事例研究発表会を開催

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リゾートトラスト株式会社 プレスリリース:2025年03月07日 報道関係者各位 医療連携で新領域を切り拓く認知症対策最前線:リゾートトラストグループ

シニアライフ事業事例研究発表会を開催 株式会社ハイメディック、株式会社シニアライフカンパニーと一般社団法人 脳の健康を守る総合研究所による共催

一般社団法人 脳の健康を守る総合研究所 代表理事 田口淳一 医師(グランドハイメディック倶楽部 理事)

リゾートトラストグループでシニアライフ事業を担う株式会社ハイメディック(以下、ハイメディック)および株式会社シニアライフカンパニー(以下、シニアライフカンパニー)は、一般社団法人

脳の健康を守る総合研究所(以下、脳の健康を守る総合研究所)と共催で、2025年2月14日(金)に横浜ベイコート倶楽部

ホテル&スパリゾートにて、認知症対策を主体とした「2024年度事例研究発表会」を開催いたしました。本発表会は、ハイメディックが、会員制総合メディカル倶楽部「グランドハイメディック倶楽部」で培ってきた先進的な医療知見と、全国各地で展開するシニア事業の現場における実践を融合させ、認知症対策のノウハウを集結・共有することを目的としています。発表会では、予備審査を通過した各シニアレジデンスにおける認知症ケアの事例研究を脳の健康を守る総合研究所の理事を務める医師がレビューし、個別ケースを事業全体で共有することで、認知症ケアのさらなる質の向上を通じて、ご入居者の尊厳ある生活を支援し、お一人おひとりのパーソナル・ウェルビーイングに貢献することを目指します。

認知症予防・ケアに注力するシニアライフ事業

全国で23施設展開するリゾートトラストのシニアレジデンスは、52年にわたり会員制ホテル運営で培ったホスピタリティと、30年にわたり培ってきた医療ノウハウを融合させ、「認知症予防」と「認知症ケア」に力を入れて取り組んでいます。本発表会では、認知症対策という明確なゴールに向けて、食事、介護、リハビリ、アクティビティなど、個別化されたメニューを統合的に提供することで、ご入居者お一人おひとりの生活の質(QOL)向上を目指す取り組みが紹介されました。

グランドハイメディック倶楽部の検診実施機関であるミッドタウンクリニックイーストの総院長で脳の健康を守る総合研究所 理事長

田口淳一医師は、本発表会の冒頭にて「認知症予防には、生活習慣の改善、認知機能トレーニング、社会参加の促進などが重要です。また、シニアケアにおいては、医療と介護の連携が不可欠であり、個々のご入居者の状態に合わせた最適な医療サービスとケアを提供することが重要となります。リゾートトラストグループは、その両面において先進的な取り組みを行っています」と述べました。

●特別講演:認知症の人のケアに携わる方々に知ってほしいこと事例研究発表会に先立ち、神戸大学大学院保健学研究科教授で同認知症予防推進センター

センター長の古和久朋医師による特別講演「認知症の人のケアに携わる方々に知ってほしいこと」が行われました。講演では、認知症ケアに携わる人々が持つべき基本的な心構えと知識、具体的なケアの実践方法について、詳細な解説がありました。

一般社団法人 脳の健康を守る総合研究所 理事 古和久朋医師(神戸大学 大学院保健学研究科 教授,同認知症予防推進センター センター長)

古和医師は、まず認知症を「脳の病気によって認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態」と定義し、単なる老化現象ではないことを強調しました。そして、認知症の方のケアにおいては、以下の3つの視点が重要であると述べました。

1.認知症の方の視点に立つこと:

認知症の方は、記憶障害や見当識障害などにより、現実世界を正しく認識することが困難になる場合があります。そのため、ケア提供者は、認知症の方の視点に立ち、その人がどのように世界を認識しているのかを理解しようと努める必要があります。

2.認知症の方の尊厳を尊重すること:

認知症の方は、自尊心や自己肯定感が低下する傾向があります。そのため、ケア提供者は、認知症の方の尊厳を尊重し、その人らしい生活を送れるように支援する必要があります。

3.認知症の方の可能性を信じること:

認知症の方は、症状の進行度合いによっては、様々なことができなくなる場合があります。しかし、適切なケアを提供することで、認知症の方の能力を最大限に引き出し、その人らしい生活を送れるように支援することができます。

また、具体的なケアの実践方法として、以下の点を挙げました。コミュニケーション:

認知症の方とのコミュニケーションにおいては、優しい言葉遣いを心がけ、ゆっくりと話しかけることが重要です。また、身振り手振りを交えたり、写真や絵を活用したりすることで、よりスムーズなコミュニケーションを図ることができます。

生活支援:

認知症の方の生活支援においては、できる限り自立した生活を送れるように支援することが重要です。例えば、食事や入浴などの日常生活動作を支援したり、趣味やレクリエーション活動に参加を促したりすることで、認知症の方のQOLを向上させることができます。

環境整備:

認知症の方の生活環境においては、安全で安心できる環境を整備することが重要です。例えば、段差をなくしたり、手すりを設置したりすることで、転倒のリスクを減らすことができます。また、明るく清潔な環境を保つことで、認知症の方の精神的な安定を促すことができます。

このような視点やケアの実践を通じて、共生社会の実現を推進するための認知症基本法の理念が目指す共生社会が実現することを今一度強調しました。

事例研究発表会:認知症ケアの最前線

本発表会では、ハイメディックおよびシニアライフカンパニーが運営するシニアレジデンスで働く職員が、それぞれの施設の先進的な事例を発表しました。各施設の取り組みは、ご入居者の尊厳と主体性を尊重し、個別ニーズに合わせたケアを提供することで、BPSD(認知症の行動・心理症状)の軽減やQOLの向上につながっています。

●発表事例トラストガーデン用賀の杜:脳血管性認知症のご入居者に対し、統一されたコミュニケーションシートと多職種連携によるケアで、食事摂取を可能に。

クラシックガーデン文京根津:パーキンソン病を患うご入居者が、保育園児との交流会でピアノ演奏を披露し、生きがいを再発見。トラストガーデン本郷:

アルツハイマー型認知症のご入居者に対し、クラフト作業を取り入れることで集中力と良眠を促し、歩行器を使用した歩行が可能に。トラストガーデン横浜ベイ馬車道:

アルツハイマー型認知症のご入居者に対し、ひもときシートを活用し、本人主体のレクリエーションを提供することで、帰宅願望を軽減。フェリオ多摩川:

重度の失語症と嚥下障害を持つご入居者に対し、医療・介護・看護スタッフが連携し、経口摂取への挑戦を支援。トラストグレイス白壁:

介護美容が女性ご入居者の認知症の行動・心理状態と意欲に与える影響を検証し、QOL向上への貢献を確認。トラストガーデン四条烏丸:

大腿骨頸部骨折後のご入居者に対し、居室環境を整え、歩行訓練を支援することで、歩行距離が大幅に増加。フェリオ百道:

「ユマニチュード(R)」ケアを取り入れることで、アルツハイマー型認知症のご入居者のBPSDを軽減し、生活意欲を向上。トラストガーデン東嶺町:

アルツハイマー型認知症のご入居者に対し、積極的な声かけと存在承認を行うことで、発語を促し、他者との交流を促進。●審査結果発表

事例発表後、厳正な審査の結果、以下の施設が表彰されました。

最優秀賞:トラストガーデン本郷優秀賞:トラストガーデン用賀の杜審査員特別賞:トラストグレイス白壁特別賞:

クラシックガーデン文京根津、トラストガーデン横浜ベイ馬車道、フェリオ多摩川、トラストガーデン四条烏丸、フェリオ百道、トラストガーデン東嶺町

審査員の医師からは、「各施設の取り組みは、ご入居者の個性と尊厳を尊重し、その人らしい生活を支援する視点が素晴らしい」「認知症ケアの専門性と、医療との連携を強化することで、更なるQOL向上に繋がることを期待する」といったコメントが寄せられました。

シニアライフ事業全体への貢献

本発表会は、各施設が持つ認知症ケアのノウハウを共有し、互いに学び合うことで、シニアライフ事業全体のレベルアップを図ることを目的としています。発表された個々の事例は、参加者にとって具体的なヒントとなり、自施設でのケアに生かすことができます。さらに、これらの事例は、ハイメディックが持つ医療ネットワークとの連携を強化することで、より高度なケアの実現に繋がります。

本発表会を通じて得られた知見は、シニアレジデンスのサービス品質向上に貢献するだけでなく、今後の新規施設開発や人材育成にも生かされる、事業全体の貴重な資産となります。ハイメディックは、検診やシニア現場での実績を通じて認知症ケアに関する研究を推進し、エビデンスに基づいた最適なケアを提供することで、ご入居者の健康寿命延伸とQOL向上に貢献してまいります。

■株式会社ハイメディックのシニアライフ事業について

株式会社ハイメディックは、会員制リゾートホテルを多数展開するリゾートトラスト株式会社のメディカル事業部門として設立された100%子会社です。会員制リゾートホテル運営で培ったノウハウを生かし、シニアレジデンス(介護付有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など)を全国で23施設※運営しています。メディカル事業とのシナジーを生かし、医療支援やリハビリ、食事など、お一人おひとりに寄り添ったサービスを提供しています。

※株式会社シニアライフカンパニーの施設含む株式会社シニアライフカンパニーは株式会社ハイメディックの100%子会社です。■一般社団法人

脳の健康を守る総合研究所について

「脳の健康を守る」為の、先進的な予防技術、検査方法、治療方法、介護技術を調査、研究し、多職種連携によるアウトカム(成果)の追求及びその発表を通じて社会に貢献することを目的に2024年9月に設立。認知症予防等の改善によるQOL向上に関する研究提案や普及啓蒙活動に取り組みます。

代表理事:田口淳一 医師(グランドハイメディック倶楽部 理事)理事:伊藤健吾 医師(国立長寿医療研究センター 理事長特任補佐社団医療法人トラストクリニック

理事)理事:橋川一雄 医師(大阪警察病院 脳神経内科 部長)理事:古和久朋 医師(神戸大学 大学院保健学研究科 教授,同認知症予防推進センター センター長)

取材のお申込み本件に関する取材をご希望の報道機関の方は、下記までご連絡ください。【本件に関する報道関係者お問い合わせ先】リゾートトラスト株式会社 メディカル本部

営業企画部シニアライフ広報課03-5354-6081(代表) 当リリースの詳細について

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