リラクゼーションサロンの市場規模は3674億円で、2年連続拡大。コロナ禍で大きく落ち込んだ【脱衣の施術】が復調の傾向

美容センサス2024年上期≪リラクゼーションサロン編≫

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村 吉弘)の美容に関する調査研究機関『ホットペッパービューティーアカデミー』(

https://hba.beauty.hotpepper.jp/

)は、全国の人口20万人以上の都市居住者のうち、15~69歳の男女1万3,200人を対象に、過去1年間におけるリラクゼーションサロンの利用に関する実態調査を実施しましたので、その結果をご報告いたします。

■市場規模推計※1(消費者ベース)

美容センサスから推計した市場規模は、3674億円(前年比9.6%増)。【着衣の施術】※2が2564億円(前年比6.7%増)、【脱衣の施術】※3が1110億円(前年比16.9%増)で【脱衣の施術】は2年連続の2桁成長。

※1サロン利用率、1回あたり利用金額、年間利用回数と人口推計(総務省統計局)からの推計(P4参照)

※2【着衣の施術】…服を着たまま受ける施術(整体、もみほぐし、足つぼなど)

※3【脱衣の施術】…服を脱いで受ける施術(アロマトリートメント、リンパドレナージュなど)

* サロン利用率は男女差がほぼなくなり、ここ2年で男性の【脱衣の施術】利用率が増加。(P2)

* 男女の【着衣の施術】、女性の【脱衣の施術】の1回あたり利用金額がここ5年で最高額。(P2)

* 男女の「ヘッドスパ・ドライスパ」の利用率が2年連続で増加。(P3-4)

研究員からのコメント

コロナ禍の規制がほぼなくなり、サロン利用の意欲に復調の兆し

リラクゼーションサロンの市場規模は、ここ2年で拡大傾向にあり、お客さまの利用意欲が復調していると考えます。特に【脱衣の施術】が2021年以降大きく落ち込んでいましたが、コロナ禍の規制がほぼなくなったことにより、施術への抵抗感もなくなってきたのでしょう。また、男性の利用メニューが多様化していることもうかがえます。

『ホットペッパービューティーアカデミー』研究員 田中 公子

■1年以内のサロン利用率

【着衣の施術】【脱衣の施術】ともに男女の利用率の差がほぼなくなっている。

【脱衣の施術】は男女の利用率が逆転。男性の利用率が2年連続で増加。

Q. あなたは以下の美容関連サロンを、どの程度の頻度で利用していますか。(「過去1年間に1回以上利用」の割合)(いずれの年も男女各n=6,600/各単一回答)

■1回あたり利用金額

男女の【着衣の施術】、女性の【脱衣の施術】の1回あたり利用金額がここ5年で最高額。

Q. サロンを利用の際、1回あたりどのくらいの費用をかけていますか。(各サロン利用者/実数回答)

【着衣の施術】1回あたり利用金額の平均

【脱衣の施術】1回あたり利用金額の平均

■年間利用回数

女性の【着衣の施術】、男女の【脱衣の施術】の年間利用回数が前年より増加し、ここ5年で最も多い。

Q. あなたは過去1年間に、サロンをどの程度利用しましたか。(各サロン利用者/実数回答)

【着衣の施術】年間利用回数の平均

【脱衣の施術】年間利用回数の平均

■【着衣の施術】【脱衣の施術】1年以内のメニュー利用率

男女の「ヘッドスパ・ドライスパ」の利用率が2年連続で増加。男性は前年から7.2ポイント増加。

Q. 過去1年間、あなたはリラクゼーションサロンで、以下のメニューをどの程度利用しましたか。

(1回以上の利用者の割合)(リラクゼーションサロン利用者/実数回答)

■調査概要

調査名 :「美容センサス2024年上期≪リラクゼーションサロン編≫」

調査手法:インターネットリサーチ

調査期間:2024年2月1日(木)~2月12日(月)

調査対象:全国、人口20万人以上の都市に居住する15~69歳の男女各6,600人

※図表内の%の値は小数第2位を四捨五入しているため、差分や合計値において、単純計算した数値と合致しない場合があります。

※実数回答設問では、想定範囲から外れた値を「外れ値」として除外して集計しているため、記載しているn数と算出に用いた基数が異なる場合があります。

【人口統計比率に合わせた集計(ウェイトバック集計)】について

今回より人口統計比率に合わせた集計(ウェイトバック集計)に変更しています。(2020年~2023年のデータも再集計)

詳細は「美容センサス2024年上期≪リラクゼーションサロン編≫報告書」をご参照ください。

P1【市場規模推計 算出の方法】

男女各年代の市場規模推計の合算値(15~69歳・男女合計)

市場規模推計(円)

=人口(人)※1×1年以内のサロン利用率(%)※2×1回あたり利用金額平均(円)※3×年間利用回数平均(回)※4

※1人口データは人口推計(総務省統計局)を使用。年齢(5歳階級)、男女別人口―総人口(各年10月1日時点)。調査年の前年10月1日時点の人口を使用。

※2※3※4ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年上期≪リラクゼーションサロン編≫資料編」より使用。

■『ホットペッパービューティーアカデミー』とは

美容に関する調査研究機関。「美容の未来のために、学びと調査・研究を」をビジョンに2014年に開校しました。美容サロンのマネジメントやマーケティングを学ぶ「経営セミナー」、美容センサスなどの「調査研究」、訪問美容・女性活躍・SDGsなどの情報提供・イベント開催などをはじめとした「サステナビリティ活動」を柱に、全て無料で美容業界へ情報発信しています。これらの活動により、美容業界の成長に寄与する場の提供を目指しています。

リリースPDFはこちら

https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20240625_beauty_02.pdf

美容センサス2024年上期≪リラクゼーションサロン編≫報告書

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